【スペイン旅】情緒ゆたかなバルセロナの、心ときめく街歩き
こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。
スペイン旅行バルセロナ編、最終回。
前回サグラダファミリアに入り、塔に上り、ガウディの世界観をこれでもかと浴びてきましたが、
今回はさらに、彼のデザインでおなじみのグエル公園やバルセロナの美しいビーチなどを訪れた様子をお届けします。
前回↓
ゴシック地区まちあるき
サグラダファミリアの見学が終わり、時刻はお昼過ぎ。
バルセロナで最も古い街並みが残る、ゴシック地区にやってきました。
風情のある建物が続き、私がよくUnextで見ていたNHKの”世界ふれあい街歩き”という旅番組のような気分で、ただただ街を歩きます。
あ、何かが見えてきました。
目の前の大きな建物は、サンタ・エウラリア大聖堂。
(入場料が結構したので)サグラダファミリアを見たしもういっか、と中には入らず、
浮いたお金で大聖堂の目の前のジェラート屋さんでジェラートを買いました。
甘いものでお腹と気持ちが満たされたところで、引き続き旧市街を歩きます。
そして、ホテル近辺がカラフルでごちゃごちゃで私のドタイプの街並みだったので、もっともお気に入りの二枚を載せておきます。
植木鉢と洗濯物が出す生活感で混沌としている感じが、整った印象の大通りにはない魅力をひっそりと醸し出している気がします。
そして休憩がてら、いったんホテルに戻りました。
こんな素敵な景観に囲まれたそのホテルは、前々回も載せましたが、ここ↓
朝から動きまくっていたのでいったん休憩。
これからは、17時のチケットを取っているもう一つのガウディの傑作・グエル公園に行ってきます。
グエル公園
グエル公園は、19世紀後半にカタルーニャで力を持ち、ガウディと出会って彼のパトロンとなったグエル伯爵という人物が、バルセロナにある丘を買い取ってガウディに別荘などを設計させた公園です。
実は、バルセロナの街じゅうに彼の作品が溢れているのも、力を持っていたグエル伯爵によるガウディへのバックアップ体制があったから。
そんなグエル公園へ行くにも、もちろんチケットは必須。
私はいつもトラブル防止のため、公式サイトで買うようにしています↓
青の「General Admission」を選択しました。
チケットは時間指定制で、夕暮れ時を楽しもうと夕方17時に取りました。
グエル公園までは、地下鉄(チケットはT-casualの10回券)で24番のバスに乗り、Ctra del Carmelまで乗ってそこからは徒歩。
公園東側の赤丸の入り口から入場します。青エリア&黄色エリアどちらにも入れるチケットを買ったので、入場時にチケットを見せたらそこからは自由に歩き回れます。
さて、いよいよ公園へ。
バルセロナの街を見下ろせるとのことなので、ガウディ建築だけでなくそのパノラマビューも楽しみ。
中心部へは「ロザリオの道」と呼ばれる、アヴェ・マリア(聖母マリア)に祈りをささげるときに使う数珠のようなものを模した石が並ぶ道を通っていきます。
さっきのマップでいう黄色エリア、いわゆるグエル公園のメインエリアに到着。
ここの一番の見どころは、波打つベンチ。
色とりどりのタイルと場所によって変わるデザインが素敵。
奥にはクレーンと共にサグラダファミリアが見えます。
手前に2つよく似た家が並んでいますが、向かって左に見えるのが守衛の家、右に見えるのが管理事務所です。
こんなところにも彼の面影が
とくに右の管理事務所については個人的な思い入れが。
というのも、私が住むミュンヘンにはとある有名な王様がいました。
それが、狂王や夢想王として知られるルートヴィヒ二世。
彼への憧れやバイエルン王国が好きということも相まって、留学先にミュンヘンを選んだほど、彼は私に影響を与えた人物。
そんな彼が人生をかけて、国家財産をかけて、パトロンとなり愛を注いだ一人の作曲家がいました。
それが、「ニーベルングの指環」や「トリスタンとイゾルデ」などのオペラで知られるリヒャルト・ワーグナー。
実は建築家ガウディもワーグナーのファンで、そんなワーグナーを支援して世に知らしめたルートヴィヒ二世に敬意を表し、右の家の塔はバイエルンの水色・白の菱形模様の旗を模して造られています。
こんなところで、私の住むミュンヘンが誇る、世界史上最も好きな人物を感じられるのはなんだか誇らしい。
ビックリするくらい人、人、人で、一瞬だけ空いたスペースに座って記念写真を撮りました。
他のベンチからも撮ってみました。
どのタイルも個性的で芸術的で、見ていて飽きません。
丘のほうを見ると、ヤシの木と石造りの数々の柱。
そして実は先ほどのベンチの部分、柱で支えられて丘からせり出している構造になっていて、横から見るとこんな感じ。
この上がベンチ。
ドーリア式でつくられたというたくさんの柱はこの下の貯水槽につながっていて、水はけの仕組みも考えられているそうです。
下に回り込んでみると、天井部分にもタイルのモチーフが。
そして、波打つベンチを見上げられる位置にあるのが、タイルに覆われた大トカゲ。
この中央階段を降りると、もう出口です。
日もだんだん暮れてきました。
丘に登ったあと、今度は海辺へ向かいます。
バルセロネータ
微かな夕焼け空がまだ残っているうちに、バスに乗って港のほうにたどり着きました。
そこから少し歩いた先にあるのが、バルセロナで人気のビーチ「ラ・バルセロネータ」。
海岸沿いにはヤシの木や飲食店が立ち並び、ホテルの灯りなどもちらほら。
日の入り直後の、まだ薄明るい海を眺めに訪れた人たちの姿も。
少しひんやりした3月の海を、私も少し散歩しました。
地中海にも触りました。
ヨーロッパ周辺だと、バルト海、北海、大西洋、黒海、そして地中海、これですべて制覇。
夜ごはんは初日のnoteでも紹介した、KFCのコスパ最強5ユーロセット。
長い長い1日が終わり、バルセロナ最後の夜は気絶するように寝てしまいました笑
次の都市へ
おはようございます。
翌朝のバルセロナです。
今日はお昼の電車に乗って、次の都市へ向かいます。
その前に1か所だけ向かう場所が。
それがここ、カタルーニャ音楽堂。
これはガウディの建築ではありませんが、これはこれですごく個性的で素敵。
フランコ将軍の独裁時代には、ここで多くのカタルーニャ人がカタルーニャの歌を歌って逮捕されたそう。
この不思議な建築を一目見たところで、早めのお昼ご飯を食べて駅へ向かいます。
そしてなんと・・・
2色連続、KFCの5ユーロセット。
「団子より花」な私、旅中はファストフード頼り生活がつきもの。
野菜不足が深刻なので、そろそろ健康に気を遣った旅も考案したほうがいいかもしれません…
そして到着、バルセロナ・サンツ駅。
スペインの長距離列車は厳しい荷物検査を抜けないとホームまで行けないので、時間ギリギリに到着してしまって結構焦りました。
のどかな田園風景をひたすら進んで、向かうはスペインの首都・マドリード。
世界の名門・FCバルセロナを擁する街に朝までいた私ですが、
実を言うと私の好きなクラブチームはそのライバルであるレアル・マドリー。
どれくらい好きかというと、2016年、最後の日本開催のクラブワールドカップのレアル・マドリー対クラブアメリカの試合を現地に観に行くほど。
なので、いよいよその本拠地に行けるということでサッカーファンとしての気分は最高潮を迎えています。
ということで、イベリア旅の始まり・バルセロナ編はここまで。
次回、首都マドリードを観光します。
それではまた!