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【雑考】プロ作家になって良かったこと、悪かったこと

 お久しぶりです、筑前助広です。
 1月28日の誕生日にプロデビューをして、2ヶ月が経とうしています。
 まだまだ平積み、面陳とされていて、非常にありがたい限り。皆さまも、是非お手に取っていただければと思います。

 さて、今回はプロデビューをして良かったこと、悪かったことを書こうと思います。


◆プロデビューをして良かったこと

①夢が叶ったこと

 これに勝るものはありません。プロの作家になるのは夢でしたので。堂々と胸を張って「プロ作家です!」と名乗る権利を得ました。

②憧れの作家と本屋で並んだこと

 夢のようですが、直木賞作家や大御所作家と並んで陳列されているのは、とてもとても嬉しいことでした。
「ああ、同じ舞台に立ったんだな」と実感します。
 今日も福岡市総合図書館2階にある、郷土・特別資料室に、僕の作品が葉室麟先生の作品と並んで紹介されておりました。こんな日がこようとは。

③チヤホヤされること

 いわゆる「作家になればモテるのか?」論ですね。この手の質問は、プロ作家に向けての鉄板のネタです。
 モテるかどうかは、作家のポテンシャルによりますが、少なくとも若い女の子にチヤホヤはされます(僕の場合、時代小説なので高齢者にも人気)。そこから恋愛に繋げるのは、腕次第!
 ここをモチベーションにするのは、いいかもしれません。
 岸部露伴は「この岸辺露伴が金やちやほやされるためにマンガを描いてると思っていたのかァーッ!!」と言いましたが、僕は「金やちやほやされるために小説を書いています」ドヤア

④感想がもらえること 

 プロデビューをしても、感想がつくとは限りませんが、僕に限ってはネットで投稿しているよりも、感想は貰えています。ですが、感想は肯定的なものばかりではないので、「悪いこと」にもなり得ますが。

⑤色んな媒体で紹介してもらえること

 これも嬉しかったですね。
 僕が3/23現在で紹介されたのは、以下のような感じです。
・全国紙の新聞(読売新聞朝刊)
・地方ラジオ番組(モーニングジャム)
・YouTube(きりたんの小説紹介ラジオwithセクシーダイナマイト九州そら)
・書評家ブログ(時代小説SHOW)
・地域情報のホームページ(めいのはまSTAY)
 自分の作品が、多くの人に知られる。これは痺れました。

◆悪かったこと

①プレッシャーが半端ない

 これが全ての根本にありますね。プレッシャーと、それによるストレスが半端ないです。
 出版社は売れなければ、経営が出来ません。そして、僕たちは売れる為に発売しています。なので売れなければ……。
 しかも、本屋に並べば全員が競争相手です。僕のような木っ端な作家でも、否が応でも大作家と競わされるわけですからね。

②売れていないと心配になる

 ①に付随して。自分の作品が、いつまでも売れていないと不安になります。Amazonの在庫、店頭の本が減っていないと心配になっちゃいますね。
 ネットでは冗談で「読まれない」と言えますが、プロになるとそうは言えません。厳しい世界です。
 そして何より、売れなければ次はありません。作家として生きていくには、ずっと売れ続ける必要があります。
 まさに――

「売れなければ、生き残れない!」

③本が置かれていないと悲しくなる

 配本の関係で、自分の作品が置かれない本屋もあります。もう、何も言えません(´;ω;`)仕方のないことですが。

④「もっとこうしたら売れるのに!」と思ってしまう

 店頭での陳列を見て、「ああ!こんなPOPを置けば売れるのに!」と思って歯痒い気持ちになります。精神衛生上、よくありません。

⑤普通に忙しくなる

 仕事と執筆のバランスですね。特に発売前。本業が疎かになってしまいます。これがしんどかったです。

⑥他の作家が気になる

 これはデビュー前もそうですが、やはり他の作家の活躍は気になりますね。
「あの作家は、こんなに宣伝されているのに!悔しいっ!」という妬心。しかし、この感情は正常なものです。闇堕ちしない程度に付き合うことにしています。

⑦確定申告が心配

 僕的には、これが一番です。お金とか税制とか、今まで興味が無かったので。何の為に確定申告するのか、それすら知らないほどですよ。トホホ。
 勉強しなくてはいけません。

◆最後に――

 まぁ、なんだかった言っても、プロデビューできたのは嬉しいことです。収入的にも家族を支えることになりますからね!
 これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

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