マガジンのカバー画像

本棚本ラジオ

69
【本棚にある本を片っ端から紹介するラジオ】はじまります! 略して「本棚本ラジオ」 noteで連載中の「本棚にある本を片っ端から紹介する」のラジオ版です。 あなたのほんのちょっと…
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

*今回の本*
香月美夜著『本好きの下剋上 司書になるには手段を選んでいられません 第一部 兵士の娘1』(TOブックス、2015)
(本棚本 Season2 No.1)

*「好きだ」ということにパワーが生まれる*
完結目前、大人気ビブリアファンタジーの第1巻です。
わたしこの本好きすぎでですね、どうして好きなのかよくわからないけどひたすら好きなんですよ。
なので「好きだー!」ということだけ喋ってま

もっとみる
【本棚本ラジオ第17回】本好きのよさについてひたすら語る

【本棚本ラジオ第17回】本好きのよさについてひたすら語る

*今回の本*
香月美夜著『本好きの下剋上 司書になるには手段を選んでいられません 第一部 兵士の娘1』(TOブックス、2015)
(本棚本 Season2 No.1)

*「好きだ」ということにパワーが生まれる*
完結目前、大人気ビブリアファンタジーの第1巻です。
わたしこの本好きすぎでですね、どうして好きなのかよくわからないけどひたすら好きなんですよ。
なので「好きだー!」ということだけ喋ってま

もっとみる

すみません、アップが遅くなりました。

*今回の本*
古川日出男著『平家物語 犬王の巻』(筑摩書房、2021)
(本棚本 Season1 No.63)

*物語とは「物を語る」ことであるという実感*
映画「犬王」をみてから原作のこちらを読んだ。
「語り」の物語の爽快感があった。
物語とは、「語られるもの」、声に出して語られる物なのだなあと改めて思う。
そこには、語りならではのリズムと音の弾みの心地

もっとみる
【本棚本ラジオ第16回】犬王が疾る

【本棚本ラジオ第16回】犬王が疾る

*今回の本*
古川日出男著『平家物語 犬王の巻』(筑摩書房、2021)
(本棚本 Season1 No.63)

*物語とは「物を語る」ことであるという実感*
映画「犬王」をみてから原作のこちらを読んだ。
「語り」の物語の爽快感があった。
物語とは、「語られるもの」、声に出して語られる物なのだなあと改めて思う。
そこには、語りならではのリズムと音の弾みの心地よさがある。
犬王は語りの物語なのだ。

もっとみる

*今回の本*
テランス・ディックス著、尾崎 寔訳『とびきりお茶目な英文学入門』(筑摩書房、2001)
(本棚本 Season1 No.76)

*入り口はできるだけ広い方がいい*
だれでも、どんな分野でも、「初心者」だったことがあるのだから、初心者向けの本は「そこそこ正しく、普通におもしろい」がとても大事だと思います。
一度はまってしまえば、「より正確に」「より詳しく」勝手になっていきますからね。

もっとみる
【本棚本ラジオ第15回】とびきりふまじめな入門書

【本棚本ラジオ第15回】とびきりふまじめな入門書

*今回の本*
テランス・ディックス著、尾崎 寔訳『とびきりお茶目な英文学入門』(筑摩書房、2001)
(本棚本 Season1 No.76)

*入り口はできるだけ広い方がいい*
だれでも、どんな分野でも、「初心者」だったことがあるのだから、初心者向けの本は「そこそこ正しく、普通におもしろい」がとても大事だと思います。
一度はまってしまえば、「より正確に」「より詳しく」勝手になっていきますからね。

もっとみる

*今回の本*
小野不由美著『残穢』(新潮社、2016)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #34

*現実にひたひたと侵食してくるような*
「小説」としてのホラーよりも、「ドキュメンタリー風」の、つまり「私」の体験として語られるホラーの方が怖い気がしますよ。
なんだか、自分と地続きな気がして。
ホラー嫌い嫌いと言いながらホラーをたまに読む私は、あんまり「自分の生活への侵食」を考えてい

もっとみる
【本棚本ラジオ第14回】ホラー嫌いだけどホラーを読む

【本棚本ラジオ第14回】ホラー嫌いだけどホラーを読む

*今回の本*
小野不由美著『残穢』(新潮社、2016)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #34

*現実にひたひたと侵食してくるような*
「小説」としてのホラーよりも、「ドキュメンタリー風」の、つまり「私」の体験として語られるホラーの方が怖い気がしますよ。
なんだか、自分と地続きな気がして。
ホラー嫌い嫌いと言いながらホラーをたまに読む私は、あんまり「自分の生活への侵食」を考えてい

もっとみる

*今回の本*
シェイクスピア著 河合祥一郎訳 『ヴェニスの商人』(角川書店、2005年)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #15

*ただ笑えるだけだったら、どれほどよかったことか*
いや、よかったのかな?
それすらもわからない。
シェイクスピアの喜劇は超一流、最高におもしろいのに、おもしろいだけではすませてくれない複雑さがあります。
これは見ないとわからないですね。
シェイクスピ

もっとみる
【本棚本ラジオ第13回】時代の波に翻弄されるシェイクスピア

【本棚本ラジオ第13回】時代の波に翻弄されるシェイクスピア

*今回の本*
シェイクスピア著 河合祥一郎訳 『ヴェニスの商人』(角川書店、2005年)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #15

*ただ笑えるだけだったら、どれほどよかったことか*
いや、よかったのかな?
それすらもわからない。
シェイクスピアの喜劇は超一流、最高におもしろいのに、おもしろいだけではすませてくれない複雑さがあります。
これは見ないとわからないですね。
シェイクスピ

もっとみる