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ビジネスを占い師に相談した結果

先日、占い師さんのご紹介で「個人セッション」を受けてくださったKさん
自宅でシェービングエステサロンをやっています。

半年ほど前に横浜中華街へ行った時に「占い師」さんに
今後ビジネスの展開や自分の老後を相談したそうです。


個人セッション


どのような経験や資格があって今のビジネスをされているのか
動機、メニュー、売上、家賃などの経費をお聞きしました。

毎月の売上30万円

自宅で家賃がかかっていなくてエステを1日3人入れて
毎月の売り上げは30万円とのこと。

Kさんは一人で自宅でやっている。これ以上1日の顧客を増やせない。

「毎月の売上30万円。ということは年収で360万円。自営業としては厳しい売上ではないですか?」

「そうなんです。それで物販に力を入れようとして
シャンプーを販売したり、化粧水をオリジナルで創って当初5周年記念で配布したんです」

オリジナル商品投入してみた

化粧水は1本¥3,500。半年で100本のロットがなくなるとのこと。
でも、ほとんで無料で配布して在庫をなくしている状態で、販売本数をお聞きしたらまったく利益が出ていません。

「無料で配布していたら、利益出ませんよね?」

「でもそうしないと在庫がはけなくて・・」

「数字を見ると利益出ていないんですが、利益がないビジネスをやる意味がありますか?」

「そうですよね・・・・なんかオリジナルを思ったのですが」

「発想はいいと思うんですが、お聞きしても数字を把握していませんよね?化粧品の利益率、物販の売上、物販はもっとシビアに数字を出していかないと利益は全く出ていないのでは?」


化粧品造るのであればシリーズで制作し、ターゲットを絞り込んで販売することです。
ネーミングから、化粧品パンフの作成、マーケティングと化粧品の利益を出すためにはかなりの労力を掛けないと、素人が仕掛けて利益の出る分野ではないのですね。


占い師のアドバイスは無謀

「それで占い師さんはなんといったんですか?」

「もう一件出店したら?」と言われました。

「占い師さん何を根拠に言ったんでしょうかね。数字で見ていきましょうか、今と同じビジネスをするとして
売上30万円。2店舗めは家賃がかかるから家賃15万円として、
誰か雇わないといけないですよね。
人を雇うには、交通費や社会保険など含めても一人雇うとなると25万円はかかります。ざっと、収支考えてみてください」

売上 30万円
家賃 15万円、人件費25万円 

収支 10万円マイナス 

出店のために300万円政策金融公庫からお金を借りたとします。
すると毎月の返済が4年返済でも¥68000ほど別にかかります。

収支 17万円マイナス

これは儲かるビジネス、どころか
自分で17万円を出さなければいけない「自己破産型ビジネス」です。

占い師のアドバイスに従っていたら、今頃借金を抱えていたと思います。

占い師さんは星回りを見てアドバイスしたそうですが、本人のビジネスセンスって星回りで分かりますか??はなはだ疑問です。


そもそもビジネスを占い師に相談するって?

ビジネスは数字で語るビジネスです。
そもそもKさんは、私が数字で説明するまで、ビジネスの数字をまったく理解していません。

資格を取るのに学校へ何年も通っているのですが、
その後ビジネスを学ぶことはしていないようです。

ビジネスは学んでからはじめることです。
そしてビジネスの相談をするのなら、「商工会議所」やコンサルタントに相談する、起業塾などで数字を把握するビジネスセンスを身に着けることです。

ビジネスの考え方にに慣れていくことです。

女子で数字に弱い人の欠点は
なんでも占い師に相談」して失敗しています。

専門家にきちんとお金を払って相談する


ビジネスは、ビジネスの専門家に
商工会議所のような公的機関だってあります

お金はファイナンシャルプランナーに

とはいっても生命保険会社のファイナンシャルプランナーは生命保険を勧めるでしょう。だからお金を払ってでも中立な方に相談したほうが良いのです。

子育てなどいろいろな悩みは「公認心理士」に
今は「心理カウンセラー」という職業はすべて国家資格の「公認心理士」に統一されています。
自称カウンセラーは訓練を受けていないので公認心理士にきちんと相談することです。


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