【第10回】【新刊】コロナ時代の避難の在り方【地区防災計画学会誌第22号】
質問 今月発刊される地区防災計画学会誌の最新号(第22号)の特徴を教えてください。
概要
地区防災計画学会が21年10月18日付で発刊した地区防災計画学会誌第22号の特徴は、以下の3点です。
①表紙がリニューアルされました。表紙デザインは、九州大学の原由利子様に御作成いただきました。
②巻頭の室﨑益輝会長及び矢守克也副会長によるコラムのほか、査読論文6本、8月に開催されたシンポジウムの記録(印象記)掲載。
③会員・連携会員に無料送付。非会員の方は学会㏋記載の方法によりメールで注文可。
解説
地区防災計画学会では、2021年12月18日付で地区防災計画学会誌第22号を発刊しました。
頁数は108であり、これまでの学会誌と同じくらいの厚さになっていますが、Z世代の学生さんのパワーをお借りしまして、下記のように表紙にも変化をつけておりますので、ぜひ御覧ください。
それでは、学会誌22号の特徴を3点御紹介いたします。
①表紙がリニューアルされました。表紙デザインは、九州大学の原由利子様に御作成いただきました。
地区防災計画学会誌の表紙デザインは、第14号から、当学会幹事で九州大学教授の尾方義人先生(芸術工学)の御好意で尾方先生の研究室で御作成をいただいてきました。
第22号では、これまでの表紙デザインをさらに発展させる形で、カラー(グラデーション)、パターン等を変更していただきました。その結果、大変印象的な新しいデザインに生まれ変わりました。
この新しいデザインは、尾方先生のお弟子さんである九州大学の原由利子様に御作成いただきました。
大変良いものにしていただきまして、ありがとうございました。
②巻頭の室﨑益輝会長及び矢守克也副会長によるコラムのほか、査読論文6本、8月に開催されたシンポジウムの記録(印象記)掲載。
地区防災計画学会誌で人気のあるコンテンツに冒頭の室﨑益輝会長(兵庫県立大学教授・神戸大学名誉教授)及び矢守克也副会長(京都大学教授)によるコラムがあります。
今号では、室﨑会長は、「ウィルス感染防止と地区防災計画」と題して、御専門の火災分野における理論も踏まえて、コロナ禍での地区防災計画の在り方について論じています。一方、矢守副会長は、「「ひとまね」と「さるまね」」と題して、御専門の心理学の観点から、さるとひとの「まね」の性質の違いを紹介しつつ、防災活動における「まね」の在り方について論じています。
また、査読論文は、2020年度の地区防災計画モデル事業の取組や地区防災計画学会第7回大会での報告を踏まえたものであり、各専門分野から実際にコミュニティで地区防災計画づくりに取り組んだ結果を受けて、分析を行ったものになります。
なお、2021年8月21日(土)に開催されたオンラインシンポジウム「地区防災計画学会シンポジウム(第37 回研究会) コロナ時代の避難の在り方―静岡県熱海市の土石流災害等を踏まえて―」の20頁以上にわたる詳細な記録(印象記)を掲載しておりますので、同シンポジウムを見逃された方は、ぜひお読みください。
③会員・連携会員に無料送付。非会員の方は学会㏋記載の方法によりメールで注文可。
地区防災計画学会誌は、年間3号を継続的に発刊しており、1年間に50~60本程度の査読論文、寄稿、予稿等が掲載されています。
地区防災計画学会の会員及び連携会員(サポーター)には、無料で送付されます。
また、非会員の方は学会㏋記載の方法によりメールで注文することができます。なお、会員及び連携会員の方に送付することを前提としているため、余分の冊数は限られておりまして、売り切れになることもございますので、御注意ください。
まとめ
2021年12月18日付けで発刊された地区防災計画学会誌第22号は、表紙がリニューアルされたほか、最新の研究に基づく査読論文が6本掲載されており、大学教員をはじめとする研究者等の方々だけでなく、行政官、シンクタンク、防災士をはじめとするコミュニティの防災リーダーの方々等にも、ぜひお読みいただけますと幸いです。
なお、学会誌第22号の目次は、以下のようになります。
地区防災計画学会誌第22号(2021年12月18日発刊)の主な目次
閑話
コロナ禍を経験し、マスクは必需品と考えられるようになりましたが、災害によっては、建築物等が破壊された際に、空気中に有害物質が漂うこともあります。
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