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「文章を書きたいのに書けない」3ヶ月前の私へ。

「知り合いに見られたら恥ずかしい」

「書くって意識高い系?友達に引かれるかも」

「コピーライターなのに文章下手って思われたら…」

文章を書きたいと思っているのに、書けない理由はいっぱい。
3ヶ月前までの私がそうでした。
つまり人からどのように見られているか、気になっていました

ここでいう「文章を書く」というのは、
私が仕事でしている「商品の魅力を文章で伝える」とはちがって、
自分の思いや経験を文章で伝える、ということ。
他者のことであれば自信をもって書けるのに、
自分のこととなると書く勇気が出ない。

書いても誰からも読まれないかもしれない。
育児も、仕事も、家事も、忙しいし。だったらやめとこう。

そんな感じで、自分で自分に言い訳をつくり、
仕事以外で文章を書くことは挑戦しないまま。
本当は、書きたい気持ちをずっと隠して・・・。

そんな私は3ヶ月後の今、あの時よりは少しだけ、
文章を書くことへのハードルが下がったように思います。

書いてみるといいこともあるもので、
この記事は「note編集部おすすめ」にも取り上げていただき
たくさんの方が読んでくださいました。

3ヶ月前の私が聞いたら、こんなの信じられないかも。

「書きたいのに、書けない」
そう悩んでいた私が、どうして?

同じことで悩んでいる方もいらっしゃるかもしれないので、
私の変化の過程をまとめてみたいと思いました。
誰かの背中を、かるく押せたらいいなと思っています。

うまいかどうか判断するのは他人の仕事。

たまたま、大学の先輩の家におじゃまさせてもらう機会がありました。

先輩はまったく別の仕事で働きながらも、
noteでエッセイをつづられています。
家族とか、好きなものとか、日常が垣間見られて、
読むと幸せをおすそわけしてもらえるような気持ちになります。

noteを書いて、SNSで書いた文章の発信をしていて、
私が恥ずかしくてモジモジしてできないことをしているのが
すごいなぁと私は思っていました。

私たちは先輩のつくってくれたおいしいお料理をいただいて、
たわいもない話をしたあと、ふとnoteの話になりました。

「どう思われるか気になって、
書きたいけど書けないんですよね(笑)」

私は照れ笑いで隠しながら、
ずっと抱えていた本音をぽろっと話してしまいました。
すると、その先輩の奥さんがなんてことない様子で、
こう言ってくれたのです。

「書かないのはもったいない。
書きたい人は書いたほうがいいと思うんです」

その奥さんはお菓子をつくることが趣味で、
先輩いわく、お菓子をつくっている時はとても幸せそうなんだとか。
そんな人がお菓子をつくらないというのは、確かにもったいない。

そっか、書きたいことを書いてみたらいいのかも。

たまたま、新鮮ないちごが手に入ったから、
久しぶりにジャムをつくってみた、くらいの感覚で。
それをおいしいか、おいしくないか、判断するのは他人の仕事
私は書きたいから書く。ただそれだけのことなんだ。

先輩は「note楽しみにしているよ」とも言ってくれて、
帰り道の足取りが少しだけ軽くなったことを覚えています。

「友人に餃子をつくったら喜ばれた」それがヒントに

とはいえ、すぐに「書きたいこと」が見つかったわけではありません。
何を書けばいいのかな…と悶々と考えていた時、
近所に住む友達家族が家に遊びにきてくれたことがありました。

私の夫は中国人で、義母がつくる餃子はとてもおいしいのですが、
そのレシピを教えてもらって自分たちでつくり、
餃子パーティをすることになりました。

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餃子を80個焼き、大人4人+子供2人であっという間に完食!
そして友達夫婦は、
「餡がまとまっていて野菜がシャキシャキしてる」
「家のと違う!おいしい」と言ってくれました。

いつも当たり前のようにおいしく食べていたお義母さんの餃子。
日本の友達にはこんなに喜ばれるものなんだ…!と発見がありました。

この餃子のつくりかたを他の人にも教えたら、
もっと喜んでくれる人がいるかも?

中国のお母さんに餃子をレシピ化することを話してみたところ、
「そうね、家にいて、新しい料理に挑戦したくなる人もいるからね」
とあっさりOKが。

そこで、このレシピをnoteの記事にまとめてみよう!
と覚悟を決めました。
(おおげさですが、覚悟が必要でした。笑)

レシピ用にまた餃子をつくって、調味料を計量してメモして、それぞれの工程を撮影して、子供のじゃまが入ってなだめて、味見をしてたしかめて、できあがった餃子をいろんな角度から撮影して、写真に文字をつけて、文章を書いて…。こうして出来上がったのが、こちらの記事です。

こう書くと本当に面倒でした。時間もかかりました。
でも何より、楽しかった

「寝食を忘れる」と言いますが、
寝ることも食べることも忘れるくらい、
没頭できる時間になりました。
餃子をたくさん食べたはずなのに、書き終えた頃には、
0.7キロ痩せていました(笑)

あれだけ書けないと悩んでいた私が、書くことができた。
もうそれだけで充実感でいっぱいでした。

書いたら、ひとが集まってきた!

「私が書きたいから書く」

そう覚悟を決めて書いた餃子の記事でしたが、
勇気をだしてSNSで公開してみたところ、
思いもよらぬ反応がありました。

見ていただくとわかるのですが、この餃子って、
普通の餃子よりちょっとだけ手間がかかります。
それでも「つくったよ」と連絡をくれる人がたくさんいたのです。

読んだだけじゃなくて、つくってくれたの!?

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この写真は一部ですが、こんなに面倒なことをしてくれて、おまけに、

「すごく美味しかった」
「我が家の定番になった」
「またすぐにリピートする」

と嬉しい言葉の数々をいただきました。
お世辞かもしれない。だとしたら私は、
世界一優しい友人たちに恵まれたんだと思います。

その中には、高校を卒業してから
まったく連絡をとっていなかった人もいて。
アメリカ、フランス、バンコク、ベトナム、
など世界からもコメントが届いたりして。

この餃子の記事をきっかけにして、
私のことを知ってくださった人もいました。

「友達に引かれちゃうかも」そう覚悟を決めて書いた文章だったのに、
そこから人との繋がりができたのです。

「書く」ってすごく勇気がいるし恥ずかしいし面倒くさいけど、
路上パフォーマンスをするように、
何かを書いて伝えれば、その周りには人が集まってくることもあるんだ
と思えたできごとでした。

書くと、やりたいことが見えてくる

餃子の記事を書き終えてみると、
また次を書きたい気分になりました。

中国のお母さんに教えてもらった数々のレシピのほか、
日々の子育てで気づいたアイデアなど、
「あれもこれも書きたい」と思いつくようになりました。

noteを書いていない頃は「何も書けない」と思うこともあったのに、
いったん書いてみると、
次から次へと書きたいことが湧いてくるからふしぎです。

ふだんは外に出て人に会うことが何よりも楽しい私。
この外出自粛中は本当に辛い毎日でしたが、
「次はこれを書いてみたいな」と思えることは、
少しだけ日常に光を照らしてくれたような気がします。

育児や仕事を終えて、家族が寝静まってから、
書くことに集中できる時間が癒しにもなりました。

noteで書くことは、草野球に似てる

SNSが流行るこの時代、
「書かなくちゃいけない」「発信しなくちゃいけない」と
少し焦る気持ちになっている方もいるかもしれません。

仕事でもないし、受験勉強でもないし、
書くことは強制ではありません。
それに「しなくちゃいけない」と思って
書くのはもったいないと思います。

野球だって、プロ野球選手もいれば、草野球を楽しむ人もいますよね。

草野球は小学生から高齢者までやっていて、
みんな「うまい」とか「へた」はそこまで気にせず、
飛んできた球を打つことを楽しんでいるように私には見えます。
(違っていたらごめんなさい。笑)

草野球を「やらなくちゃ」と思った瞬間、
きっと劇的につまらなくなるでしょう。

文章だって「これを誰かに伝えてみたい」そう思った時に、
ペンを持って、書いてみたらいいんじゃないかと思います。
そうしたら、仲間が見つかるかもしれないし。
周りに観客が集まってくるかもしれない。

私はコピーライターではあるけれど、
好きな文章を書くときは、草野球を思いっきり楽しんでやろう!
そう思っています。

これからも私は、何かを書きたくなったら書いて。
書きたくなくなったらおやすみして。
それを繰り返しながら、誰かと文章で繋がっていけたらいいな。

これを読んでくださった方が、少しでも、
たのしく文章を書けますように。

ではではまた。

小森谷 友美 (🐤Twitterはこちら

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