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農と茶道をしていて見つけた #ゆたかさってなんだろう。

お米づくりをはじめて8年
茶道を習いはじめて1年のすずめです。


農作業と茶道をしてきて、そのどちらにも共通していると思う「ゆたかさ」があります。

今日は、私の考える「ゆたかさ」を体験とともにお伝えします。

その豊かさとは

「ある」に気づき感じること。

農をしていて、見えてきたもの。

田んぼで作業していると、稲はもちろん、畦の草や田んぼのなかの雑草(無農薬なので)が、生長していく様子を見ることができます。

どんどんと上に伸びる草、花を咲かせ、実をつける植物、春から夏へ、夏から秋へ、移ろう時間とともに、自然の変化に気づいていきます。

また、田んぼの中では、小さな生き物たちが生まれ、生長して、飛び立っていきます。イナゴや赤とんぼやゲンゴロウの仲間などです。

田んぼでこんなにも多くの生き物が育っていることを、やってみるまでは知りませんでした。

農作業をしなければ、そこに「ある」と気づかなかった多くの命と自然の移り変わり。

それらに気づき、存在を感じるときに、人間は豊かな気持ちになるのだなと思いました。

茶道をはじめて、見えてきたもの。

静かな茶室でお茶やお菓子をいただくだけで、豊かだなぁという気持ちになりますが、それだけではありませんでした。

はじめは面倒に感じた、細かくて決まりごとの多い所作。

お点前をするときに、気をつけることが多すぎる!でも、この気をつけることが多すぎる動作が身についてきたときに、驚く世界に出会いました。

それは、頭のなかの思考が静かになっている状態。考えて動くのではなく、動きながらただただ集中をしている感じ。そして、五感が研ぎ澄ませれてきて、お湯が湧く音や外の風の音が、心地よく身体に響いているのです。

そういう状態になると、頭がスッキリして心地よい感じがします。


織田信長と千利休が政治に利用する前の鎌倉時代、「茶の湯」は禅を広めるために行われていたのだそうです。なるほど、禅やマインドフルネスに通じるものがあるのだと、納得しました。


さらに、茶室には気づき感じることを促す仕組みがたくさんあります。

季節のお花を飾ったり、季節によって掛け軸やお香入れを変えたり、お茶碗も季節に合わせたりします。

「おもてなし」というだけではなく

限られた茶室という空間に、自然の変化を取り入れ、それらを「気づき感じる」ことが豊かさにつながるのだと昔の人は知っていたのではないかと思うのです。

「ある」に気づき感じることを、
私たち人間は豊かだと思うのではないか。

季節などの自然の変化だけではなく、たとえば、人と人との絆もそうです。

東日本大震災のときには、それまで当たり前だと思っていた日常が壊れてしまい、多くの人が亡くなりました。

無くしたことで、絆が「ある」状態がどんなに大切なものだったのかを知ることができたし、震災後に「ある」ことができた家族・友人・コミュニティの絆に改めて感謝して大切にしようとしました。

人と人との繋がりがあることに気づき感じることが、大きく深い「ゆたかさ」になったのだと思います。

気づいて感じたら、
「ゆたかさ」はいつもある

普段意識していないモノ・コト

当たり前に思っているモノ・コト

身近にあるのにまだ気づかずにいるモノ・コト

自然でも、絆でも、お金でも、物でも、目には見えないなにかでも、

自分の感覚の無意識の領域から、気づき感じて「ある」になったときに、心のなかに生まれる安心感や満ち足りた感じが、ゆたかさなのだと思いました。

ということは、何かを手に入れなければ!豊かになれない!とがんばる必要はないのですね。

私も、あなたも、もうすでにたくさんの「ゆたかさ」を持っている。

気づいて、ちゃんと感じるだけなのだと思います。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

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