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探鳥会レポート<K山編>4/4話 2023年6月 田畑で鳥見

 先日、ニコ支部O分会主催の探鳥会に参加しました。
 探鳥場所はK山です。

 探鳥会ご一行はD寺を出発しました。
 ここから周辺にある田畑や用水路を見て回ります。

 ふと気付くと、一般参加のにぎやかな大お姉様がいなくなっていました。

 気温はまだまだ上がりそうです。
 Kさんが熱中症を心配して、ここであがってもいいですよと声をかけたのかもしれません。

 探鳥会ご一行はD寺の西門から出ました。

 ハシボソカラスが2羽集まってガアガア鳴きながらトビ1羽を追い立てていました。
 トビがピョーと鳴きました。

 「あー、トビが悲しそうに鳴いている」
 「そう考えると、トビはかわいそうですね」

 一緒に歩いていた人がいろいろ質問してきました。
 これには知っている人が答えるという感じでした。

 「トビって弱いの?」
 「トビは小回りがきかないだけ」

 「カラスはトビが弱いからモビングするの?」
 「いや、カラスはオオタカにもモビングするから」

 カラスのモビング(攻撃するふり)について少し詳しくなった参加者でした。

 ちなみにカラスはこちらから攻撃を仕掛けた方が生き残れる確率が高いと考えるから自分より強い猛禽類に立ち向かいます。
 (これはラジオの子ども科学電話相談の受け売り)

 探鳥会ご一行はその先の水路へ向かいました。

 先頭を歩いていた集団が
 「今、カワセミが飛んでいった!」
 こう騒いでいて、あぁ、今回もカワセミを見逃したかと残念に思いました。

 田植えが始まっているので、田んぼに水を引くために、水路はせき止められていました。
 カワセミがいつもいる川の水位はだいぶ下がっています。

 役員が川を覗いて
 「でも、魚がたくさんいます」
 「これならカワセミの食べ物がたくさんある」
 そう判断しました。

 カワセミは浅すぎてもだめなのですけど、川が深くなっているところもありました。
 名残惜しそうに川を見ていました。

水路のそばの電線にいた
ツバメの親子

 「あっ、カワセミ」
 線を描いて真っ直ぐ飛び去った影がありました。

 あれがカワセミ……と見送ったら、くくっとカーブを描いてまた戻ってきました。

 あちこちにんげんだらけで驚いたらしいカワセミ、そのまま葉っぱの生い茂った木の中に突っ込みました。

 「カワセミはその茂みの中?」
 「青い背中が見えるような、見えないような」

 けっきょく、カワセミは茂みから出てこようとしませんでした。

 探鳥会ご一行は田畑を歩いてまたD寺に戻りました。

 ここで鳥合わせを行いました。
 探鳥会で観察した鳥を確認し合う作業です。

 「ハシボソガラス」
 「トビ」
 「カワセミ」

 30種類を軽く超える数が観察されました。

 「この暑い時期にこんなに観察できるなんて珍しい」
 分会長のKさんが嬉しそうに言いました。

 こうして探鳥会は無事に終了しました。

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