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クリスマス絵本⭐急行「北極号」

クリスマスまで毎日1冊絵本を紹介しています。
今日からクリスマスまでは少し大人っぽい絵本を選ぶことにしました。
大人っぽいといっても小学生から大人まで楽しめる絵本です。
今日の、暗闇の中を走る汽車は、どこへ向かうのでしょう。

サンタからのプレゼント第一号!

『急行「北極号」』(あすなろ書房)は、アメリカの大御所の児童文学作家&イラストレーターのオールズバーグ作、そして訳は村上春樹です。

サンタクロースをいない、と周りの友人がいう年ごろの少年。でも彼は信じていました。

クリスマスイブの夜中に家の前に、汽車が止まります。
駆け寄って北極へ行くという汽車にのせてもらいます。
汽車の中はパジャマ姿の子どもたちでいっぱい。

汽車は森を越え、山を越え、大氷原へ。
北極点へ到着すると、大きな町でした。
そこでサンタさんから選ばれた一人の子に、クリスマス第1号のプレゼントが渡されます。

選ばれた「ぼく」がほしかったのは、おもちゃではなくてサンタのそりについていた銀の鈴。
そういうとサンタは鈴を切り取って「プレゼント第一号!」と叫んで渡してくれました。

サンタは空へ消え、子どもたちは北極号に戻ります。
電車の中で鈴を見たがるほかの子たちに見せようと、ポケットに手を入れると穴が開いていて、鈴はありませんでした。

がっかりしているうちに家に着き、汽車に別れを告げます。

翌朝、プレゼントを開けた後、妹が兄への箱を見つけます。
そこにはサンタからもらった鈴が入っていました。

振るとすてきな音がしたけれど、お父さんとお母さんにはその音は聞こえません。
やがて友達にも、妹にも鈴の音は聞こえなくなったけれど、信じていたら心で聞くことができるのです。

静かに世界に引き込まれる絵本

しっとりした落ち着きのある絵、淡々とした文章。
クリスマスらしい華やかさ、きらめきはありません。
何かが起きる予感をさせる、雪と暗闇。
小さなぼんやりした灯り。

静かに引き込まれていきます。

この絵本は読み聞かせたら、とても静かに聞いていました。

小学校3年生くらいの時、近所の子が二人泊りに来ました。
息子が「これ読んで」と私にリクエスト。

ベッドに入った3人の男の子たちは、くっついてこちらを見ます。
いつものやんちゃはどこへやら。
そのかわいいこと😆

読み聞かせたら、熱心にまっすぐ絵本を見つめて、やっぱり静かに聞いてくれました。
読み終わったら「見せて」といって、じ~っと見入っていました。

息子はお友だちにこの本を見せたかったんですね。この本を選んだ理由を考えました。
少し大人っぽくてかっこいいから?
一緒に信じたかったから?
この絵本を見てほしかったから?
好きな絵本だから?

きっとどれも本当でしょう。

多くを語ることはないけれど、心に残る絵本です。

大人が読むと「ノスタルジー」かもしれませんが、子どもたちにとっては「ほんとのこと」です。

私にはもう鈴の音は聞こえないのでしょうか?
心には聞こえているでしょうか。
私自身が子どもに戻りたくなります。

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