熱々のロールキャベツには私の心も一緒に包もう

何かを包むとき、思いを込める。
きれいに。
ちゃんと届くように。

プレゼント、の気持ちで。

それが毎日の料理でも。

風が、冷たい。
しかも、強い。
並んだ自転車が、倒れている。

帰ってきてからも、震える寒さ。

こんな日は、温かいものを作ろう。
出そう。

ロールキャベツ。
ちょっと時間のある時に、作る。

大きめのキャベツの葉をゆでて。
葉の芯を薄く削る。

白菜でもいい。
白菜は大きい分たっぷり包むから、ひとりひとつになっちゃうときも。

玉ねぎ、にんじん、好みでニンニク少々をみじん切りに。
パン粉、塩コショウ、ナツメグ。あったらオールスパイスやクローブなど好みのスパイスを。
豚ひき肉に混ぜて、練る、練る。

しっとりさせたいとき、うちは玉子じゃなくてお水を少々。
たまにピザ用のチーズを入れる。
コクが出て、スープがおいしくなる。

キャベツか白菜の葉に、のせて、包んでいく。
葉の大きさが半端なら、2枚重ねて。

愛情込めて・・・でもギュッギュッと詰めていくと、我を忘れちゃう。
一生懸命は、いつも込めている。

つまようじは使わず、両側の葉を中に押し込むように。
ようじが折れたりしたら、いやだから。

その代わり、お鍋にすきまなく、入れて。

コンソメ顆粒を振って。塩少々。

コトコト。
コトコト。

スープはコンソメ味が多い。
トマト味も、ある。
ホワイトソースも、和風もおいしい。

出来上がり。

上にハムをちょっと添えて色どりに。

グラタンと野菜ソテーも

トマト味の時。

上にも少しトマトをトッピング

紅芯大根のサラダを添えて。

ナイフで切ると、ホワッと湯気が上がる。
ジュワッと肉汁が、口の中に広がる。

寒い時には温かさが、届くように。

冷た～い空気をまとって帰ってくる息子が、ホッカホカになるように。

冷たい手で私に触る前に、食べて、温まって！
触らないで～！