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胸が熱くなったPK戦【サッカーの忘れられないシーン】


今回の記事は、次男が小学5年生でサッカーをしていた時の話になります。

最後までお付き合いくださいね。

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忘れられない試合


晴れわたる3月の半ば


胸元に両手をあてて、落ちつこうと深呼吸をくりかえしてみたものの、、

心臓のどくんどくんと鳴る音がまわりに聞こえそうなほど、私は緊張していました。

手に汗にぎる、この言葉はこういうときのためにあるのかな、、というくらいの緊張。


目の前にくり広げられている展開、それは、、

私より少し身長の低い子どもたちのサッカー大会

その日、地区大会小学5年生の部の決勝。

次男が所属するチームはトーナメントを勝ち抜いて決勝の日を迎えました。


対戦チームと2-2の引き分け
その後、延長戦で0-0と決まらず
最後にPK戦(小学生なので3人選出されます)


次男はゴールネット前のゴールキーパー。

この場面を見ているだけで、明らかに本人より親の私が緊張していたと思います。

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PK戦前のこと


延長戦でも決まらず、PK戦へもちこまれた試合。

息子の顔は、いつもの朗らかな表情はなく引き締まっていて少し硬さもありました。

試合の日は、大抵の保護者がビデオカメラをかまえて試合観戦します。

試合をする子供本人の熱と、カメラをかまえ声を出して応援する親の気持ちの熱は少し違っています。

子供たちの熱は、高学年ということもあり、やや落ちついて見えました。

真面目な顔で集中しているとき、私はほとんど声をかけません。声をかけるのは監督もしくはコーチで十分だと思うからです。

ただ、指に巻いたテーピングは大丈夫なのか確認しておくのが当時のルーティンでした。


息子は監督からPK戦への心がまえなど、落ちつくように声をかけられていました。

同じチームからPK戦に選ばれたキッカー3人は誰もが納得するメンバー。この3人ならまず外さないだろうと。

あとはキーパーである息子にかかっている空気がひしひしと伝わってくる待ち時間でした。

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運命を決めるPK戦


PK戦の招集がかかり、所定の場所へ移動します。

対戦チームと向かい合わせで一礼し「お願いします」のあいさつ。

主審を先頭にコートへ移動。

PK戦は後攻となり、上下赤いユニフォームを着ている息子は、キーパーグローブをつけた両手をパンパンとたたきながらゴール前へ。

ピッ〜!と鳴るホイッスル。


『どんな気持ちだろう』と心配になる親心をよそに、息子は「うおおおおーーーー」と大声を張りあげはじめます。

予想外の大声に一瞬キョトンとしたのを覚えています。

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それは、敵を威嚇する叫びなのか、自分を鼓舞するためのものか、見分けはつかないけれどそこにいるみんなが圧倒されるほどの声を張りあげました。

息子のあらたな一面を垣間見た瞬間です。
今までの試合でこんなにも大声を出したことは記憶にありません。


シーンと静まりかえる中、息子の声だけがひびきます。


1人目、息子が跳んだのとは反対側のゴールへ入ったボール。相手チームへ1点、喜ぶ対戦相手。

次に味方チームの1人目は、背が高いキャプテンが
余裕のゴール。どんな時も安心して見ていられる選手。



2人目、ゴール前へ行く息子の顔はずっと集中を切らしていないのがわかります。

そして1人目のときよりさらに
「うおおおおーーーー!」と大声を張りあげます。

この「うおおおおーーーー!」に保護者も圧倒されている空気を感じました。

相手チームの2人目がボールを蹴ると、そのボール目がけて横とびジャンプ。指先でボールに触れながらもそのままボールはゴールへ。

手に触れたにもかかわらずボールを外せなかった息子はくやしそうな表情。

「キャーーーー!!!!」
相手チームの保護者の喜ぶ声と控えの選手たちの歓喜の声。


味方チームの2人目も難なくゴールを決めてくれました。


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3人目、ゴール前でかまえる息子の顔はうっすらと赤く、さらに「うおおおおーーーー!」と大声を張り上げる。1人目2人目のときよりさらに集中力が増し、ゴールを守る!という意思が伝わってきます。


そして、グローブをはめた右手をグーにして、左手グローブの手のひらにバンバンと2回拳をつけました。


見守る私の心臓の鼓動もさらに大きくなった気がします。

『アドレナリン出まくりだね』小声でボソッと耳打ちをする隣りに立つママ友。


相手チーム3人目の選手が蹴ったと同時にボールと同じ方向へ跳びはねた息子。その瞬間ボールを両手でキャッチして地面へ。

目頭が熱くなり涙が出そうになったのをなぜか必死にこらえて、その場面を目に焼きつけようと思いました。

「わーー!」「キャーーーーー!!!」
同じチームの保護者とひかえ選手たちの歓声

『スゴイスゴイスゴイスゴイスゴイスゴイ!』

スゴイしか頭に浮かばないくらい感動した瞬間。

味方チーム3人目もプレッシャーを感じさせない姿で難なくゴールを決めたと同時に息子のところへ走ります。そして集まったチームメートたち。

子供たちは抱き合って喜んでいます。

この瞬間に立ち会えたこと、一生忘れられないサッカーの試合。

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まとめ

✅ 忘れられない試合、小5次男のサッカー決勝戦

✅ PK戦前のこと、私から見た周りの様子

✅ 運命を決めるPK戦、ゴールを守った次男の話

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おわりに


この話は、6年前のことです。

当時は、毎週末試合があり、いろいろなグランドへ親子で自転車を走らせていました。

息子がサッカーを本格的に始めたのが小学3年、その一年後にはゴールキーパーを任されました。

それからは親としても学ばなければならないことが多く、また息子のメンタルもそのまま試合に出たりするので、声かけも難しく思っていたことが懐かしいです。


「#サッカーの忘れられないシーン」を記事にしようと思ったきっかけは、こちらの雅樹(かつお)さんの記事になります。

そして、雅樹(かつお)さんの記事がきっかけで西原拓夢さんのサークルにも加入させていただきました。


西原さんは、私の何気ない誕生日のつぶやきにもコメントくださった優しい方です(*^^*)

そして、サッカーへの情熱、立ちはだかる壁を乗り越える精神力を知ると応援せずにはいられません。ぜひ西原拓夢さんというサッカー選手を知ってほしいと思います。

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