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Showcase.❤️の実演と、「コンセプト」が見える本棚のおもしろさについて

先日、PAX Coworking Gotanda で行われたJellyというコワーキングイベントで、Showcase.❤️の実演を行った。簡単なプレゼンテーションを行ったあと、スペースに来ていた方にアカウントの作成から本棚の登録まで行ってもらうというものである。

アカウントの登録時や本棚の写真を登録するUX/UIにも課題がいくつか見つかったが、それよりも、いろいろな本棚の写真を眺めることでわかったことがある。それは「コンセプト」の重要性である。

こちらは絵本を集めた本棚。ご自身のお子さんのためのもの。お子さんがまだ小さいため、ひらがなで書かれたものがほとんどだが、解析結果に「日本語学習に利用できる」という記述があり、写真を撮った本人も感心していた。

こちらは別の方のもの。キャッチコピーが英語になるというのは後ほど修正したが、旅や食を中心とした本棚というコンセプトはきちんと伝わってくる。

前者は子ども向けの本棚を、後者はシェア型書店に置いてある本棚の写真を撮ってきてくださったのだけど、いずれもコンセプトがはっきりしている。ざっくりとでもコンセプトがわかれば、それを手がかりにそれぞれの本を細かく見ていくということもできるので、利用するかどうかは別にして、AIによる解析は本棚とそれをみる人をつなげるステップとしては有効だと思えた。

逆に、コンセプトがない、例えば、自分の家にある本棚をそのまま撮影しても魅力的にはならないだろうとも思えた。自分だけがわかればよい置き方なのだからそれが悪いというわけではなく、「他者に見せる」という視点で本を並べているかどうかが重要なのだ。販売を目的とするシェア型書店の棚主であれば誰しも考えることだと思う。ただ、シェア型図書館のように、閲覧のみで利用する場所では、コンセプトではなく、自分が気に入った本を持っていくことが多いと思われ、その場合は、一冊一冊のおもしろさや、他の棚主が並べている本との対比という部分におもしろさが出てくるのではないかと思う。

もう一つ、今回の実演で登録された本棚ではないが、100人の本屋さんの棚主である岡田憲治さんの本棚を紹介したい。ご自身が著者である新刊がほとんどなので、上記2つとはまったく違うが、棚のコンセプトだけでなく、本のコンセプトまで見えてきてとてもおもしろい。

今回のプレゼンテーションと実演は、コンセプトの重要性と、それをうまくアピールできるようにするという、サービスのポイントが見えたよい機会であった。

今回のJellyでは、本棚以外にも、Showcase.❤️を使える場面がいろいろとあるのではというディスカッションもできて、とても得るものが多かった。例えば下記。もはやシェア型書店でも図書館でもなく、銀行である。パクチーの種を融資するという特別な役割を持つ銀行だが、人に公開する貸金庫があれば、それはシェア型貸金庫ではなかろうか。

これからも引き続きいろいろな場所を訪れて実演をしていこうと思いますが、もし試してみたい方があれば伺いますのでお声がけください。(自力でサインアップして使っていただくのはいつでも歓迎です。😊)


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