読書人間📚『私が見た未来 完全版』たつき涼
『私が見た未来 完全版』たつき涼
これを"思い込み"と捉えるか否か。霊やスピリチュアルを信じるかは、読み手次第。
1999年、『大災害は2011年3月』と漫画表紙に予言を書いた作者。話題をさらったがその後引退。そして本書で、復興改訂。
そこには、更なる大震災を予言。2025年7月。
いきなり、ネタバレごめんなさい。わたしの為の記録になります。本を読みたい方は、ここを飛ばしてください。
"サイババと作者の関係" ともなると、随分飛躍し過ぎるのではとも感じます。が、思い込みとは念じることでもあり、本書により、2025年7月を念じてしまう人を大勢作ってしまっては怖い。
そう考えるわたしもスピリチュアルなものを信じている方なのかもしれません。
と、なるとこの夢(予知夢)、予言は外れてほしいので、わたしは今日からすっかり忘れることにしようと思います。
ですが、日々、地震は起きています。たつきさんが仰るように、日々備えることが当然必要ですね。
と、そうは言っても実際、本当に予知夢が当たってしまったら小さな小さなわたし達にそれまでその時、何ができるでしょう。
それまでにハコブネが完成し、宇宙に皆が飛び立てるのでしょうか。
と思えば、2025年7月に起こる大津波の後は、光り耀く未来と愛が待っているという。
この2025年を、命の選別と捉えるかは、また人それぞれ。
この数年のことを考えると、震災さえ、図られた事ではないかと疑う人もいるはず。
たつきさんの見た世界は、「大災害」のように見えた「大災難」だそう。災害と災難、人為的なものか?
その後の世界は、穏やかな、安心の中にある「心の時代」がくると言います。それはそれは、ものすごく輝かしい未来だそうです。それは信じたいですね。今にもそうなってほしいです。
後半、たつき涼さんのこれまでの漫画作品をいくつか掲載されています。
一番短いであろう『雨月物語』(初出89年マガジンボックス『月刊パンドラ』8月号)、わたしはこの手の作風が好み。
愛おしい愛する心と、祈る心と、どうしても沸き立つ疑念の心、恨み。何年も待たされた女と、何の考えもなく揚々と戻る男の浅はかさが、たった数ページにぎゅっと濃縮。
だらしのない男の性格と、戦が始まってしまったことが不幸に輪をかけてしまう。戦さえなければ、男は早く帰ったかもしれない(たぶん)。
執念というものは怖いものですね。女の執念は、男に幻想さえ見せてしまう。
あなたさえ居てくれたら、充分しあわせだったのに...... と。
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