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さまざまな酒器やお箸を楽しむように個性をはぐくみたい

「個性がない」といわれる日本人。でも伝統を振り返ると、一人一人の好みを大切にした文化を見出すことができます。

日本酒をいただくときに杯を選ぶことがありますよね。「迷うな」「これが好み」などといいながらみんな楽しそうに選びます。
セットの食器にも柄違いがありますね。
洋食器にはあまり見かけません。最近でこそ出てきましたが、もともとこれは日本の文化ではないでしょうか。

お箸は各自のもの

お箸を並べるときに、自宅では各自の席に各自のお箸が並べられませんか?
柄もサイズも各種あり、大人になってもそれそれが違うものを使います。

子どもはもちろん、男女のサイズの違い、材質、丸いか四角いか、塗りか否か、模様や彫りまで数多くの種類があります。

私が今使っているのは、私が模様を描いたもの。息子の小学校であった給食試食の時間に、食育の一環としてされたものです。息子のお箸はあっという間に小さくなりましたが、私は5年以上使っています。先が剥げてきていますし、汚れてきていて恥ずかしいのですが、、お気に入りです。

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洋食器のカトラリーは、みなおそろいですよね。
韓国や中国でも各自別々のお箸を見たことはありません。
あるのかもしれません。
寡聞にして知らないので、あったら教えてください。

お店屋さんではそうではありませんし、割りばしもあります。
でも自宅では自分のお箸。これは日本の文化だなと感じています。

柄違い、色違いのお皿

お揃いやセットなのに柄違いというのは多いですね。

20210123色違い皿 (2)

これは数少ない、実家から持ってきた器。色違いの木の葉皿です。もう1枚茶色ありましたが、持ってくるときにはすでに3枚でした。
私はよくおやつの時に、右側のベージュ色を使います。息子は真ん中で、夫は黒が多い気がします。

20210123模様違い皿 (2)

これはいただき物の漆の器。めったに使いませんが、描かれた絵の美しさに惹かれています。

我が家にはセット物は少ないのですが、5枚セットの絵替わり皿は多いですよね。私はお店や博物館でよく眺めながら、「私はこれが好き」と勝手に選んだりします。
家にあったら、やはり好みで選ぶのでしょう。

四季の草花が描かれたものもありますが、抽象的な伝統模様のものも多いですね。下の写真はKIHARAというお店のもの。

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左上から七宝、その右が網目、真ん中が朝の葉、左下は青海波、右下は矢絣です。着物にもよく使われる柄です。

銘々に違うお箸を

各自の好みを大切にしてきた日本の器の文化。

庶民の家では絵替わりもなかったでしょう。いいおうちのものだったかもしれません。

ではお箸に戻ります。
奈良時代には広まり、鎌倉時代には各々が飯椀とお箸を持ち、江戸時代には塗りのお箸も普及し町人も持ったようです。

ひとりひとり違う自分のお箸。
それを大切にする文化。

日本は「横並び」「出る杭は打たれる」「個性がない」、最近は「同調圧力」といわれます。
でも、もともとはひとりひとりを見ながら、それぞれを大切にする文化だったのではないでしょうか。

自分の好みや性格を見つめる。
親も教師もそれを認める。
世間も組織も認める。

自分で自分のお箸を持つように。

そういう文化をはぐくんできたことを思い出したいですね。


お盆の杯は我が家のです🍶。その時々で選ぶことを楽しんでいます。

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