ピンクのスカートをはいたあまがえるになりたい
私は、虫も爬虫類も得意ではなくて。
とくに毛虫が苦手。
見るとゾゾゾッとする。
蝶は好きなのにね。
息子はイモリが苦手らしい。
私から見たら、目がくりくりして、かわいいのに。
でも理屈じゃないから。
息子は毛虫は時どき、バルコニーから退治してくれる（殺傷、すみません）。
ではカエルは、というと、息子は平気で、私はどちらかというと苦手。
でも「あら、かわいい」と思ったのが、この絵本。
『あまがえるの かくれんぼ』（たてのひろし／作、かわしまはるこ／絵）。
３びきのあまがえるが出てきて、しかも図鑑並みに、リアル。
描かれた方は何年も飼育して、スケッチしていたという。
精密で正確。
科学絵本、なのだけれど。
ストーリーがあって、３びきのかえるがそれぞれ、衣装もつけている。
ラッタは花びらの蝶ネクタイ。
アルノーは花のガクみたいな帽子。
チモは花びらのスカート。
３びきはかくれんぼをしながら、体の色が変わったことに気がついた。
はじめは驚いて泣くけれど、そのおかげで命が助かる。
成長したら、いる場所によって体の色が変わることを知った。
そしてまた、かくれんぼ。
今度は、前よりもずっと見つけるのが難しくなる。
読んでいる私も、最後のページは一生懸命に探した。
科学絵本は、息子が小さいころたくさん読んだ。
でも息子は結局理科を好きにはならなかった。
おもしろかったし、おもしろがってはいたけれど。
残念。
「お勉強」意識があったのかな？ 私に。
反省。
でもこの絵本は、あまがえるの生態を描いているのだけど、どこかかわいくて。
愛嬌があって。
心惹かれる。
ちゃんとした服を着たかえるの本の名作はあるけれど、それは人間がカエルの姿になったもので。
リアルなカエルになってみたいなんて思ったのは、初めて。
私もピンク色の花びらのスカートをはいて、草むらでかくれんぼしてみたい。
あまがえるの体で、草むらに隠れたい。
どう見えるんだろう・・・
来年の初夏、少し草むらをのぞいてみよう。
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