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ラップセラピー

登場人物
メンタル安定感抜群の夫:しろまる
2度目のうつ休職中の妻:チコ

〜しろまる夫とうつで休職中の妻チコ。しろまる夫の提案”ラップを作る”がセラピーっぽくなったはなし〜

ラップをやってみたら念仏系ラッパーになった

ある日の夫婦の会話

しろまる(夫):僕最近、友達とラップしてるんだけど楽しいんだよね。やってみない?

チコ(妻):ラップなんてできないって。やったことないし

右脳と左脳

しろ:僕達、普段は会社でも論理的に考えたり、言語化したりして左脳を使ってるじゃん。ラップだと左脳を使って言語化するんだけど、音とかリズムとか直感的要素も多くて、右脳も使うんだよ。それがなんか気持ちいいんだよね

自虐とボースティング・俯瞰する

しろ:ラップの基本って、僕は自虐とボースティング(強気な言葉で自分の強さを誇示すること)だと思ってるんだけど。それって自分のことを俯瞰することだと思うんだよね。うつの自分、職場のこと、ラップにしてみると客観視できていいんじゃない

歌詞むず

チコ:でもやったことないからわからないよ。韻も踏んだことないし

しろ:韻踏むことを考えて歌詞を書くより、言いたいことをどんどん入れていったらいいから。それで意外と成り立つから

チコ:知ってる曲ならできるかな。Aiwichのbad bitch 美学

しろ:おけー。これは、タンタタ・タンタン・タンタン・タンの繰り返しね。じゃ歌詞書いてみて、歌入れよー

チコ:歌詞書くのむずいわ

しろ:ツリーにして、書きたいことから言葉を連鎖させていくといいよ

チコ:なんとかツリーね。まずはうつのこと、仕事のこと、と。思いついたこと書いていこう

歌入れさらにむず

しろ:じゃ歌入れるよ。今アプリで曲作れるから。じゃ僕歌うね(すごいテンションで歌う。聞いてみると違和感ないラップ)

チコ:XXXXXXXX XXXXXXクソ組織 XXXXXXクソ上司
(リズムがはやい。歌詞を追って言うのが精一杯)

聞いてみる

チコ:・・・棒読みだね。暗い。これ念仏だね。念仏系ラッパーだね

しろ:笑笑 そうだね、でもいいじゃん、面白い。言葉は、直接的過ぎるかな

チコ:歌詞もそうだけど、リズムに合わせて歌うの難しいんだね。さらに声だけで音程と個性出すって、ラッパーってすごいね。もうちょっと上手く書きたいし歌いたいかも

しろ:いいねー

*アプリ:BandLab

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