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映画の裏側に迫る! 「マイルームシアター」vol.2

映画ファンと映画クリエイターが集う、シネマディスカバリーズ運営のイベント「マイルームシアター」。vol.1「釣部東京」に続き、vol.2「社会の小さな叫びたち」のイベント発表です。

今回は、イベントで上映される作品と映画を手掛けた監督をご紹介します。見過ごされてしまいそうな小さな叫びを掬い取ったショートストーリー。忙しく今を生きる私達に響くメッセージが込められています。

社会の小さな叫びに光を照らす

『ひびき』(15分)

あらすじ
妻とのコミュニケーションが取れないうえに仕事に忙殺され、気付けば友人といえる存在もいない会社員の男。そんな彼は帰宅途中の橋の上で、反応のない初老の警備員に1日の出来事を話すのが日課。今日も橋の上には彼の声が響き渡っている……。

赤の他人である老人にその日の出来事を話しかける主人公。そのはた迷惑でみっともない様子にコミュニケーションを渇望する切なさが滲む一方、警備員は頑なに無視し続け、心の内は全く見えてきません。果たして2人の心は響き合うのか、15分間の物語のその先に様々な想像が巡る作品です。

川添ビイラル監督

兵庫県神戸市出身。ビジュアルアーツ専門学校の卒業制作『波と共に』が、2016年に第69回カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーに選出された。卒業後は河瀬直美監督をはじめとしたグローバルに活躍する監督たちの元で映画制作に携わっている。

『Funny』(32分)

あらすじ
派遣社員の晴海は意思に反して「変顔」をしてしまうという癖のせいで仕事をクビになる。ある日、妹のマンションに越してきた家族の高校生の娘に、家庭教師だと嘘をつき勉強を教え始める。しかし、彼女にもある変わった癖があった。

人それぞれ癖くらいはあるものの、主人公の場合は職を失うほど深刻なレベル。まさかその癖が他人を救う事になるとは…。衝撃の映像で始まり、切実さとユーモアが混ざり合うノンジャンルの作品。2人が打ち解けて行く様子は観ているだけで温かな気持ちになります。

佐久間啓輔監督

愛知県生まれ。高校時代の4年間をアメリカで過ごし、帰国後早稲田大学在学中に自主映画を撮り始める。2016年に脚本/主演を務めた『さんさんごご』が沖縄国際映画祭U25部門でグランプリを受賞。配給会社に勤務した後、現在はフリーの監督として活動中。

「マイルームシアター」vol.2では、今回ご紹介した2作品の上映と、監督やキャストのトークショーがあります。また、ご来場いただいた方とクリエイターの交流会もあるので、監督やキャストと映画について語り合いたい方、ストーリーを深堀りしたい方など、映画作品をさらに楽しめるイベント内容です。

前回のイベントの様子はこちらから→映画の裏側に迫る!「マイルームシアター」vol.1映画イベントレポ―ト

今回のテーマは「社会の小さな叫びたち」。大人になると嫌なことはNOと言い悲しい時は涙を流す、そんなシンプルなことが難しくなって我慢を選んでしまう。一見うまく回っている社会の中に埋もれている小さな叫びに光を照らす作品を、大きなスクリーンで観て、感じて、一緒に考えてみませんか。

◆第2回「MY ROOM TEATER」 4月29日(金・祝)20:00~
【Room DIA】vol.1 〜社会の小さな叫びたち〜
『ひびき』 川添ビイラル監督 『Funny』 佐久間啓輔監督 同時上映!
チケット発売開始!購入はこちらから
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▼この記事を書いた人
MiChiRu / 
80年代の洋画あたりからゆるっと続く映画愛。フライヤー収集も。

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