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人見知りを解決する4つの鍵
今回は「人見知り」について。
あなたは人見知りな性格で悩んでいませんか?
人見知りの性格である自分を
否定していませんか?
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私自身も人見知りな所があり、
自分の性格で悩んだこともあります。
周りの同級生で人気者な人、いつも周りに人が集まる人というのは、社交的で明るい人だったので、自分もああなりたいな~と思っていて、
私はどちらかというと、
好奇心はあり行動するのが好きな方ではあるが、内気な性格でした。
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そして周りの社交的な人と、
自分の性格を否定し、心にいつもモヤモヤがある状態でした。
しかし、今から書くことを私自身が知ってからは、
人見知りへの理解、捉え方が変わり、自己否定することもなくなりました。
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今の自分を受け入れることができたので、
そうすると不思議と社交性も上がりました。
今回はそんな「人見知り」について、
脳科学や心理学などを用いて、原因や解決方法について解説していきます。
1.脳の防衛反応
まず最初に人見知りと
脳の関係について解説します。
人見知りというのは、
脳科学的に見れば、「扁桃体」(へんとうたい)
という所の活動によって、起こる可能性があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1707648152999-dy8AIO0vrA.png)
扁桃体の働きをざっくり説明すると、
例えば、ヘビが目の前に現れた時に、
ヘビを視覚が捉え、その情報は脳に送られます。
![](https://assets.st-note.com/img/1707659697871-dRJt1PKUUP.png)
すると扁桃体が、この情報に対して、
「危険だ!早く逃げろ!」
と警告サインを発します。
すると不安や怒りのホルモンが作られ、ヘビから逃げようとします。
という風に、
扁桃体は私たちを危険から守るための
「警告サイン」のような役割を果たしています。
もっと簡単にいうと不安やイライラなどの
感情を作り出す部分ともいえます。
(詳しく知りたい方は下からどうぞ)
ここで大昔、人間がまだ類人猿だったころをイメージしてみてください。
現代のように、ぐっすり寝れる安全な家などはなく、外界に出れば、トラやライオン、ヘビ、クマ・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1707721123925-TixeNmHiNf.jpg?width=800)
など周りは敵だらけだったわけです。
そしてこの敵の中には、
実は人も含まれています。
人同士も、餌やメス(オス)の奪い合いなどを理由に、争っていたのです。
現代でも戦争、競争、喧嘩など人間同士が争い続けていますよね。
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脳は基本的に、「生き延びる事」を最優先にして、行動・判断を下します。
危険があれば、命のリスクが高まるわけですから、扁桃体が興奮します。
![](https://assets.st-note.com/img/1707721211332-vfJQOJBQgh.png?width=800)
人に対しても、特に初対面である場合、扁桃体は人から攻撃される可能性を考え、「どんな人かわからないから、警戒しておかないと・・!」
と判断し、不安感などが出ます。
この脳の働きが人見知りという性格に、
つながっているという事です。
つまりこの人見知りという性格自体が
「私たちの命を守ろうとする脳のシステム」
であるということです。
(この辺りは、「メンタル脳」も参照にしています。
かなり面白い本なのでおススメです。)
ちなみに親に対して、「人見知り」する人はいないでしょう。
それは親に対して「この人は私には攻撃してこない」とわかっているから。
これは仲の良い友人でもそうです。
最初はどんな人か、性格か分からなかったので、よそよそしかったけど、
内面を知っていくうちに、いい人だとわかっていき、
人見知りしなくなり、仲良くなっていく・・という流れになります。
まとめると、
・人見知りはあなた自身を守ろうとする、脳の防衛反応であるため、それを受け入れることが大切
ということです。
2.HSPという気質
これはさきほどの脳の防衛反応の延長の話ですが、
その前に皆さんは「HSP」というワードは聞いたことはありますでしょうか?
HSPは「ハイリー・センシティブ・パーソン」(Highly Sensitive Person)の略で、環境や人に対して、繊細・敏感である特徴があります。
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このHSPさんは脳の「扁桃体」の働きが強いです。
先ほども言いましたが、大昔は敵だらけで、常に周りには危険があふれていました。(なので昔の人は平均寿命がかなり今よりも短いです。)
![](https://assets.st-note.com/img/1707651107379-C2bibOUJ9n.jpg?width=800)
そこで、環境の些細な変化に気付けるように、敏感・繊細な人ほど、生き残れる確率が上昇しました。
つまり扁桃体の活動がさかんである人ほど、生き残れたというわけです。
例えば、草むらの「ガサッ」という小さな音に対して、鈍感で気づかない場合、それが大型動物であれば命を落としかねない。
なので、危険な自然界においては、
敏感・繊細さは武器になっていったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1707721268750-Ab5jVKNPNS.png?width=800)
こうして生き残った者の子孫が、現代では「HSP」と呼ばれています。
(5人に1人はいるといわれています)
なのでHSPさんは扁桃体の働き、「防衛反応」が人一倍強い気質を遠いご先祖様から受け継いでおり、
人に対しても、扁桃体の防衛反応、警戒心が強いため、人見知りしてしまう
というわけです。
なので人見知りは、自分の命を守るための機能とも言い換えることができます。
決して自分の性格が曲がっているからだ、変だから・・・(´;ω;`)
ではなくて脳の気質であるという事を理解することが大切です。
まとめると
HSPさんの場合、人一倍、扁桃体の働きが強いため、自分を守るために脳が必要だと判断して、人見知りをしている
と捉えましょう。
3.思い込みよる投影
ここでは「投影」と「思いこみ」というキーワードを使います。
例えば、「自分が自分のことを〇〇が原因で否定している、コンプレックスを持っている」とします。
すると人と話すときに、相手に対して
「きっと相手も、〇〇な自分を嫌うだろうな・・・」との思い込みから、
相手から馬鹿にされるかもしれない、攻撃されるかもしれない!と脳が判断することで、扁桃体が興奮し、不安感やイライラを出して、自分を守ろうとしてしまい、結果的にその人と話すことを避けようとしてしまいます。
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自分が自分を〇〇を理由に否定、嫌っているため、それは相手も同じだと自分の思い込みを投影してしまう。
つまり、思い込みのせいで
先ほどから書いてきたように、脳の「生き延びる」プログラム、本能から
危険を避ける、自分が傷つきたくないから、人と話すことを避けてしまう。
それが人見知りを生み出してしまっているという流れです。
〇〇には恥や、罪悪感、コンプレックス、短所などが当てはまります。
例えば、
太っている
内向的、社交的でない
ネガティブ、根暗な性格
友達が少ない
勉強、スポーツができない
容姿が整っていない
給料が少ない
特技がない
周りが持っているモノ、ステータスを持っていない
などなど。
探せばもっと見つかるかもしれません。
育ってきた環境や、価値観によってこの〇〇は変わります。
例えば、小学校に入学すると必ず聞く歌で
「一年生になったら」の中で
「友達100人できるかな」という歌詞があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1707721515616-Udf5FGT6Jq.jpg?width=800)
これを素直に聞けば、
「友達は多く作ることが良い」という価値観、思い込みが作られてしまいます。すると友達が少ない子供、できない子供は
「自分はダメだ」
というレッテルを貼ってしまう子がうまれてしまいます。
あとは例えば、太っている自分を強烈にコンプレックスに持っている人がいれば、
いちいち人と話すときに、そのコンプレックスが気になってしまうかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1707721561074-OyXjvARZTz.png)
つまりコンプレックスが人見知りの原因になっているということです。
(これは言い換えると潜在意識ともいえます。)
思い込みや価値基準、コンプレックスは、それをバネにして、頑張るためのエネルギーにもなることもありますが、強すぎるとマイナス要素がつよくなってしますこともあります。
(おまけですが、思い込み、価値基準については
下の記事を読むと理解が深まります。)
解決方法①
これを解消するには、この〇〇、コンプレックスをまず特定することからスタートです。
何を自分がコンプレックスに思っているのか・・?
何の価値基準が自分を縛っているのか?苦しめているのか?
これを特定するのはハッキリ言って少し難しいです。(既に自分で自覚できているなら、②に進んでもらっていいのです)
しかし、一つ方法があって、
自分の感情が揺れ動くときに
歪んだ「思い込み」「価値観」「価値基準」
があります。
これはこちらの本、
「神さまとのおしゃべり」の中で紹介されています。
例えば、Aさんは太っていることをコンプレックスに思っていて、街を歩いています。
そこに前からスレンダーな女性がやってきた時に、
Aさんは「全然私と大違いだわ・・・」と悲しくなってしまいました。
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まさに感情が今、揺れ動いているのですが、
ここで考えられる思い込みが
「太っていては愛されない、評価されない」
とAさんが思い込んでいるということです。
もしこの思い込みがある場合、過去に太っていることが原因で
馬鹿にされた、嫌われた経験からそういう価値観ができてしまったかもしれません。
もしくはマスメディアでは、キレイな女優さんがたくさんいて、
ちやほやされるのを見て「私と大違い、太っている私はダメだわ・・」
と思い込む。
これは例ですが、
・自分の感情が揺れ動くシーンはどういう時なのか?
・どういう人と話しているときに揺れ動くのか?
を一度冷静に観察してみると、自分の思い込みに気付くカギとなります。
私の場合は、男に生まれたからには
・堂々としている
・社交的
・頼りになる
・運動神経がいい、筋肉質である
ことが男として、あるべき姿であると思い込んでいました。
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そして、堂々としている、社交的な男性を見ては「俺もあんな風になれたらな・・・」といつも自分と比較していました。まさにここで感情が揺れ動いていますね。
なので、筋トレ、ジョギングなどのトレーニングはかなりしました。
元々、幼少時代から芸術が好きで、絵画がよく入選していて、
人が気づかない些細な変化に気づける、競うよりも、皆と仲良くすること、調和を好む、まさにHSPの気質な私なのですが、
さっき挙げた私の理想とする男性像と自分の気質とのギャップに悩まされていました。
しかし、HSPは気質であること、HSPにもいい面がたくさんあること。
逆に理想としている男像の中でも、細かなことに気づけない、いい意味でも悪い意味でも鈍感な人もいて、人それぞれに特徴があり、役割があること。
全ての物事には陰と陽、メリット・デメリットがあると気づけた瞬間、
自分を縛っていた、苦しめていた足かせみたいな物が外れていき、
自分を否定することはかなり少なくなっていきました。
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まとめると、
まず何に自分は不安を感じたり、怒りを感じるのかをまず観察してみることが、自分の偏った・歪んだ思い込み、価値基準に気付くことができます。
(しかし、この価値基準がある方が努力するエネルギーになることもあります。太っていては愛されない、評価されないと思い込んでいるから、ダイエットしようというエネルギーに変わるわけですから、一概に思い込みが自分を苦しめている、縛っているとは言えないこともあります。)
解決方法②
自分のコンプレックス、短所、思い込みに気付けたら、
それをプラスのエネルギーに変換してみたり、捉え方を変えてみましょう。
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先ほど陰と陽の話をしましたが、一見自分が悪いと思っていることは、
あくまで自分の主観であって、良い面も探せばあります。
例えば、先ほどの太っていることを
コンプレックスに思っている女性を挙げると、
・冷静に考えれば、太っているからといって、それが人から嫌われる理由にはならない
・カッコイイ女性は話しかけづらいので、太っている女性の方が気楽に話しかけやすい
・太っている女性が好きな男性もいる
あくまでこれは例ですが、思い込みへの考え方を変換する、考え方の幅を広げることをしていけば、コンプレックスはコンプレックスでなくなります。
もし自分で変換することが難しい場合は
・コンプレックスについて、人に聞いてみる
・コンプレックスに関する本を読んでみる
ことで自分の思い込み、価値観への考え方を変えることができます。
心理学でいう所の認知行動療法ですね。
解決方法③
解決方法②では、コンプレックスに思っていることを
プラスに変換しようとかきましたが、これは今の現状を受け入れることで
気持ちの整理を行っています。
しかしここでは
コンプレックスを解消してしまうというのが答えになります。
例えば、年収が低いことでコンプレックスに思っている人がいて、
お金持ちのばかりのパーティーの呼ばれたとします。
![](https://assets.st-note.com/img/1707658677691-vA6UCRsi3a.jpg?width=800)
しかし自分だけが収入が低く、周りはお金持ちばかりで弱気になってしまい、その会場の人と話すことに抵抗感が生まれてしまい、結果人見知り状態になってしまう・・・
ということがイメージできますが、
この時の解決方法としては、
・収入が低いこと=人の価値ではない
・収入が低い=嫌がられる、相手にされないわけではない(むしろ収入が低いことで相手のことを嫌うような人は、人としての器が小さいので、逆にこちらが相手にしない)
などと考え方を変えるというのが
先ほどまでの解説でしたが、
やっぱりそんな考え方は無理だ!という方は、
コンプレックスを解消するしかない
ということです。
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つまりこの例では
劣等感を抱かないようにするために、
お金持ちになる努力をして、お金持ちになるしかない・・・とうことです。
4.扁桃体を鍛える
最初の所で扁桃体について解説しました。
人見知りとは、この扁桃体が興奮している状態なので、
この扁桃体の活動を抑えれば、改善に向かいます。
ではどうすればいいのか?というと
瞑想または腹式呼吸を長期間やること
です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707720730461-PQxkso3pao.png)
呼吸数が少なくなると扁桃体は活動を弱めます。
これを長期間行っていくと、脳の神経回路に変化が起き、
リラックスモードの回路を埋め込むことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1707721822821-wfFVFyHohx.jpg?width=800)
心理学ではこれを心の安全基地とも呼びます。
パソコンに例えると、新しいプログラムをアップデートするようなイメージです。
瞑想については以下の記事で色々、
紹介しておりますので、良かったら参考にしてください。
今までの話をまとめると、解決方法としては
・人見知りは脳の防衛反応として捉え、受け入れる。(決して悪いことではないと捉える)
・思い込み、考え方を特定し、その捉え方を変える
・コンプレックスを解消する
・瞑想などで扁桃体を鍛える
となります。
今回は以上となります。
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