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お誕生日はエルバ島で②お誕生日の前夜、前編

ゆっくりと波を切っていたフェリーがスピードを緩めたかと思って目線を上げると、対岸が近づいていくる。

島だ!エルバ島だ!

おしゃれな魚介のランチ

船から降りると、早速にお腹が空いてきた。

VIPのプライベートヨットが泊まる港の、おしゃれなレストランにてランチを頂く。

私たちが頼んだのは、

・生イワシ、松の実、レーズンのトマトソースのリングイネ
・ムール貝とカステルマーニョチーズのトロフィエ
・新鮮なお魚のフリット

魚介が新鮮、美味しくて美味しくて、すでに至高の幸福だった。


エルバ島。人生は美しい。

エルバ島。

あまりにも全てが美しく、筆舌に尽くしがたい。

人生は美しい。

ホテル「Gallo Nello」

今回選んでくれたホテルは「Gallo Nello」。

端的に最高。

オーシャンビューのお部屋、貸切ジャグジー付き。

朝ごはんがまた素晴らしくゴージャス。

しかし、この朝ごはん、最終日には本当に笑い話ができる。

ーー

朝食のカプチーノは、ブッフェのところにセルフコーヒーマシンもあるのだが、頼むとバーマンがエスプレッソマシンで淹れてくれて、断然そっちの方が美味しいので、私は毎日頼んで入れてもらっていた。

しかし、最後の日の朝食になって「多分カプチーノは別料金だよ、お誕生日だから良いんだけどさ」と言われ(マシンの所に書いてあったらしい、私は見てないですが)、えーーー!となり、それでアレッサンドロは黙って毎日セルフマシンのコーヒー飲んでたのか!?と。。

結局、コーヒーも、頼むと作ってくれるオムレツも、別料金がかかることはなく、めでたしめでたし。笑 アレッサンドロは言う「おかしい、どうもAoiが可愛いからおまけだね」と。

確かにルームナンバー聞かれてたので本当は何かあったのかもしれないが、疑いもなくオムレツもプロセッコも楽しんでいた能天気なバースデーガールはハッピーだからよし。笑

しかし、今になってなお、アレッサンドロが大きなコーヒーカップにセルフで入れてきていたコーヒーを思い出すために、吹き出してしまう。(完)

ーー

夕日。今日という日をありがとう。

ホテルの下の山を下ると、面白い岩が続く小岬があって、そこで夕陽を見た。

パステルカラーに染まった空に夕日が沈んでいくのを見ながら、心から「今日という日をありがとう」と思う。

神様、隣のアレッサンドロ、私を今この場所に連れてきてくれた全ての因縁に感謝。

夕陽の後のディナー

夕陽を見た場所の、海辺のこれまた素敵なレストランでディナー。

Cozze impepate、ムール貝にたっぷりの胡椒とオリーブオイル、トマトソースとイタリアンパセリを少々で蒸した料理。

これがまた、本当に美味しく、5分で山盛りのムール貝を食べ終わったあとは、何度もパンをおかわりして、お皿に残った旨味たっぷりの出汁を吸わせ、しかもこの日、パンが終わってしまったのでSchiacciaというエルバ島のピッツァのような名物パン、焼き立てで持ってきてくれました。ラッキー!

ドルチェは郷土菓子「Schiaccia Briaca」、ナッツ、干しぶどう、松の実がたっぷり入ったケーキ。

実は、ここで最初の夜に食べたのが衝撃の美味しさで、この後色んなところで食べ歩いたけど、やっぱり最初の日のが最高で最後の夜に戻ってきた、そんなドルチェで夜をしめ、長い1日の終わり。

長くなってきたので、お誕生日前夜、前編とします。


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