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「美味しい」を考える〜green bean to bar chocolate〜

「美味しい」って、なんだ?

美味しいものは誰だって好きだと思う。当たり前だ。
…当たり前ではないかもしれない、変な味が好き、という人がいたら…ごめん。とはいえやっぱり、大多数の人は「自分にとって」美味しいものが好きなはずだ。

でもちゃんと考えたことってある?
「美味しい」の定義。

美味しいものラバーとして、また美味しいものを届ける企業で働く人間としては、向き合っていくべきことだ。


「昨日の会議、こんな事で揉めててさあ」
ランチ会で始まる、そんな愚痴。

家族で食べた思い出の食事だから、美味しい。
松坂牛という名前が付いているから、美味しい。
美味しいは実際どうかではなくイメージが作り出すものだ。

vs

好きな人と食べたって不味いものだったらガッカリするし、無名の肉でも美味しければ美味しくて、松坂牛でも不味ければ不味い。
味は、味覚的に良いか悪いか。

その場の会話では、前者何言ってんの、どんな時だろうが美味しいものは美味しい。落ち込んでる時に食べたから不味いんじゃなくて、沈んでいる時にこそ美味しいものを食べたい。という意見が優勢だった。

あ〜、分かる。
分かる、けど。イメージで食べているという意見だって100%間違いではないと思う。

ちゃんと一定水準の美味しい基準を超えているのなら、グルメなあの人が勧めていたハンバーグの方が、シャインなマスカットの方が、行列を並んで買ったクッキーの方が、美味しい、多分。そんな気がする。


人は一体何を買っているのか。美味しいものを提供するってどういうことなのか。「美味しい」を作るなんて、企業の当然の義務に思えるけれど、案外容易なことじゃない…はずだ。私自身は味の美味しさを追求する人でもイメージの美味しさを追求する人でもないから知らんけどさ。


というわけで、はい。
私はgreen bean to bar chocolateというチョコレート専門店が好きだ。大好きだ。もう何を食べても美味しいと思ってる。もはやイメージが美味しいでしかない、ウルトラ神。


けれどね、そんなイメージを作り上げた最初のきっかけは味の真の美味しさだ。確かに初めて食べた時から雑誌で頻繁に取り上げられるような人気店だったけどさ、その後もそういうお店には沢山行ったよ。でもこんなにも好きになったお店は他にいくつあるだろう。

ボンボンショコラの美味しさの衝撃ときたらもう…。

さて最近は日本橋店の方によく行くのだけれど、パフェは中目黒店なんだよねえ…毎回食べたいけど今回のは特に惹かれた。

カカオパルプティー

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ええ、これはパフェじゃない…けど、これも明らかに逃せない。カカオパルプ使ってる時点でヒャッホイだし、爽やかトロピカルな色合いも何もかも全てが買わざるを得ない。

飲んでみると、カカオパルプがソーダとかで割ったドリンクというよりも果肉過ぎて、ちゃんとフレッシュな食感が舌に当たって、驚いた。

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紅茶の味わいは後から追って色付いてくる。

ちゃんと分類としては、紅茶だ。アイスティーだ。暑くて喉が乾いてたのもあるけど、あと1リットルくらい飲みたい…愛……。


マンゴー&パッションフルーツのパフェ

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凄い凄い!!
何が凄いって、そりゃあもう色々がイロイロなのだが、何よりもやっぱりチョコの存在が凄い。

見た目的にも、トロピカルな雰囲気重視で決してチョコ感は強くないと思う。
ザ・チョコ好きな人はスルーしてしまうかもしれない、フフフもったいな〜い!


チュイルもアイスもグラニテやブラマンジェもジュレも…色々な形で、茶色とは限らない色合いで、チョコが隠れている 。

トップからパッションフルーツの伏線入れてくる構成とか本当にときめきを覚えるよ。

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上のチュイルと下のチュイルに挟まれたキューブは…なんかよく分からないのだけれど、超超超バナナとチョコとバナナのひんやり。凄く謎だけど分かりやすい美味しさ。

これもまた…チュイルの下の世界にこぼれ落ちたんじゃない?って感じで再登場するのが憎い。愛おしい。

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口の中の温度が下がった中で、一瞬ピスタチオはそれと分からない。が、グラデーションを指でなぞるように味わいがピスタチオに変わっていく。

そして全体の印象はやっぱり華やかというか、軽やか、明るい。ハッキリとした色合いの薄い生地のスカーフをキュッと首元に結んだみたい。そのハツラツとした明るさは、ちょっとカッコよくて、憧れる。なんだか元気になる。そんなパフェ。


好きなお店のパフェはやっぱり美味しくて。
このお店のパフェだから美味しい、ということも当然ある中で、このパフェだからこその美味しさも沢山あって。

一言で括ってしまえるものでもない…よねえ。

あなたの好きなものは、美味しいと思うものは何ですか?その理由をちょっと分解して考察してみたりするのも、面白かったりするかもしれない。

はたまた美味しけりゃなんだって良い、という真っ直ぐな意見もまた、凄くいいと思う。

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