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誰が想像しただろう

仕事がテレワークになって、編集部に行くのは週2回、多くても3回になった。もともと出不精なタチなので、この調子で社会が元に戻った時、私も元のスタイルに戻れるのか、不安になってくる。

昨日は久しぶりの出勤。電車の人はまばら。ななめ前の方で、座席に除菌スプレーを「もういいんじゃないか?」というくらい吹きかけている人がいた。その後座っていたけど、お尻が濡れてないか心配。

その帰り、のろのろ仕事していたら、地下鉄の終電に間に合わず、最寄りのJRまでタクシーに乗ることにした。慌てて止めて乗ると、前と後ろの座席の間全面にビニールが垂らされていて、いかにもやっつけというかんじに貼られた黄緑の養生テープが痛々しい。運転手のおじさんは、売り上げが8割以上減ったと、愚痴というよりは現実を受け入れたように、あっけらかんと話す。歩合制だから、彼の収入にも直結しているはずなのに…こういう時自分がお金持ちだったら、1万円置いて、お釣りは結構と格好良く降りたいものだ。なんて考えていたら、820円のところを20円まけてくれた。おじさんに幸あれ。

ずっと家にいると感じづらいけど、たまに街に出て、当たり前の現実がないことを目の当たりにすると、改めてじわじわとくるものがある。世の中がこんな状態になるなんて、誰が想像しただろう。(『はいからさんが通る』が、『モダン・ミリー』が、『ミス・サイゴン』が観られないなんて)オリンピックに浮き足立っていた去年のうちに、誰かが予言して注意喚起していたとしても、私は信じなかったと思う。あまりにも映画の中の話みたいで。

随分と長い前置きになってしまったが、急に自分の時間が増えてしまったので、生活のいろいろな記録用としてnoteのアカウントを作った。文章を書く練習にもなったらいいな。(写真は、本棚の整理が捗っていない現在のようす。なんで雑誌って、整理してきれいにしまった後に、別の号が出てくるんだろう?もう入らないよ)


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