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旅の記憶 〜夜行列車で瀬戸内へゆく① 〜( 高松・小豆島)

直島を代表するアート、黒い水玉模様が印象的な 草間彌生さんの作品 黄色いかぼちゃ『南瓜』が先日の台風で海に流されて破損したと報じられました。
いつかの見覚えのあるかぼちゃが まるごと海に投げ出され、なす術もなく だまって波にもまれている映像に、なんとも悲しい気持ちになりました。

直島は瀬戸内海に浮かぶ島のひとつで、現代アートの聖地ともよばれ、島には美術館やギャラリーをはじめ、いたるところでたくさんのアート作品を楽しむことができます。

瀬戸内の12の島々を舞台に 三年に一度開催される、瀬戸内 国際芸術祭(瀬戸内トリエンナーレ)は現代美術の祭典です。
次回予定は 来年2022年。
無事に開催できて、黄色かぼちゃもなんとかそれまでに復活してくれるといいなぁと思います。


私は 2019年、前回のトリエンナーレの夏に 寝台特急 ”サンライズ瀬戸” に乗って瀬戸内へ行きました。
瀬戸内はとても穏やかな海です。
ゆったりとした風景と時間が流れていて、とても癒される旅でした。

初めての夜行列車

高松→小豆島→直島→倉敷  の旅の記録です。


サンライズ瀬戸
東京 ⇄ 高松
二階建ての車両で 寝台は個室
シングルからデラックスルームまでタイプいろいろ

22:00 東京発
仕事のあと一度家に帰る余裕あり
こんな時間から旅なんて… わくわく

出発進行!


23:40 沼津通過
無人の車両と人けのないひっそりとした駅
普段目にしない 物語みたいな不思議な光景
その表情にちょっときゅん…
駅にもこんな時間があるんだな

富士のあたりからは街あかりもなくなり 夜空が広がる

0:30 星空を眺めながら眠りにつく


5:30 朝焼けで目が覚める


6:00 もうすぐ岡山というあたり


7:30 高松に到着
香川県は言わずと知れた うどん県


…てことで、朝ごはんは いきなり讃岐うどん!
駅周辺は早朝からうどん屋さんオープン
さすが本場、コシのあるモチモチ食感が最高


腹ごしらえが済んだところで小型の高速艇でビュンビュン
30分で小豆島に到着(土庄港)


小豆島巡りはレンタカーがオススメ
事前予約でスムーズにまわれます

エンジェルロード
潮の満ち引きで 道が消えたり現れたり

一日二回 潮が引いた時に道が現れ むこうの島までお散歩が楽しめる
エンジェルロードの真ん中で手を繋いだカップルは幸せになれるんだって
なにそのロマンチックー


オリーブ公園
小豆島といえばオリーブ!

日本のオリーブ栽培をしているのは香川県と岡山県だけ。そのうち95%を香川県が占める
国産オリーブオイルを是非そのまま食べてみてほしい
味と香りが全然ちがう
風土でこんなにかわるんだ
食品や飲み物のほか、化粧品などにも加工される



醤の郷(ひしおのさと)
小豆島といえばお醤油? へぇー
“醤”ひしお とは、塩を加えて発酵させた調味料や食品のこと
醤油蔵がたくさんあって見学も可能
小豆島のお土産はオリーブオイルとお醤油にきまり


お猿の国
小豆島といえばサル!  え?
おさるさんがそこらじゅうにごろごろ…約500匹!
こちらが見物されてる感じ
失礼します〜てかんじで恐る恐るあるく
こんな体験もなかなかないかと
あっちでケンカしたり こっちで寄り添ったり…人間模様ならぬ猿模様が垣間見えたり


ドライブの途中
フルーツや野菜がたっぷりのナチュラルジェラートでひとやすみ
いちじくヨーグルトと巨峰をチョイス
アイスだいすき



寒霞渓(かんかけい)
日本三大渓谷美 のひとつ
渓谷のなかをロープウェイで上っていく
壮大なパノラマ
紅葉の秋もきれいだろうな



美味しい地ビールと海の幸をいただいて1日目終了
翌朝 直島へ渡ります。




小豆島といえば、小学校の新任女性教師と12人の教え子たちの物語、『二十四の瞳』の舞台です。
作者の 壷井栄さんの出身が小豆島なのだそう。
昭和初期・戦時中の苦悩が描かれており 映画化、ドラマ化もされました。


小豆島は、瀬戸内海のほぼ中央、香川県と岡山県の間に浮かぶ島。
子供の頃に一度家族で旅行したことがありました。
記憶がわずかに残っていて、お猿の国や寒霞渓は懐しかったです。

ずっと変わらない景色っていいですね。



つづく
↓↓↓







どうぞよい一日を。

 
#35. 『  瀬戸内 〜小豆島〜 』

⭐︎手を振りて君を待ちたる丘の上ギリシャ風車のとんがり帽子

⭐︎オリーブと潮の香りを合わせたら混じりけのない碧き瀬戸内

        ー ちる ー

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