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勝手に読書感想

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勝手気ままに本を読んだ感想、感じたことを綴ります
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#読書感想文

最後まで手放せない本。 『流浪の月』

当たり前ってなんだろう?
普通ってなに?言葉では言い表せない関係。
世の中で事実とされているものが真実とは限らない。
更紗と文の物語が自分の中にぐんぐん浸透してきて、一気に読み終えないと溢れてしまう気がして一気に読み終えました。

2020年本屋大賞を受賞した、凪良ゆうさんの『流浪の月』。もうすでに多くの方が読んでいるのではないでしょうか。

『流浪の月』を読もうと思ったきっかけは、たまたま聞いて

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小鳥の小父さん

鳥モチーフ好きの私が表紙とタイトルだけで思わず購入した、小川洋子さんの『ことり』。

淡々と綴られる、主人公「小鳥の小父(おじ)さん」の物語。小父さんのお兄さんは11歳を過ぎたあたりから、人間の言葉を話さなくなる。お兄さんは小鳥のさえずりを理解できる人だった。そして、そのお兄さんの言葉を理解できるのは小父さんだけだった。話は、家族4人での生活から、両親が亡くなった後の兄弟2人の生活、そしてお兄さん

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人生のバイブル

2020年も年末。本を手に取ることによって、私はたくさんのものを引き寄せ、得られた一年になりました。

今年最後に紹介するのは、わたしの生活に欠かせなくなった畠山健二さんの「本所おけら長屋」です。

ついに時代小説の紹介!実はわたし時代小説大好きでして、今年は敢えてこれまで読んでこなかった本を意識して読んでいたのですが、、社会情勢も去ることながら、身近なところでも様々なトラブルに見まわれ紆余曲折の

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