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2022年1月の記事一覧

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』チェリまほの優しい世界

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』チェリまほの優しい世界

■ Watching:- 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』12話昨日で見終わりそうな勢いだったけれど、1日寝かせて今日最終話を見た。



最初から最後まで、本当に優しい物語だった。「傷つけないこと」に対して最大限に配慮されているということが節々から伝わってきた。

全体を通してすごく良かったと感じたのは、「男同士なのに○○」「男同士だから○○」という描写がほとんどされていなかった点

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『キングスマン:ファースト・エージェント』感想



■ Watching:『キングスマン:ファースト・エージェント』やっと!公開になり、やっと!観られました(良かった間に合って)

これまでのキングスマン作品と比較して、かなり歴史物の色が濃い話だった。ボーア戦争から第一次世界大戦あたりのヨーロッパの歴史を把握してから観ると、より楽しめたと思う。

史実にフィクションを絡ませていく、その中でも特に事実が不明確な部分に登場人物たちを関与させていくと

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『ドント・ルック・アップ』が怖くて泣く

■ Watching:『ドント・ルック・アップ』地球全体の危機を前に、己の利益や保身に捉われた政治家、企業家、マスメディア。スーパーヒーローになり得る人がいても、それがキャプテン・アメリカじゃなきゃ、アイアンマンじゃなきゃ、みんなを救うなんて夢のまた夢。地球に迫る彗星に「本当に状況分かってる?」と叫びたくなるような人々の行動。だけど現実世界で同じことが起こったとして、それを避けられる可能性があった

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『ユンヒへ』感想

『ユンヒへ』感想

■ Watching:『ユンヒへ』雪の積もった日に『ユンヒへ』を観た。実は映画館に観に行こうかどうしようか少し迷っていたのだけど、昨晩布団の中で見た予告編に鳥肌が止まらず、その瞬間に今日の予定が決まった。そして実際に観てみて、すごく、すごく良かった。

冬の小樽には雪と月、夜と静寂だけだから

ジュンは、マサコ伯母さんに、自分に、ユンヒに冬の小樽が似合うと言った。そして静かにゆっくりと進むこのスト

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『偶然と想像』と必然

『偶然と想像』と必然

■ Watching:『偶然と想像』- 「偶然」と「必然」「偶然」の反対は「必然」なのだろうか。「偶然」の対義語を調べてみた。分かっていたけれど「必然」と出てくる。でもなんだか違和感がある。

街を歩いていたら「偶然」高校時代の友人に会う。実験中に「偶然」何かを発見する。「偶然」入ったお店のコーヒーが美味しかった。すれ違った人と「偶然」肩がぶつかる。

あれは「偶然」だった、っていつ誰がどのタイミ

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『ゲーム・オブ・スローンズ』の強い女性たち

■ Watching:『ゲーム・オブ・スローンズ』『ゲーム・オブ・スローンズ』を、約1ヶ月かけて完走した。ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説シリーズ『氷と炎の歌』を原作とし、2011年から2019年まで放送されたHBOのテレビドラマシリーズだ。100人を超える登場人物が鉄の玉座を争ったり死者と戦ったりする、とにかく長大で壮大な物語である。

様々な「強い女性」登場人物としてもちろん女性

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『ブラック・ウィドウ』と家族の関係性

■ Watching:『ブラック・ウィドウ』2022年の1本目として、遅ればせながらマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の24作目『ブラック・ウィドウ』を見た。

- 家族の愛と絆の形これまでのMCU作品においてブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフについて明かされていたのは断片的な情報のみで、どのような時間を過ごし現在のナターシャが形作られたのかはほとんど明かされていなかった。

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