読書メモ：「日本のふしぎな夫婦同姓」自分が夫婦別姓派でないことに気づく
ずっと書こう書こうと思っていたけれど、参院選が近くなり、だれに投票しようか悩んでいた時にこちらのVoicyを聞きました。
夫婦別姓も投票する際、候補者を選ぶポイントになると聞いて、それなら、なおさら、まとめておいた方がいいかもと書いてみます。
今回はこちらの本。
なんとなく見かけて、手に取った本。
私自身が結婚して改姓した時に、ものすごく面倒だったので、男性側が改姓した人の話に興味を持ちました。
夫が若い頃に義母の離婚に伴い、20歳くらいの時に苗字が変わっていることもちょっと関係しているかもしれません。
あらすじ
著者は男性で、結婚した時に女性姉妹の奥さまが苗字がなくなる、という話をしていて、奥様側の姓でいいよね、というくらいの、あまり深く考えずに選んだ模様です。
むしろ奥様の方が反対したぐらい。
夫婦別性が議論されている背景なども丁寧に説明してくれました。
また、私が興味を持ったのは改姓をした4人の男性の座談会です。
サイボウズの青野社長など、なかなか面白いメンバーです。
著者は社会科学者であり執筆家なので、旧姓で働いていたそうですが、色々とややこしいことに巻き込まれます。
それはもう、結婚した後も旧姓をそのまま使っている女性と全く同じです。
私なんて転職して夫の姓に変えて働く機会があったにも関わらず、わざわざ旧姓で働いてもいいですか？と転職の面接で、お願いしましたから。
興味を持ったポイント
一番面白かったのは、「女性が改姓をする」＝「男性がそのまま自分の名字を使う」のは、男の沽券に関わるからというわけです。
コケン？！って何だ？そんな理由？
でも、これって日本の家父長制の名残なんですよね、きっと。
日本は昔ながらの家父長制がまだまだ残っています。
無意識ではありますが、女性が改正をすることでそれに加担している部分があるような気がします。
もちろん女性はそんなことを全然考えておらず、むしろ、マスコミなどの影響で、結婚して苗字が変わること=幸せみたいな刷り込みもあるからちょっと厄介です。
私は夫婦別姓派ではないと気がついた
私はもともと結婚前はあまり興味関心がなかったのです。
しかし、結婚して、この改姓と言う、しちめんどくさい手続きに、結婚7年以上だっても、まだ悩まされていることに腹を立てていました。
例えば
・転職した時に求められる卒業証明書は旧姓で、同一人物だと容易に証明ができなかった。
・金融機関の改姓手続きをしていないところも結構あったので、自動車免許の更新が来て、裏書に改姓の手続きの表記がなくなると、色々な手続きが滞るようになった。
・免許に記載がなくなった不便さに懲りる。今は住民票にも旧姓表記ができると知り、それを持っていけば免許にも旧姓が表示出来ると知り、卒業証明書も、旧姓表記のある住民票を持って行けば、同一人物だと証明できる。
・しかしオンラインで確定申告できるようにしたのに手続きの時にマイナンバーカードを持っていなかったため、内容が電子証明書が書き換えられずオンラインでの確定申告ができなかった。一難去ってまた一難。
だから、私は夫婦別姓派になった、と思っていました。
しかし、違ったのです。
私は別に旧姓だろうが、新姓だろうが、同姓だろうが、別姓だろうが、そんなに興味はありません。
ずっと慣れ親しんできた名前なので、変わればちょっと寂しさはあります。
でも、いい感じに結婚は女の幸せというマスメディアの洗脳も受けていますし、バーターです。
私が嫌なのは旧姓と新姓がどちらも私なのに私だと証明することがとても難しいことなのですだから今回住民票に旧姓表記ができるようになって、同一人物証明が少し楽になったら、それでもいいのだろうと思いましたもちろんまだまだ対応してないところが多すぎるので対応してほしいです。
そして、今は旧姓はひとつしか表記できないいようです。
この夫婦別姓の活動を始めた方は、2回離婚していたと思うので、3回目の結婚の時に色々面倒だったというところは、住民票にひとつだけ旧姓表記がされても、解消されてないわけです。
だから、もっと何とかしてほしいと思いますが、私が求めていることはちゃんとどっちの私も私なんだからこのまま認めてということだったのですその解決策は同性でも別姓でもなく同一物証明でした。
キッズラインの女性社長の経沢香保子さんも、確か離婚して、今は経沢ではなかった気がします。
上場した時に本名で上場しなければいけないけれど、世間に認識されているのは経沢の方で。
家父長制は好きじゃないですが、私は同姓でも別姓でもどちらでもいい。
ただ、どちらの自分も自分だったということで、全部認めてほしいんです。
だから、そういう観点で、改姓しても旧姓でも手続き楽にします！という方がいたら、その方に投票します。
分かりにくいもんな、別姓！とかせめて選択式夫婦別姓！というほうがわかりやすい。
そう考えると、1歩譲って、選択式夫婦別姓なんだけど。。。
改姓した場合の全ての名字を認めてくれたら、手続き楽になるから、別姓じゃなくていい、という人、増えると思うのですが、どうでしょう？
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