CHIKURA Shinsaku

すべての本棚を図書館にするリブライズの開発者にして代表社員。公園での仕事をこよなく愛す…

CHIKURA Shinsaku

すべての本棚を図書館にするリブライズの開発者にして代表社員。公園での仕事をこよなく愛する移動式プログラマー。 スタートアップCTOから大学講師まで。社会×コミュニケーション領域の課題を技術で解決したい。 💬 https://note.com/chsh/message

マガジン

  • 図書館はじめよう。

    • 8本

    2012年に作った小冊子のタイトルにあやかって、リブライズのブログを再開(?)したいと思います。Zineにして配りたい。

  • リブライズの説明書

    • 31本

    分からないことがあれば、コミュニティ掲示板もどうぞ! https://cafe.librize.com/

  • プロジェクト Showcase.❤️

    いろんなお店の一角にある「小さな本棚」。それが「本屋」さんになったら楽しいと思いませんか? Showcase.❤️はそれを実現するサービスです。正式リリースはまだですが、まずはシェア型書店の店主・棚主の方に向けてサービスをつくっています。関心のある方はぜひフォローいただけるとうれしいです。

  • シェルマ開発・運営日誌

    • 2本

    すべての本棚を図書館にするサービスであるリブライズから、本に関わるすべての人に向けた新サービス、シェルマが登場します。このマガジンでは、シェルマの開発や運営に関する話題を中心にお届けします。

  • Pieces of Thoughts

最近の記事

iPhone16 +(DockKit) + Flow Proで新しい世界の扉が開くかも

iPhone16は撮影関連のところに興味があって、カメラのハードウェア強化+DockKitによる外部ジンバルとの連携が実用的であれば最強になりそうな気がする。具体的には iPhone16 Pro Max + Insta360 Flow Proの組み合わせみたいなところ。 もともと、映像撮影用にZ-Cam E2-M4のようなカメラに注目していて、これはAPIがあって外部からカメラをプログラム的に制御できるようになっていた。DockKitはAppleが提供するAPIなので、直接

    • Peak Designの新しいKickstarterプロジェクトは軽さに惹かれるOutdoor line.

      数年前、ぼくはPeak Designに夢中だった。KIckstarterで発表されるバッグは、ほとんど買い占める勢いでPledgeした。 しかし、今ではその熱狂も冷めてしまった。Peak Designのバッグは丈夫だがどれも重く、コロナの中では移動も少なくなり、使いどころがなくなる中で押し入れに入ったままになってしまった。 それでもバッグを使う必要はあるが、時折の外出であれば軽い方がよく、軽いバッグは歩くのも快適で、そのあたりをいろいろ調べていくうちに、ウルトラライト(U

      • 本活探訪 No.2: 高円寺「本屋の実験室」

        シェア書店研究会の人が店番をするというので、高円寺の「本屋の実験室」に行ってきました。他のシェア型書店と違い、棚一つではなく、縦に1列並んだ棚群(7個)を1つの契約単位にしていて、新刊・古本問わず仕入れて売る人が入っているという、独立書店へのステップ、みたいな場所です。オーナーさんが経緯をnoteに書かかれています。 ほとんどの人は1列ですが、3列借りている人もいて、それぐらいになると一角ではあるものの、自分がどういうコンセプトで本棚を作っているかがよりわかりやすく見えてき

        • GitHub Codespacesをプログラミング教育で使う運用が定まりつつある

          以前こんな記事を書いた。大学でプログラミングを教えるのに使っているクラウドIDEをReplitからGitHub Codespacesにしたところ、いくつか運用上の課題があるという話である。 その後、実際の運用を通じて解決するところも見えてきたので、あらためて記事に書き起こしておく。 こちらについては杞憂であった。一度Codespacesを作った後、期限切れになる1ヵ月後まで何もせずに放置しておくと言うケースは見られなかった。 もし、期限切れになりそうでも、GitHubか

        iPhone16 +(DockKit) + Flow Proで新しい世界の扉が開くかも

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        記事

          「遊び」は人にしか持てない能力である

          少し前に、AIが進化したら人間のやることは遊びしかなくなるのではないかと書いたのだけど、たまたま関連することをWebで調べていて、興味深い資料(PDF)を見つけた。幼児教育が対象で、「学ぶ」ことに対する属性のような位置だが「遊び」の本質が説明されている。大人の話ではないのだけど、主語を大人に入れ替えてもよく当てはまっていておもしろい。 ぼくがいろいろひねくり回して書いているコードはまさにこういうことだと思えてとても納得した。 「遊び」と呼ぶかどうかは別にして、「何かしたい

          「遊び」は人にしか持てない能力である

          noID: 軽出版をサポートするIDシステム

          Showcase.❤️のほうは少し一休みして、去年の秋ぐらいにあらわれた「軽出版」というワードとタイミングを同じくして作っていたnoID(new object ID)というサービスをちゃんと作り直し中です。これは、一般の流通に載らない軽出版物に振るISBNのようなものです。(noteにアカウントもあるのですがいったん自分のアカウントから書いてみます。) 内容はサイトのトップページに書いてある通りなのですが、クリエイターと作品にそれぞれIDを振って、関係しているものをリンクさ

          noID: 軽出版をサポートするIDシステム

          ChatGPT-4o mini で本棚を解析してみた

          ChatGPT-4o mini が出たというので、Showcase.❤️の本棚画像解析で(miniのない)ChatGPT-4oとの違いを試してみた。 元画像はこちら。 以下、ChatGPT-4oとChatGPT-4o miniでそれぞれ、キャッチーなタイトルと説明文、本のリストをそれぞれ並べてみる。 ChatGPT-4oChatGPT-4o mini結果本棚解析は、物体の構造を認識して解析してくれるOCRというユースケースにあたるが、上記の結果を見ていると、ChatGP

          ChatGPT-4o mini で本棚を解析してみた

          人間に残された活動は「遊び」しかない

          要約(のふりをしたあらすじ) AIにできないことは「自発的に何かすること」である。 それ以外の「誰かから言われてやること」はおそらくAIですべてできるようになる。 そうなると、人間がやらなければならないのは「自らがおもしろいと思って行う活動」のみになるのではないか。 煽りも入っているかもしれないが、それは「遊び」と言ってよいのではないか。

          人間に残された活動は「遊び」しかない

          Showcase.❤️の実演と、「コンセプト」が見える本棚のおもしろさについて

          先日、PAX Coworking Gotanda で行われたJellyというコワーキングイベントで、Showcase.❤️の実演を行った。簡単なプレゼンテーションを行ったあと、スペースに来ていた方にアカウントの作成から本棚の登録まで行ってもらうというものである。 アカウントの登録時や本棚の写真を登録するUX/UIにも課題がいくつか見つかったが、それよりも、いろいろな本棚の写真を眺めることでわかったことがある。それは「コンセプト」の重要性である。 こちらは絵本を集めた本棚。

          Showcase.❤️の実演と、「コンセプト」が見える本棚のおもしろさについて

          GPT4oで名刺を読み取るRailsアプリを作りました。

          最近、本や本棚の解析をやり始めて、Claude AI、さらにGPT4oの力に驚いているのですが、紙に文字が書いてあれば何でもできるのではと思いつき、名刺の写真を解析する小さいwebアプリを作ってみました。Docker compose + OpenAIのAPIキーがあれば動きます。ライセンスはMITなので自由に使ってください。説明もほとんどないですが、リクエストがあれば作ります。あと、よかったらStarをつけてもらえると喜びます。 AI界隈では「目」のことをvisionと呼ぶ

          GPT4oで名刺を読み取るRailsアプリを作りました。

          類似画像検索をたった2つのAPIで作る

          画像を登録して類似のものを検索する方法として、下記のアプローチがある。 画像データの登録画像をベクトル化(画像の特徴を表現する数字のリスト)する ベクトル化したものをベクトルDBと呼ばれるものに保存 画像データの検索検索に使いたい画像をベクトル化 ベクトルDBにそのベクトルを与えて検索させる これ自体は特に目新しい考えではないが、実装するにあたって悩んだのは1.であった。ぼくは機械学習のことをあまりわかっておらず、APIが用意されていれば使えるが、いろいろ調べても単

          類似画像検索をたった2つのAPIで作る

          「いつかきっと書店」の棚主になる方法

          Showcase.❤️では、まずは店主に向けにサービスを作ってきたが、棚主に向けた部分もいくつかできあがってきた。 「いつかきっと書店」はその一つだ。これは何かというと、シェア型書店やシェア型図書館に棚を置く前に、まずは、自分で棚を作って試してみようという機能だ。今のところ使う人も少ないので無料でできるようにしている。 Showcase.❤️では、どの店舗にも置かれない、自分だけの本棚を作れる。オンライン本棚サービスはブクログなどいろいろあるが、Showcase.❤️の特

          「いつかきっと書店」の棚主になる方法

          本活探訪 No.1(きんじょの本棚)

          本に関するおもしろい活動を「本活」と呼ぶことにした。ググった限りでは共通語としての言葉はまだはっきりとはないようだが、それほどずれてもいないようなので使っても大丈夫だろう。 リブライズでも実際に使われている場所で話を伺うことはある。しかしそれはサービスの使われ方の確認や改善・サポートが目的である。しかし、Showcase.❤️の開発を始めてから、自分たちが作っているサービスと関係するかどうかはわからなくても、リアルな場所で行われている本の活動を見に行くことで、結果的にいろい

          本活探訪 No.1(きんじょの本棚)

          まずはお店のオーナーが安心して使えるものを。 / Showcase.❤️開発日誌2024/6/11

          前回のポストはネタとしては悪くなかったが、さすがにサービスデザインと整合していないもののことを書いても読まれている方を混乱させてしまうだけだったようです。すみません。おもしろいんだけどなあ。(懲りてない) その後、「本/本棚のPOPを作る」というような表現も含めて一度差し戻し、「自分の本棚を登録する」というように変更した。実際にはやれることは変わっておらず、本の表紙は登録できるが、いったんは表に出さないようにした。 それはさておき、Showcase.❤️を使っていただける

          まずはお店のオーナーが安心して使えるものを。 / Showcase.❤️開発日誌2024/6/11

          本棚や本の紹介文を自動で作ってみる

          Showcase.❤️では、登録した本棚の写真の中にある本の情報をAIで抜き出すようにしている。棚の名前や説明は、棚のオーナーの意思や意図を大事にしたいと思い、AIはあえて入れていなかったのだが、ゼロから新しく考えるよりも、何か下地のようなものがあったほうが楽かもしれないと思って入れてみた。その結果、なかなか雰囲気のある名前や説明が出てくるようになった。 ここでふと、本棚ではなく本の表紙を登録してみたらどうなるだろうと思い試してみたところ、その本についての雰囲気のあるおもし

          本棚や本の紹介文を自動で作ってみる

          「棚から始まる大冒険」を推していこうと思った日

          昨日は、きんじょの本棚の金城さんにShowcase.❤️の説明をした。きんじょの本棚は今ぼくが一番気になっているライブラリー活動で、東京都町田市を中心に、全国に広がっている。 https://kinjonohondana.studio.site/ Showcase.❤️をきんじょの本棚で使っていただけたらおもしろいことがおきるかも知れないと思い、ご本人にコンタクトし、なかば無理矢理参加をお願いした。 ぼくも金城さんも面白がりで話し好きなので、本編のShowcase.❤️

          「棚から始まる大冒険」を推していこうと思った日