中国・武漢のお父さんの黄金炒飯のつくりかた(家にあるものでパラパラ本格派!)
「外出自粛中、ご飯づくりが大変!」という方、いませんか?
私もそう。いま食材を買うのも大変ですし、切って、つくって、お皿を洗って、片付けて・・・。それが1日に3回も!もうずっと台所にいるようです。
それに我が家には1歳と3歳の息子がいて、毎日が食べこぼし祭り。食べさせるのも一苦労、そのあと汚れたテーブルや床の掃除をすると、体力も精神力も奪われていくような気さえします。
やらなきゃいけない仕事も溜まっていて、家族が起きてくる前か、夜中に作業しなければ終わらない日々。ぐったりと疲れ果てていた時、夫がぽつんと言いました。
「俺も小さいころさ。お母さんが働く間は、お父さんが炒飯をつくってくれたんだ」
夫は4歳の頃、中国の武漢から日本にやってきました。義父は画家として活動するかたわら、義母は赤坂の中華料理店で夜遅くまで働いていたといいます。義父はずっと家で絵を描いており、お腹がすいたら冷蔵庫にあるもので、パパッとおいしい炒飯をつくってくれたのだそうです。最近も義父は武漢の家で2ヶ月半、ずっと家にこもって絵の制作に打ち込んでいました。
そう。義父は在宅勤務と子育ての大先輩でもあり、外出自粛の先輩でもあったのです!
なんだか急にあの炒飯が食べたくなってきました。私はさっそく、中国のお父さんに炒飯のつくりかたを聞いてみることにしました。スマホ越しに熱が伝わるくらい、わかりやすく情熱的に教えてくれた義父。言われたとおりにやってみると、少しのコツで本格的になりました。びっくり!
私のつくる炒飯はいつもこんな感じで、ご飯がベチャッとしていました。(正直自分で炒飯をつくる回数は少なかったです。笑)
これが一体なぜ、パラパラ炒飯に様変わりしたのでしょう!?今回は、本格炒飯をつくるとっておきの秘訣をご紹介します。
●準備するもの(2人ぶん)
【これは絶対】
冷たいご飯 お茶碗2杯分
卵 2個
ねぎ 5cm
ソーセージ 3−4本
※ハム・ベーコン・焼豚・角煮など残り物もOK!脂のあるものがおすすめ
【あると色がきれい】
にんじん 1/4本
青ねぎ 1/2本
※ピーマン・いんげん・コーンなど冷蔵庫の残り野菜もOK!
【調味料】
サラダ油 大さじ1
醤油・塩・胡椒 各適量
●さあ、材料を準備します!
まず野菜とお肉は、お米と同じくらいの大きさを目指してみじん切りします。細かく切ることで、お米の粒のパラパラ感が引き立ちます。みじん切り苦手だよ〜って方、だいたい細かくなればOKです。
卵は割りほぐし、醤油をタラッとかけます。お箸で軽く混ぜる程度でOKです。
●いよいよ炒めます!
大きめのフライパンにサラダ油大さじ1程度を入れ、みじん切りにした材料(ねぎ・にんじん・ソーセージ)を投入!弱火でねぎの香ばしい香りがするまで炒めます。
そこに冷たいご飯を入れ、中火にします。木べらを縦にして、ご飯を切るようにほぐしながら炒めていきます。(強火にすると焦げやすくなるので注意!)
ご飯が材料と混ざったら、真ん中をドーナツ状に空けます。もんじゃ焼きみたいな感じです。
真ん中に、とき卵を入れます!卵を手早くふわふわに固めるため、ここで火は強火に。
まずは真ん中の卵の部分だけ、手早くかき混ぜます。スクランプルエッグみたいな感じです。
真ん中の卵が半熟になったらすぐ、ご飯と手早く混ぜ合わせます。青ネギもお好みでこのタイミングで投入。ここでいわゆる中華屋さんのように、フライパンを煽るのは厳禁!空気に触れることで温度が下がり、卵に火が入りづらくベチャベチャになってしまいます。
卵とご飯が混ざったら、鍋肌に醤油をタラッと入れます。じゅわー!っと香ばしい焦がし醤油になります。そしてまた中火で手早く全体を混ぜながら炒めます。
味をみて、塩胡椒をしてお好みの味に調整してください。最後は中火で、煽ってもOKです!
温かいうちに器に盛って…お父さんの黄金炒飯の完成です!もう早く食べたくてたまらない!食べはじめたら最後までスプーンが止まらない!実際、これを食べる数分間は、家族4人がほぼ無言になりました(笑)
子どもにはこんな一工夫も
お子さまには、こんな風にお椀に入れた炒飯を逆さにして、丸く整形してもかわいいです。お子さまランチの旗が立っていたら、きっともっとかわいい!(100均で買えるそうです)
食材もコーンでいろどりを添えたり、普段食べないピーマンなどの野菜も炒飯にするとあら不思議。食べてくれやすいです。
中国のお父さんは、夫が小さい頃「恐竜のたまごの炒飯だよ〜」と言って食べさせてくれたんだそうです。恐竜が大好きだったので、いつもの炒飯がもっとおいしく感じたんだとか!夫と義父の両方が、このことをまだ覚えているのがすごいと思いました。
料理が「楽しいもの」になりました
前回のチンジャオロースのレシピでも、「つくったよ」と報告をくださる方が何人もいて、とても嬉しく感じました。私にとってこの時期、大変な時間でもあった料理が、ちょっぴり楽しい時間に変わったのはいただくコメントのおかげです。
今回の炒飯も忙しい毎日のほんの15分でつくれるので、ぜひお試しください。それではまた!
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小森谷 友美(🐤Twitterはこちら)
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