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オススメの本 〜ココナラ創業者の半生が詰まった一冊〜

おうち時間を使って、たくさんの本を読んでいる。

これまでずっと、昭和生まれの人間らしく、「本はやっぱり紙じゃないと!」といってKindleに手を出さないでいたのだが、ついにやっとのこと手を出してみた(笑)

紙の書籍もそれはそれで好きなので、今後はうまく使い分けていこう。


ここ最近読んだ本の中で、何度も読み返したいと思ったのは、コチラの本。

CMでもおなじみの、株式会社ココナラの創業者の南さんの著書。

まずタイトルを見て、本当にその通りだと思った。というか、今自分が感じていることを本にしてくれているんだ、ありがとう、思った。(なんて上から目線)

タイトルが、この本の大きなテーマを圧倒的なインパクトで提示しているし、大きな流れもレビューで紹介されているので、ここではあえて小見出しの中で、心に刺さった話を紹介したいと思う。


私の社会人歴は、かれこれ10年とちょっと。転職も何回もしてきたし、キャリアアップも図ってきたし、その中で楽しいことも嫌なことも大変なこともいっぱい経験してきた。自分の価値観もそれなりに定まってきたし、言うなれば「大人ぶって」いた。

…この考えが、序盤でいきなりひっくり返された。

人生100年時代。そして、80歳まで働くということにリアリティーをもって、著者のこれまでやこれからが語られていく。80歳まで働くとすると、働く年数はあと45年以上もある。まだ、働く全期間の5分の1程度というわけだ。

経験してきたことは何も無駄にならないし、10年間で成長したこともいっぱいあるけど、”まだ5分の1だよ”と言われると、ちょっと話が変わってくる。なんか、この先の5分の4が果てしない道のりにも思えた。まだそんなにあるのか、とちょっと凹みそうになった。

けれど読み進めていくうちに、気づいたら一人でうんうんうなずいたり、そうだそうだ!と言っている自分がいた。

第3章の、自分で自分を認めなければ満たされない、という話の中で、組織の求めるものと自分が納得のいくものとの狭間で葛藤している様子が書かれているのだが、組織にいる以上、そこのやり方に従わざるを得ないことは、多くの人が経験していることだと思う。

かくいう私も、自分が納得できる範囲内であれば、「こういうやり方・こういう書き方をすればここでは認めてもらえるんでしょ」というように、ある程度合わせることはできるのだが、それが長く続いたり、さすがにこれは行き過ぎている、と思うと、そこから一気に組織への帰属意識が薄れていく経験を、何度かした。

結局は、自分が納得しないと、多かれ少なかれ、ずっと何かを我慢した状態で物事を進めていかなければならない。すると本当は自分がどう感じているのか、何を達成したいのかが分からなくなってしまう。そうなる前に、今いる場所を離れることはリスクもあるが、自分の心に正直な方向へ舵を切り直すことも必要だと、そう教えてくれている。

著者も、ある程度のリスクを承知の上で、自分が本気で心を動かされることに飛び込んでいくような形で、また人生が動き出していく。

今、安定している組織や会社も、この数年で、この数十年で、本当にどうなっていくか分からない。少しずつ変化していくかもしれないし、突然大きな変化を迎えるかもしれない。その時に途方にくれないように、「自分はどうしたいのか」ということを、今から本気で考えていく必要があると思った。

また、第4章で述べられている、人生に段取りはいらないという話も、すごく励まされた。私は、今周りの人たちに自分から「旅をするように生きているので」「いつどこで何をしているか分からない人間です」と宣言しているのだが、私の人生は本当に何一つ段取り通りにいっていない(笑)。

それでも、今は今として幸せに暮らせているのは、その時々で、最終的には自分で決めて自分で動いているからだと思う。著者も、周りの評価や一般的な常識にとらわれず、自分で「これだ!」と思ったものに本気で取り組んでいった結果、自分で自分のストーリーを紡ぎ、自信をもって生きている。

この本の中でも繰り返し書かれているが、これからは誰かに決められた枠組みの中で生きていくことは難しくなっていく、と私も思う。

自分の価値観をしっかり形成していくこと、自分で自分のことを決めていく=セルフリーダーシップを取れるようになる、この2つを”自分ごと”としてしっかりと受け止めて、一歩一歩自分の道を作っていきたい。

やりたいことはたくさんあるのに、どう形にしていくか、今足踏みをしている状態なのもまた事実。でも、今だからこそ、こうやって自分と向き合う時間をたくさん取ることができている。それに感謝して、今自分だからこそできるスキルアップをしていきたいと思った。



自分や、家族、大切な人の人生について考えるとき、サポートしてくれる本だと思う。気になられた方は、ぜひ。





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