HR youngster

事業会社で管理職として人事企画等に従事。日々感じたこと、気づいたこと、学んだことを綴り…

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事業会社で管理職として人事企画等に従事。日々感じたこと、気づいたこと、学んだことを綴ります。 東京生まれ。事業会社(人事/事業企画・管理/法人営業)→コンサルティングファーム→事業会社(人事企画等)。

最近の記事

201129_私が投資をする理由

新卒入社した企業では、入社年度から確定拠出年金制度が導入され、セミナー講師の説明を参考に一定額を拠出することに決めた。拠出にあたりたいした勉強はしなかったが、今思えばこれが資産運用の始まりだった。 それから数年後、転職先に確定拠出年金制度がなかったため、それを機にNISAやiDeCoの口座を開設した。資産運用をきちんと勉強しようと思い始めたのがこの時だったのだと思う。 とはいえ転職から数年間は仕事に注力していたので、インデックス型の投資信託を購入して放っておく程度の資産運

    • 201024_組織における新人育成の関わり方②

      前回に続いてこのトピックについて書く。前回は「業務支援」「内省支援」「精神支援」というフレームで、新人育成への関わり方について捉えてみた。今回は「優しさ」と「厳しさ」というフレームで書いてみる。 「最近は叱る人が少なくなった」とこぼす人がいる。この真偽は定かではないが、ハラスメントを気にしてメンバーに指摘しづくなっていたり、プレイング業務が増えてメンバーに割ける時間が少なくなっているという状況を踏まえると、この発言には一理あると思う。 私が所属する部門でも、確かに叱る人は

      • 201017_組織における新人育成の関わり方

        10月から所属部門に新入社員が配属された。入社3年目の若手が育成担当になっている。業務に必要な基礎知識などは、その新人が担当する仕事に関わっているメンバーがOJTで指導している。一方で私は業務で直接関わることはほとんどないため、育成の関わり方について考えてみた。 結論から言うと、自分の役割は内省支援だと考えている。先日、中原淳教授のフィードバックに関する著作を読み、3つの支援として「業務支援」「内省支援」「精神支援」が紹介されていた。具体的な定義はここでは触れないが、業務支

        • 201011_経営から評価されたアウトプットを振り返って③

          経営から評価されたアウトプットについて振り返りをしている。これまでの二回は、現状分析と課題抽出について触れた。今回は最後として施策提案について書く。 全社を動かす提案になったのは、具体的なファクトの積み重ねからの課題抽出により各部門に腹落ちしてもらえた、言い換えると刺さったからだと認識している。従って提案が評価されたのは、現状分析と課題抽出の段階で決まったと言っても過言ではない。一方で、提案後すぐに全社を動かせたのは、施策提案の仕方にも良い点があったからだと考えており、それ

        201129_私が投資をする理由

          201003_経営から評価されたアウトプットを振り返って②

          経営から評価されたアウトプットについて振り返りをしている。前回は現状分析、課題抽出、施策提案の三つの観点のうち現状分析について触れた。今回は課題抽出について振り返りたい。 前回書いたように、ファクトの収集には手間をかけた。そのうえで、いくつかの軸で分析を試みた結果、”どこ”に問題がありそうかを特定することができた。そこからのステップで留意したのは、一足飛びに施策を立案するのではなく、”なぜ”その問題が起きているのかを仮説として言語化するプロセスを踏んだことだ。 このプロセ

          201003_経営から評価されたアウトプットを振り返って②

          200929_経営から評価されたアウトプットを振り返って①

          今日の経営会議で自分が関わっていたプロジェクトの報告がなされ、早速そのフィードバックがあった。経営会議での報告は時間が限られており、内容に対して良い悪いの判断がなされることは少ないが、今回は高評価をいただくことができた。 高評価をいただけた要因はいくつかあると思うが、アウトプット内容を現状分析、課題抽出、施策提案に大別して見ていくと振り返りやすいと思う。今回は、現状分析に焦点を当てて書きたい。 経営に刺さる提案となった大きな要因の一つは、十分なファクトの積み重ねにある。詳

          200929_経営から評価されたアウトプットを振り返って①

          200923_自分の値段

          株式投資という趣味から企業価値評価へと関心が向き、それ関連の本をいろいろと読んでいる。その過程で自分の値段について解説された本があったので手に取った。 「企業価値とは企業が将来生み出すキャッシュフローを現在価値にしたものの合計」という説明がされる。これを”人材価値”、もっとざっくりと言い換えて”自分の値段”と置き換えると「自分の値段は、自分が将来生み出すキャッシュフローを現在価値にしたものの合計」となる。 ここで言う”将来生み出す”は、営業やファンドマネージャーのように、

          200923_自分の値段

          200914_人事が社内研修に参加してみた

          今日は評価者研修だった。4月に実施した研修の内容をおさらいをしつつ、まもなく上期評価が行われるので、評価面談の進め方をロープレも交えながら学んでもらうプログラムだ。事務局としての参加だが、参加者の人数が奇数だったためペアで行うロープレに参加することになった。 感想を一言で言えば、研修効果を高めるためには実践は必須ということだ。これまで色々な研修を企画・運営してきたので、何となく分かっていたつもりだったが、参加者と一緒にワークすることでそう実感できた。 ワークの内容は、参加

          200914_人事が社内研修に参加してみた

          200907_制度ばかりではなく社員を見ろ

          10月から人事制度を改定する。当然ながら制度骨子は完成しているが、制度の詳細設計については、まだ詰めるべきことが残っている。 制度移行にともなう具体的な運用にも踏み込み検討してきたが、実務に携わっている方や現場の声を聞くと、まだまだ対応すべきことが多いと気付く。そこで感じたのは、等級・職種・職群・コースといった制度的観点でばかり考えていたということだ。 例えば、中途入社者・休職者・出向者はどうなるのかといった観点でも考えてみると違ったものが見えてくる。今日で言えば、新制度

          200907_制度ばかりではなく社員を見ろ

          200906_課題仮説の設定に向けて

          今週の仕事ぶりを振り返ると、課題仮説の設定が不十分だったと認識している。もう少し分かりやすく書くと、問題解決のプロセスであるWHERE→WHY→HOWの中の”WHY”が不十分だったということだ。 現状分析から特定した要改善箇所は、課題ではなく現象に過ぎない。人間で例えれば症状であり、その症状が発生した要因がわからないと具体的な対策は打てない。もちろん、その症状における一般的な処方は存在するかもしれないが、対象者特有の要因があるなら完治は難しい。 現在携わっているプロジェク

          200906_課題仮説の設定に向けて

          200831_適切なKPIを設定するためのヒント

          当社の人事評価制度は、MBOの形式をとっている。上位方針が各階層に適切にブレイクダウンされているのかという問題意識が経営にあり、その検証に現在取り組んでいる。 検証の対象を執行役員や上級管理職に絞り、設定された目標を一つずつ見ているのだが、目標を達成するために設定されたKPIが適切かという問題意識がある。漠然とした問題意識なので、なかなか思考が深まらないと思いながら何日か過ごしていたのだが、現在勉強している企業価値評価に関する書籍にヒントを見つけた。 ピンときたのは、RO

          200831_適切なKPIを設定するためのヒント

          200828_フィードバックを有効にするために

          職場を移ってから約3カ月が経とうとしている。数年前と比較すると、フィードバックされる側からする側へと移行しつつある。感じているのは、これまで頂いたフィードバックを自分もしているということだ。 当時フィードバックいただいたことが腹落ちし始めているという意味では、少なからず成長しているのかもしれない。一方で同じようにフィードバックをしているだけでは、自分にフィードバックしてくれた方々を超えることはできないし、一歩先の成長はないだろう。彼らと差をつけるためのファーストステップは、

          200828_フィードバックを有効にするために

          200825_対面の効用

          出社するのは週に1回、多くとも2回という状態になり、ミーティングはオンラインでの実施が標準となった。所属部署では週に1回メンバーで集まる曜日を決めていて、業務の進捗状況を共有する定例会のようなものを実施している。今日は出社日にあたる日だったのだが、対面でも実施することの大切さを認識した。 オンラインだと話者にしか注意が向かないが、対面だと話者以外の参加者の反応に気を配れる。例えば、表情を観察すること、独り言やため息をキャッチすることが挙げられるだろう。それにより、意思決定者

          200825_対面の効用

          200823_良書って何だろう

          新しい職場に移ってからプライベートの時間をだいぶ確保できるようになった。面白そうだと思った本を手あたり次第に読んでいるが、テーマを絞らないと理解や思考が深まらない可能性があると懸念している。テーマをある程度絞りつつ、良書を見極めて繰り返し読むことが必要になってきていると感じている。 そんなことを考えていると、自分が繰り返し読んでいる本って何だろうとふと思った。その一つが「獄中記(岩波現代文庫)」である。今となってはすっかり有名になった、元外務省主任分析官の佐藤優氏の著作であ

          200823_良書って何だろう

          200820_朝の時間帯の活かし方

          妻と朝にジムへ行くことが日常化しつつある。平日朝に共に行くのは今日で3回目となるが、思ったよりも人が多いことに驚いている。 小さいジムなので同じ時間帯に利用している人数は、土日でも自分を含めて3~4名程度だ。しかし妻と通った平日の3日は、少なくとも4名以上はいたと記憶している。今まで平日朝に通ったことはなかったので従来よりも増えているとは断言できないが、増えているのであれば在宅勤務が定着してきたことが影響しているのではないか。 在宅勤務で運動不足を気にしている人や、出勤し

          200820_朝の時間帯の活かし方

          200819_他者を支援する過程で気づいたこと

          妻の仕事ぶりが変わってきた。以前は職場メンバーとの人間関係に苦労していたことが多かったが、メンバーがだいぶ変わり楽しく働けているように見える。やらされ仕事ではなく、自らが企画した内容を上司に提案する頻度が増えているようで、提案にあたって相談を持ち掛けられることがある。 その過程で、前向きな姿勢の方を支援することが好きだと気付いた。仕事でも立場上フィードバックを求められることが増えてきたが、職場メンバーは皆前向きな方なので、対応することが楽しい。そう感じる理由をもう少し深掘り

          200819_他者を支援する過程で気づいたこと