こんなに怖いのは懲り懲りだ!
それは一仕事終え、シャワーを浴びて戻ったところだった。
霊丞が、借りてきたDVDを観たいと言い出した。
仕方なく付き合ってやろうと再生したものは、それはそれは恐ろしいホラー映画。テレビ放送で死を予告された主人公が、死を回避しようと奮闘する話、だったかな。何が怖かったかと言うと、映画の演出。正直あまりにも怖すぎて思い出したくないので、言えないが…。
特段怖いものが苦手でもない僕ですら、今こうして恐怖で寝られない。暗闇に行けない、どこかから人の声がする、背後に気配を感じる。くそ