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「遊び」は人にしか持てない能力である

少し前に、AIが進化したら人間のやることは遊びしかなくなるのではないかと書いたのだけど、たまたま関連することをWebで調べていて、興味深い資料(PDF)を見つけた。幼児教育が対象で、「学ぶ」ことに対する属性のような位置だが「遊び」の本質が説明されている。大人の話ではないのだけど、主語を大人に入れ替えてもよく当てはまっていておもしろい。

(1) 子供の学びは、その関わろうとする意欲と意志(何かを目指して粘り強く取り組む)に基づく活動を通して、結果的に生まれる。
(2) そのような意欲に満ちた自発的で能動的に周りの物事また人に関わっていく活動を「遊び」と呼ぶ。その遊びを通して世界の何についてでもその特徴や関わり方を分かっていく。
(3) さらに興味を持ち、やってみたいことを目標とし、それに向けて粘り強く取り組み、工夫することがその遊びを通して育っていく。
(4) 遊びを通して乳幼児はこの世界への信頼と自らへの自信を形成し、この世界に生きることについての肯定的なあり方を身に付けていく。

[P3. 幼児教育の基本をなす考え方(1)の後半]
https://www.mext.go.jp/content/20210720-mxt_youji-000016944_08.pdf

ぼくがいろいろひねくり回して書いているコードはまさにこういうことだと思えてとても納得した。

「遊び」と呼ぶかどうかは別にして、「何かしたい」だけはAIが持てない、人間だけが根源的に持つ力なのではないか。(人間だけでなく、カラスやイルカのような動物も遊ぶとは言うが、人間ほどはっきりした形ではないので除外しておく。)そういう活動に意識を向けてみると、生きるのが少し楽しくなるような気がするし、未来を考えるヒントにもなるかも知れない。

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