ハウスジャックビルト（2019）

103#ハウスジャックビルト（2019） 

①【映画情報】

建築家を夢見るジャックは、
カッとなってジャッキで女性を殺してしまって以来、
アートを創作するかのように殺人を重ねていくようになり、
その狂気は研ぎ澄まされていく。我が家を建てるまでの12年間の軌跡を、
5つの出来事を通して描いていく。

監督は#ダンサーインザダーク や#ドックビル 等
鬱映画で有名な#ラースフォントリアー。
トリアー常連の#シオバンファロン #ジェレミーデイビス 初め、
有名どころだとタランティーノ常連の#ユマサーマン 何かも出ている。

タイトルはイギリスの童歌から取っていて、
誰もが聞き覚えある曲（エンディングで聞いてね）で、
どんどん歌詞がフレーズを重ねるごとに追加されていく積み上げ歌。

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②【私見】
サイコパスの典型みたいな潔癖症の殺人鬼が主演
の作品を新年一発目に挙げるなんて、、
とか言われちゃいそうですがｗ

不快な人には本当に不快な映画なんだろーな
とか思いながらも、
結構楽しんで見れてしまった私はサイコパスでしょうかｗ
カンヌでは退出者も多い中、スタンディングオベーションも起きてた
とかで、賛否両論だったみたいですね～。


特に面白かったのが、殺人者の考えを影絵を使って説明するシーン。
これ、アル中とか博打、スマホゲー中毒者なんかにも共通することで、
同じようなことを潜在的に感じている人沢山いると思う。

一応#テッドバンディ がモデルみたい。
（70年代に30人以上を殺したシリアルキラーで色々な映画でもモデル化されている）

実際にはトリアー自身も強迫性障害とのことで、
ダンサーインザダークの主演アーティスト#ビョーク へのセクハラとか
その他作品でもスタッフへの問題的な対応なんかも有名だけど、
本作でもバッチリ主役にその雰囲気が乗り移ってて
生々しい気持ち悪さが漂ってます。。


相変わらずハンディカメラ感の強いカメラワークや
独特な扉絵はドッグビルを彷彿とさせる。

終盤の地獄の案内人とのやり取りで
最後に#ドラクロワ をモチーフにした絵画が出てくるのも
アートと重ね合わせた感じでしょうか。


さすがR18と言わんばかりのグロシーンもたくさん出てくる本作ですが、主人公がちょっとおバカだったり
コミカルな感じで描かれているところもあったりで、
案外色々な角度から楽しめる人も少なくないんじゃないかなー
と思ったり。

トリアーの過去作にハマりこんだ人は勿論、
”不快作こそ作中にのめりこめる”
みたいな持論もあるので、
グロNGでない方は是非ご鑑賞お勧めしますー！


#シネクス発掘度6 /10


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