【ドイツ一人旅】ポツダム会談の行われた宮殿と、ベルリンで『名探偵コナン』鑑賞
こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。
今回は昨年12月のベルリンへの一人旅。
色々トラブル続きなのも含めて楽しめるのが、一人旅のいいところ。
誰にも気を遣わずに行きたい場所に行き尽くせるのも、同じく一人旅をする大きなメリット。
一人で思う存分楽しんだ冬のベルリンをお届けします。
今年一極寒のミュンヘンから
いつも国内移動は「Deutschlandticket」というドイツ全土の電車に乗れるチケットでタダで向かうのですが、今回は少し事情が違います。
この日はドイツで今年一の寒波が到来していて、ミュンヘンも大雪。
家の裏もこんな感じ↓
ここまで雪が降った場合、日本のJRよりもはるかに脆弱なドイツ鉄道に何が起こるかと言うと、南ドイツ全線停止です。
こりゃ参ったと予約したのが、私の旅行でおなじみ激安交通手段・FlixBus。
ところが、
雪のためにトラムなども全部止まっていて、そもそも家から中心部のバスターミナルへ行けない事態発生。
近くのトラム乗り場で立ち尽くしていると、優しそうなおじいさんが事情を聴いてくれて、近くに止めてあったおじいさんの車でバスターミナルまで連れて行ってくれることに。
なんか多分外国でも日本でもこういうことしちゃ危ないんだろうけど、、、とにかくずっと拳は握りしめたまま乗っていましたが、すごく優しい美術学校の先生でした。
バスターミナルからは、仕事が無くて雪の中に立ち尽くす電車たちの姿が。
とにかくここにたどり着ければあとは寝るだけでベルリンへ行けるので一安心。
ちなみに翌朝ベルリンに着いてからチェックしたミュンヘンの気温は、驚異のマイナス11度。
ミュンヘンにいる友達のインスタを見るとみんな雪合戦で楽しそうだったので、そっちの週末もありだったな~とか思ったり。
ポツダム観光
着いた当日は、ベルリン近郊の街ポツダムの観光からスタート。
バスを降りたのはポツダム市庁舎の前。
最近ではドイツ中の役所の前に、ウクライナとイスラエルの国旗が掲げられています。
もはや歴史の中に生きているというのを実感するだけではなく、これらは現在進行形でデリケートな国際問題なのだと思い知らされる日々です。
ちなみに信号は、旧東ドイツの「アンペルマン」で可愛い。
オランダ人街
このナウアー門を通り抜けて観光エリアへ向かいます。
やってきたのは、赤い建物が可愛らしいオランダ人街。
ここは雑貨屋さんがカフェが立ち並んでいるようですが、今日はあいにくの日曜日。
日曜日はほとんどのお店が閉まっているのがドイツの普通。
ですが、そんなに大きくないこの地区を歩き回るだけでもとても楽しかったのでよしとします。
ツェツィーリエンホーフ宮殿
今日ポツダムに来た目的はここ。
バス停で最寄りの駅に到着です。
普通の住宅街を抜けて目的地へ向かいます。
やってきたのは、ツェツィーリエンホーフ宮殿。
ポツダムという単語ですぐ思い浮かぶでしょう。
1945年7月、第二次世界大戦の連合国側の戦後構想のためにアメリカ、イギリス、ソ連の三国によって首脳会談が行われ、日本に対する無条件降伏とドイツの戦後処理について話し合われたのが、ポツダム会談。
そしてこのポツダム会談が行われた場所こそが、ポツダムの郊外にあるここ、ツェツィーリエンホーフ宮殿なのです。
宮殿と言うよりも、豪華な家、といったイメージでした。
チケットを買って中に入ります。
ドイツ最後の皇帝、ヴィルヘルム二世の長男、いわばドイツ最後の皇太子のために建てられた別荘がこのツェツィーリエンホーフ宮殿。
下の部屋はイギリス式が取り入れられた、船室風の部屋。
実際に船に使われている家具が取り入れられたりしたそうです。
また、第二次大戦に関する事細かな展示も多くて興味深かったです。
一番右下のこれが、この場所で開かれたポツダム会談。
そしてこのツェツィーリエンホーフ一番の見どころは、なんといっても会談が行われた実際の机。
まだ100年もたっていない話なので、歴史を感じるというよりはついこの間ここに座った人間の温度感がまだ残っていそうなほど、ポツダム会談がリアルに感じられました。
実際の会議の様子がこちら↓
各国首脳が着席する椅子は少し大きくて良いやつでした。
下の画像の通り、左から反時計回りにチャーチル、トルーマン、スターリンの順番。
裏話ですが、スターリンはポツダム会談中ずっと暗殺を恐れて扉に一番近い椅子に座っていたのだそう。
この裏話を知ってから行ったので、ほんとにスターリンの椅子が扉側にあってなんか感動しました笑
そしてここからは各国代表団の控室。
まずはソ連。スターリンがここで待機していました。
続いてイギリス代表団の控室。
最後に、アメリカ代表団の控室。
そして、ポツダム会談と調べれば真っ先に検索結果に出てくる、教科書にも使われているあの有名な画像で三人が座っている椅子も残されていました。
宮殿を出えると、雪の積もった中庭が見えました。
この宮殿の芝生は美しくて、時間があればぜひ夏にも来てみたいなと思いました。
ベルリン街歩き
ここからはベルリン観光開始です。
ドイツじゅういろんな都市を旅していますがやはりベルリン中央駅のだだっ広さは規格外。
治安もその分・・・と言った感じです。
中央駅から歩いていける距離にあるのが、ドイツ国会議事堂。
そしてすぐそばには、ベルリンで一番有名なこのブランデンブルク門。
正面は工事中…?で、完全体を見ることができず・・・
ちなみにこの一か月後に私はここで年を越すことになるのですが、もしかしたらその準備をしていたのかも。
また、その近くにはナチスに迫害されたシンティ・ロマの記念碑がありました。
こんな感じで大きな水たまりみたいな記念碑なのですが、この寒さで完全に凍ってしまっている。
お腹がすいたので、中央駅で腹ごしらえをすることに。
実は何を食べるかは来る前からもう決めていて・・・
やってきたのは、駅の端っこにあるケバブ屋さん。
実は去年ドイツに旅行に来た際にここの「Dürüm Döner」=ベルリン発祥のケバブを食べた時の感動が忘れられず、一年越しに来てしまいました笑
肉と野菜がしっかり詰まっているので、見た目以上に重くてずっしり系ですが、栄養も撮れるし美味しいしで私は大好きです。
ちなみに去年は一本ペロリだったのに、こっちに来て胃が縮んだのか今日は少し夜に残してしまいました。
日本のご飯がいかに美味しかったかがわかります泣
今回の旅の目的地へ
さあ、旅はここからが本番。
実は今回の旅には最大の目的があり、今からそこへ向かいます。
ベルリンの電車はちょっと古めかしくて外見はすてきなんだけど、中はちょっと汚くて私は苦手かもしれない…
ミュンヘンの綺麗さに慣れてしまっているのかもしれません笑
やってきたのはここ。
「KINO」は「映画館」のドイツ語。
南のミュンヘンからはるか北のベルリンまでいったい何の映画を観に来たかと言うと、
こちら!
名探偵コナン最新作、黒鉄のサブマリン。
実は私根っからのコナンオタクで、単行本、アニメ、映画、すべて欠かさず追っているのですが、
せっかくドイツに来たからにはドイツで上映されるコナンも観ておきたいと思いベルリンに来たのです。
ところで、今回来たベルリンの映画館、内装がめちゃくちゃお洒落で感動。
照明もいい感じの雰囲気で、お客さんも少なくて、私がベルリンに住んでいたら通っていたな~と思います。
映画の感想は、やっぱり最高でした。
でもやっぱり原版の声を知っていると、吹き替え版の妙に老けて大げさな声に違和感を感じてしまってあまり集中できなかった・・・
ドイツ語を大体理解できたのは嬉しかったんですけどね(笑)
あとは、一人称や語尾が多様でそれによってキャラクター性をうまく演出し分けられる日本語という言語って偉大だなあと思わされました。
クリスマスマーケットへ
さてベルリン旅一日目、締めに一人でクリスマスマーケットへ。
やってきたのはシャルロッテンブルク宮殿で開催されている巨大なマーケット。
人混みがそんなに得意ではないのでドイツでもこういう場所は好まないんですけど、綺麗なイルミネーションが見たくて来てしまいました。
移り変わっていく宮殿へのプロジェクションマッピングが素敵でした。
一人でグリューワインを飲むのもよかったんですけど、長旅の疲れがあったので今日は早めにホテルへ。
今日泊まるホテルは宇宙をコンセプトにした不思議なカプセルホテル。
普通のカプセルよりも秘密基地感があって楽しかった。
駅のスーパーで買ったサラダとビールが今日の私の夜ご飯。
ベルリン一人旅、今日はここまで。
明日はジャガイモを握りしめてとある世界遺産へ行ってきます。
それではまた!
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