どうか。祈りを。

年が明け、新しい1年の始まりにお祝いムードの中、大変なことが起きてしまった。

テレビ画面には「津波!にげて!」という大きなテロップ。緊迫した様子で現状を伝えるアナウンサー。12年前のあの日に見た光景が重なった。

あのときのことは、ずっと忘れられない。自分が体感した大きな揺れも、テレビに映し出された市街地に押し寄せる津波の映像も。

石川県能登半島で地震が起きたという報道を見て、新潟出身である友人のことが瞬時に頭をよぎった。もしかしたらとは思ったけれど、案の定、正月ということで帰省をしていた。実家は高台にあるから津波は大丈夫そうだと言うけれど心配だ。LINEの返信が途切れたことに不安になる。現地では通信障害が起きているという報道があったから、そのせいかもしれない。

停電になっている地域もあるという。冬の夜を、しかも北陸の寒さの中、避難所で不安を抱えながら過ごしている人達がいる。電気が停まってしまったら、命を繋ぐための医療措置を行うことが難しくなる人もいるかもしれない。土砂崩れや火災が発生しているところもある。生き埋めになっている人もいる。一人残らず、早く、無事に助かってほしい。

同じ日本で大変なことが起きているのに、遠く離れた自分の周りにはいつもと変わらない時間が流れている。今の私にできることはなんだろう。節電と祈ること、それくらいだろうか。もどかしい気持ちを今noteにぶつけている。

何かしたい。助けになりたい。だけど今できることは限られているから。

祈ります。どうか。悲しい思いをしている人が、痛い思いをしている人が、そんな人がいませんように。みんなが救われますように。平穏な日常を早く取り戻せますように。

どうか、どうか、ご無事で。




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