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故郷の味。料理の軌跡と奇跡。どこにでもある「ちょっと良い話」

私は毎週末、日本の皆様向けにオンライン料理教室「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」を行っているのですが(かれこれ5年目!)

この週末は、義実家のリミニで、先日訪れたアルプスの渓谷、ヴァルテリーナの郷土料理を作るレッスンを行いました。

実は、アレッサンドロのマンマはヴァルテリーナ出身で、最後に試食してもらってマンマのご意見を聞こう!ということで、レッスンの最後に呼んだら、、

私たちが作った料理を試食して、思わず涙を流してしまいました。
(可愛い、、、けど、レッスン運営の私、焦る、、、)

自分が生まれ育った場所、そこから離れて半世紀、
色んなことがあったけれど、ひょんなことからここで食べた料理が紛れもなく故郷の味で、いろいろ込み上げたとのこと。

料理には、1皿にあらゆる軌跡があって、色んな奇跡が起きる。

私も目元が熱くなりました。

私はマンマの半生を全て知ってるわけではないけれど、いつも明るくて優しくて感受性豊かなマンマに、こうして日々いっぱい受けた愛でアレッサンドロは育ったのだと思うし、そんな料理でちょっとした恩返しもできたりするのだなぁと。

こういう小さな物語は、何もここだけでなくてそれぞれの家庭で起こっていると思うし、別に大騒ぎして書くほどでもない「ちょっと良い話」程度のことなのだけど

そういう何にも変えられない、人を温かい気持ちで包む力が料理にはあって

忙しくてもお金にならなくても、こうした小さな優しさや温かさを積み重ねられる人生でありたいなと思うし、そういう人が増えたら良いなと思って書いておきました。

その他のリミニの思い出として、

(海は汚いので)泳がないけどビーチパラソルでひたすらのんびりした図

(見栄っぱりリミニ人は絶対行かない)漁師さんの食堂の、たった15€のオーシャンビューのフルコース、

(みんなに上手と言われて調子乗る、アマチュアあるある)ピアニストAoiのビデオ、

も一緒にシェアしておきます。

今日も平和な1日でした。


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