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Don't touch! Hot!

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気軽に触るとヤケドする、裸の心たち。
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記事一覧

軽率に整形をしてみたら、年を重ねる楽しみが増えた話。

骨を切るだとかそういうたぐいの大掛かりなやつを除き、ぼくの周囲(特に同世代)では「整形」…

伊藤チタ
2週間前
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noteへのモチベ喪失問題

タイトルですべて言っちゃってる感あるけれど、最近ぼくがnoteに対して感じていること。まっっ…

伊藤チタ
4か月前
30

物欲の連続的な開放について

今年、数年ぶりにブランドもののバッグを買った。ブランドのバッグを買ったのは学生以来で、一…

伊藤チタ
6か月前
34

血祭り前夜祭との付き合い方がいつまで経ってもヘタクソ

4月中旬からだろうか、やたらと怠い日々が続いていた。寝ても寝ても寝足りない。ずっと眠くて…

伊藤チタ
1年前
37

いつになったらぼくは、いつでもどこでも「ぼく」のままでいられるのか

貯金がそれなりに貯まってきたので、そろそろいいかなと昨年から株やら債券やらに手を出し始め…

伊藤チタ
1年前
27

キャパシティはそれぞれなので

「チカゼさんってお休みの日は何してるんですか?」の問いに、洗濯して食器洗ってますねと答え…

伊藤チタ
1年前
54

あなたの「痛み」を語りたいと思うのなら、「あなた自身の言葉」のみで語るべきだ。

「痛みを共有していることは事実」という文言を見つけた瞬間、内臓が焦げついた。勝手にひとの気持ちを断じて、勝手にそれを「事実」にして、躊躇いなく相手に押し付ける。そういう無神経さこそが彼を嫌っていた理由だったな、と思い出してひとり苦笑した。 彼、というのはぼくの双子の弟だ。ぼくたちはなんの因果か双子としてこの世に生まれ落ちたのだけど、「双子」というとくべつな響きにおよそ似つかわしくないほどなにもかもがかけ離れていた。思想も主義も主張も、思考も、感性までも。 その彼から2ヶ月

腐っていく愛、それを養分にして成した実を

「ぜんぜん連絡くれへんから、ずっと心配してたんやで」と泣いてる絵文字をつけたメッセージを…

伊藤チタ
1年前
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彼の不安と応援、そして信じること。

「行ってらっしゃい」とマンションのエントランスで抱き寄せられて、そこで初めて「そうか、彼…

伊藤チタ
1年前
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愛してると繰り返すのっぺらぼう

「愛してる」という単語がぽこんと画面に出現したとき、たぶんこれまでだったらふざけんなサン…

伊藤チタ
1年前
37

彼の「得意」に甘えて生きる。

ここ最近、昼下がりに珈琲を淹れるためにキッチンへ向かうと、シンクに溜まっていたはずの食器…

伊藤チタ
2年前
57

20代の終焉と、30代の幕開けと。

20代の終わりは、ひとつの時代の終焉を意味する。すくなくともぼく個人にとっては。 この日が…

伊藤チタ
2年前
62

自分を幸せにするために、最適解を探し続ける

昨年12月末東大阪市で民団支部にハンマーが投げ込まれるヘイトクライムを皮切りに、虐待がもっ…

伊藤チタ
2年前
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祈り

あのころぼくは、だれよりも孤独で、なおかつその孤独をだれとも分かち合うことはできないという事実に絶望していた。 隠すべきことがなぜこんなにも自分にはたくさんあるのだろう。「女の子」ではないこと、「日本人」ではないこと、両親に暴力を振るわれていること。そのすべては恥ずべきことで、だから躍起になってひた隠しにしていた。 青春と呼ぶには、あまりに澱んだ時代だった。醜悪な女子校を退学したのちに編入した共学校は、はちゃめちゃに楽しかった。今でも付き合いのある、それこそ己のマイノリテ