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大人にもおすすめしたい児童書〜「のはらうた1」の楽しさ〜


今回で3回目となった
「大人にもおすすめしたい児童書」

今回は版画を取り入れた詩集の1冊です。

表紙を見ただけで「作品!」
という感想を持ちました。

スクエアサイズのハードカバーが
良い感じで作品感を醸し出している本。

内容は動物や植物が主人公となって
想いを書いた詩の世界ですが
全編かわいらしく、ほのぼのさせてくれます。


今回はこの詩集に登場する
生き物や植物につけられた名前とともに
詩の中のポイントをご紹介します。
(著作権のため本編の版画や全文は載せていません)


① かぶとむし


まずは、夏らしく《 かぶとむし 》

名前が《かぶと てつお》

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力強い「けっしん」がテーマなのに・・
「むねのやわらかいところがなきたくなる」

この詩に出てくる「なきたくなる」が
ポイントだと思います。

かぶとてつお君、がんばろう!


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② かたつむり


名前《 かたつむり でんきち 》

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読んでみて最初の感想は、、
こんな カタツムリ🐌かわいい。

のんびりな歩みのカタツムリの夢とは、、
夢の中ではハイスピードな速さ!

なんと言っても、版画がステキです。

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③ 蝉(せみ)


こちらも夏真っ最中に
ふさわしい主人公!

名前《 せみ  すすむ 》

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こちらは林の中のセミ
同じく版画だからこその良さがあります。

実際のイラスト(版画)を
お見せできないのが残念。

詩の言葉が、
木の幹に書かれているのがステキな作品です。

まさに「いろんなセミの鳴き声」が
聴こえてきそうな世界。

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④ 蟻(あり)


名前 《 ありんこ たくじ 》

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こちらの詩の一部をほんの少し引用しますね。

ぼくのひげ ぷるぷる
ぼくのあし しゃかしゃか

ありんこ たくじさんの忙しない気持ちと
忙しく動くようす、こんな風に表現できたらな
と思わされた1ページです。

たくじさん、お疲れさま!

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⑤ 野菊(のぎく)


名前《 のぎく みちこ 》

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名前としては、女の子ですね。
《 のぎく みちこ 》ってかわいい💕

詩の中の一部がまたステキです!

風がとおりすぎました
わたしは花びらをゆすりました

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⑥ 月(つき)


名前《 つき としこ 》

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テーマは「よるのそら」

こちはも版画の良さがあるので
ぜひ見てほしい詩です!

詩の言葉も月ならではのメッセージ。

ゆめのつぶ ふりまきながら
そらたかく ひとりしずかに
わたしは つき

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まとめ

版画「のはらうたⅠ」のご紹介。

主人公として登場する生き物や植物
につけられた名前と詩の見どころ。

紹介した登場人物
・かぶとてつお
・かたつむり でんきち
・せみ すすむ
・ありんこ たくじ
・のぎく みちこ
・つき としこ

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おわりに

今回は「大人にもおすすめの児童書」として
《版画 のはらうた 》のご紹介でした。

版画のイラストとともに書かれる詩に
癒される一冊です。

こちらはシリーズとなっているので
次回Ⅱもご紹介したいと思います。

名前に注目したのは

こちらを再募集したからです。

どうぞ、よろしくお願いします😊



そのお気持ちに感謝します😊