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七月短歌「あまりにも夏」

新宿で渋谷で夢で朝焼けの海で
あなたを探す七月

誰だって抱えたままの傷があり
真夏の通り雨は冷たい

七夕の海であなたを待っている
上書きされて消えた足跡

海開きみたいな出会いだったから
僕の世界は夏ではじまる

七月を燃やし尽くして八月を
また手に入れる。あの夏は燃ゆ

ユイユイと島のリズムでくちずさむ
君の名前が僕は好きだよ

悲しみを痛みをそれと知るまでに
あと何度、夏。あまりにも夏

海は言う
「傷付いたから知ったこと、傷付けていた君がいたこと」

ありあまる愛。出会えたらもう二度と
傷付けないで生きていきたい

火を焚べる。ウソもホントも煙(けむ)に巻く
会えなくたって、愛していいよ

短歌「あまりにも夏」

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