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あなたの就職が決まらない理由-その1


#就活体験記

コンサルタントの大和です。
先月からベンチャー企業、採用のお手伝いをしています。

募集人材は「WEBマーケッター」


今回の募集企業は、自社でキラーコンテンツを持ち、社員数18名、30億円の年商のベンチャー企業。
素晴らしい業績の中、更なる売り上げ目標に向かって追加人員の募集です。やりがいがあります。

社員募集までの下準備

募集媒体の選抜から、掲載する企業の紹介文章の修正、
組織人員の構成、今後の自社目標、社員評価、等を聞き取りをしたうえで
採用人材の要件定義」をします。
最適な組織にするために必要な作業です。

私は人材ビジネスに30年以上関わっているので、採用や労働問題、組織構築、戦略作り「ベストパフォーマンスを出す」分野は得意分野です。

私は優れた点は少ないのですが、大きな長所は
人を見る目」があること。
ここが発達していたので人材ビジネス黒字事業継続20年間で来たのもあるし、大きなトラブルや詐欺まがいの投資話に巻き込まれれることもありませんでした。
むしろ、「この人は」と思った方についていってラッキーな思いをする事が多いのです。

【未経験可能】にすると、2週間で200件の応募

コロナでECサイトは盛況。ECマーケターは奪い合いの状況ではないでしょうか?そんなに大きな会社でもないので、業界経験者がほしいけれども間口を広げての募集にしましょう。ということに。

「Excel、Wordができること、WEB業界経験者歓迎」
求人を掲載したところ、連日応募が殺到しています。
2週間目にして200件の応募が来ています。

今は媒体に登録してある履歴書をコピーして提出しているので、気軽に応募ができることから全く関連のない未経験者の応募が殺到。
履歴、職歴書を見るだけでものすごく時間をとられます。

応募してくる人材は
ドライバー、空港スタッフ、CA、アパレル販売員、医療関係者、エステティシャン、土木建築業務、学校法人勤務、トリマー、コンビニ店員、本当に様々な現職、前職の方たちの応募があります。

この方達、WEBマーケティングとは全くかかわりがない業界の方たちです。
これだけでも採用には遠いことは明らかです。
でも何とか「luckyに会えればいいな」という思いでしょう。

不採用の理由

①スキル不足
自分はこれができますというスキルが書いてありません。
「私の長所はコミュニケーション能力です」
「私は傾聴する力があります」
など学生のように性格を列挙されても、企業が見ているのは「あなたの業務スキル」です。
教えなくても何ができるのかを具体的に書いてない方はスキルがないとみなされます。

②業界未経験はやはり不可能
業界の用語や仕事を最初から説明しないといけないレベルです。スキル不足は否めません。業界の用語がわかる方でないと採用には程遠い。

③応募動機が書いてない
どこの会社でもよい、という応募が見え見えです。
その会社をどのように見て、自分とのマッチング、評価しているのかを明確にすべきです。

④年齢が35歳を超えている
この組織の場合、平均年齢を掲載しています。ということは、平均より高い人は不利ですよ。と最初から言われているようなものと解釈してください。

Excel、WordができればOKを真に受けてはいけない

業界が全く違う方たちは、そもそも仕事の中でExcelで見積書を作成したり、関数を駆使するという業務経験がありません。
なので、Excel、Wordができたとしても自己流で使用していて業務の中で使用するために鍛えられてはいないのです。
業界の違う人達は30秒で「不採用」ランクになります。

WEB業務の経験は?という質問に
「未経験ですが積極的に学ぶつもりです」と書いてある方も「不採用」ランクです。

一次面談に進める方

キャリアアップの為に職業訓練校や専門学校に通っている
この方たちは自己投資してキャリアアップを図る向上心がある方達。
会社に入って「教えてもらえばできます」
「前向きに業務をおぼえるようにします」なんて書いてある人達とは数段仕事に関する意識が違います。


経験者有利
未経験可能といっても業界経験者は10%は応募してきます。200名応募があればそのうち10名は一次面談に進めるという経歴のある人達です。

今回の採用内定は2名です。


今回、さまざまな事情でキャリアチェンジを図って応募いただいていると思います。

転職する方達は
キャリアは自分で作るもの」と思ってください。

32歳のIT企業の課長が応募動機に
「キャリアチェンジを図っています。業界は違いますが、教えていただければ今までの経験を生かして・・」と書いてあるのを見て32歳の課長クラスでこんなことを書くんだと、
キャリアチェンジを図っているのなら自分でスキルアップの為に、何を習得しているのか、努力が見える履歴を考えられないのかと唖然となりました。

仕事は会社が教えてくれるもの」と思っているお荷物になるような社員をベンチャーは雇いません。

スキルと経験はお金に直結します。
スキルの高い人ほど年収も高い。

積極的な自己投資でスキルアップをしている人にスポットが当たるのが転職市場です。






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