働くことはお金を得るだけではないことを学んだ
働くというのは、お金を得ることだけではなく、もっと幅広いですよね。
おうちのお手伝いから始まって、ボランティア、家事、育児、介護などたくさんの「仕事」があります。
私は出産後に「仕事」感を広げることで、たくさんのことを学びました。
入社10年目で働くことがわかった気がした
まず私が「働く」ことを知った時のことからです。
アルバイトもしましたが、働くことの厳しさを知ったのは社会人になってからでした。
深夜残業や、自分のキャパシティーを超えるような仕事内容と量。
自分に合わないジャンルや不快な人間関係もありました。
当時はセクハラやパワハラという言葉もありませんでした。両方ともいやというほど経験しました。
10年たった時にようやく「働くってこういうことなんだ」と体でわかった気がしました。
遅いかもしれませんが、実感したのはこの時です。
いくつかのことができるようになりました。
謝罪すること。
新入社員のころすぐに出なかった言葉が出て、言い訳せずにすぐに謝れるようになりました。そんな当たり前のことができていませんでした。
組織代表の意識を持つこと。
問い合わせを受けた時に、自分の担当ではなくても答え、謝ること。相手は私を組織の代表だと思っているからです。その意識を持つと、仕事への姿勢も変わりました。
考え続けると企画が出ること。
四六時中、どこかで考えていると企画が出てくるようになりました。これは怠るとすぐに衰え、また考えるとできるようになります。
ほかにもいくつもありますが、ここまでにしますね。
「カチリ」とお仕事モードに入る
もう一つは公私の意識ができたことです。
仕事には集中する。
帰宅するとぐったりして、すぐ寝ていました。
ダラ~ンと弛緩して、ベッドへ倒れ込む毎日。
休みになると思い切りストレスを解消するために、旅に出てばかりいました。
休みが友人となかなか合わず、しかもお休みギリギリまで旅をしたかったので、一人旅がふえました。
仕事だと思うと「カチリ」とお仕事モード。
終わったと思うと、だら~ん。あるいは羽を伸ばしてフラ~ッと。
そんな生活をしていたら、突然おそい結婚をすることになり、翌年子どもを授かりました。
強制的モードチェンジ!
生活激変です。これは「自己紹介」にも書きました。
なんとか保育園や友達に助けてもらいつつ、子どもを育てながら働いていました。
保育園というのは働くお母さん・お父さんのための場です。
だから守られていた、と思います。
ママ友も働いている人ばかりです。
でも小学校に入ると違います。
困ることが多発しました。
月曜日に「木曜日までに○○を持ってきてください」といわれても、買いに行く時間がありません。
「できる方はお昼休みにお手伝いにいらしてください」といわれても、行けません。
ふたつの「お仕事モード」作動
そしてPTA!
「働いていることはやらない理由になりません」とビシッといわれました。
保育園でも父母会の役員をし、卒園アルバムを作り、手伝いはしました。
でも小学校はちょっとちがいます。
「集金は朝11時です」(学校の休み時間)とか、
「平日の午後1時の集まりが多いですね」(午前は家事で幼稚園の子が帰る前の時間帯)とか。
無理です!
ところが助けてくれる方がいて「集金はやっておくから」「出られるときだけでいいから」といってくださって、係を選んでなんとかできました。
ありがたかったですね。
やれば楽しいんです。仲間もできますし、先生とも話せますし。
結局6年間で3回。
ずいぶん助けてもらって、できることを率先して、なんとかクリア。
PTAも「カチリ」と仕事モードに入って、やれることはやりました!
私にとってはPTAも仕事でした。
「仕事」だと思うと集中してできるんですね。
ここで「仕事」と考える内容が広がりました。
働きながら、働く
あるとき、お便りづくりやあいさつ文などを任せられました。
私の得意分野だろうと任されたのですが・・・
草案を作ったあと、しょっちゅう直しが入りました。
「主語を変えたほうがいいっていわれた」
「3行目に○○を入れて」
「ここ、どういう表現にしたらいいかな?」
携帯で届くたびに対応。毎日2,3回。
「直しはまとめて一度にして!」という心の叫び。
でも、そうはいえませんでした・・・。
その方は、ほかの仕事をまとめてたくさん引き受けてくれていたんです。
だから思いついた時にいわないと忘れてしまうんでしょうね。
昼休みや一息つけるときに、違うお仕事モードに「カチリ」と切り替え。しこしこ直していました。
これも「仕事」という切り替えスイッチがあったから、もうひとつの「仕事」としてできた気がします。
ただPTA本部の方は、半端なく仕事してました。
「タイムカード押す?」って冗談を言うくらい学校に来て、事務仕事から、先生との連絡から、人間関係の仲裁まで。
それに対して私がしたのは、ちょっとしたお手伝いです。
私には貴重な体験で、子どものいつもと違う姿を見ることもできて楽しかったです。そういえるのも、助けてくれた友人たちのおかげです。
友人たちこそ、プロフェッショナルでした。
お金にはならないけれど、これも大事な仕事。
やりがいがあり、つながりもでき、充実感も得られました。
働きながら、働く。
お金を得る仕事と、お金にならない仕事。
どちらもできたのは、助けがあったから。
そして「仕事モード」スイッチのおかげです。
「働く」ことはひとつではない。
育児で教わったこと大事なことのうちの一つです。
✨まとめ✨
・仕事を始めたら「仕事モード」に入るようになった。
・生活が公私ではっきり分かれた
・PTAでも「仕事」モードに
・「仕事」はお金を得ることだけではないと教わった
・お金を得る仕事とお金にならない仕事、どちらも大事
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