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血祭り前夜祭との付き合い方がいつまで経ってもヘタクソ

4月中旬からだろうか、やたらと怠い日々が続いていた。寝ても寝ても寝足りない。ずっと眠くて頭がぼんやりして、MacBookを開いても文章は冴えなくて、納得いくものが書けなくて、この期間、1万字は捨ててる。

頭痛ーるを開く。あー、やっぱり気圧か。乱高下、すっげえな。しゃーないね、TLのみんなもしんどそう。でもやるしかない、自分だけじゃないし。そう思って珈琲を淹れ、毎日ガブガブ飲んでいた。血祭り前夜祭中だという自覚もなしに。

基本的に血祭り(生理や月経という言葉は、なんだかとても生殖を意識させられるので苦手なため、ぼくはいつも「血祭り」と呼ぶ)や血祭り前夜祭は、カフェイン厳禁であるというのは、血祭りのあるたいていのひとなら持ってる知識だろう。

カフェインは脱水症状を起こしやすくするし、腹も下しやすくなる。頭痛の引き金になったりするから、基本的にはデカフェかハーブティーで凌ぐ。カフェイン中毒だから辛いけど、副作用のほうがもっとしんどい。

それなのに気が付かず気圧のせいだとばかり思い込んで、栄養剤がわりにガブガブ珈琲を飲みまくっていた自分は馬鹿だ。愚か者だ。そろそろ暑くなってきたから水出し珈琲淹れちゃおうワクワクとかしてた自分を殴りたい。おまえがいま摂取すべきはそれじゃねえ、白湯を飲め。

ピルを服用し始めてから、PMSもPMDDも、ずいぶんと軽くなった。血祭り移動をしたときなんかは痛みもひどく出たりするけど、それ以外のときは症状はほぼ抑えられている。だから余計に、うっすらした不調と「血祭り前夜祭」が結びつきにくくなってしまっている、という事実に気づいて愕然とした。

あーもう、めんどくせえ身体だな。卵巣も子宮も、本当はいらない。内摘したっていいくらい。でも、ホルモンの関係で摘出したら摘出したらでめんどくさいことになる。第一、もう二度と全身麻酔を打たれるのはごめんだ。虫垂炎と胸オペでこりごりである。

初潮が来てから、20年が経つ。20年間一度だって、うまくやり過ごせたことがない。ホルモンに振り回されてばっかりだ。毎回毎回意味もなく苛立って悲しくなって死にたくなる。しかも頭がろくろく働いてないもんだから、毎日ピル飲んでるくせに気づかない。挙句、仕事にまで支障を来たし、めそめそぐずぐず4月後半を過ごした。

1月から3月にかけてのフラバ期を終えて、やっとちょっと楽になると思ったらこれだったので、さすがに凹んだ。加えて季節の変わり目である。気圧も寒暖差も激しい。うつも再発しているし、きつい時期を乗り越えたって症状がなくなるわけじゃない。

面倒な身体だなあ、いろいろと。この身体で生まれ落ちたことに、ときどきうんざりしてしまう。その感覚は胸さえとっぱらっちまえば解決かと思っていたのだけど、どうやらそうじゃないらしい。子宮と卵巣を持つ限り、きっと永遠に続く。

しょうがないのだ。それらを摘出しないと決めたのは自分だし、だったら折り合いつけて生きていくしかない。ピルやサプリに頼りながら、ときに予兆に気がつかなくとも過剰に自分を責め立てず、やっていくしかない。今月はできるだけ、穏やかに生きられるといいな。

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