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社会をつくる力を育てる授業づくり59 日本の森林を守ろうプロジェクト〈1〉

第5単元の第2小単元は、森林についてのプロジェクトです。

 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
  (イ) 森林は,その育成や保護に従事している人々の様々な工夫と努力により国土の保全など重要な役割を果たしていることを理解すること。  
 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
  (イ) 森林資源の分布や働きなどに着目して,国土の環境を捉え,森林資源が果たす役割を考え,表現すること。

文部科学省(2017)小学校学習指導要領

日本は、産地や高地が多い地形となっていますので、森林も多くなっています。

その森林を資源として、保護・活用していくことは、日本の特徴として大切にしていくべきことだと考えています。

普段、生活をして、身の回りには木製品や紙製品があふれていますが、森林そのものに目を向けることは多くないのではないでしょうか。

このプロジェクトは、そんな森林に目を向けて、森林を大切にして、また森林を活用していこうという子どもたちを育てるために行おうとしているプロジェクトです。

森林には、木製品や紙製品の原材料となる木材を産出する役割はもちろんですが、短い川が多い日本にとって、水資源を確保する上でも重要な役割を果たしてます。

森林の減少により、河川の流水量が変わって、干ばつの被害や、逆に水害が起こってしまうということも聞いたことがあるのではないでしょうか。

このように生活の様々な面と密接に関わっているのが日本の森林です。

その森林を保護している林野庁の方や、各地域の林業組合の仕事も、普段なかなか目が向けられていないところだと思いますので、このプロジェクトをきっかけにこの仕事に従事している人たちに出会ってほしいと考えています。

この小単元も、内容の取扱いに、選択・判断をすることが示されています。

プロジェクトのゴールとして、森林を保全する活動もそうですが、森林を活用する方策についても提案できる子どもたちを育てていければと考えています。

次回は、プロジェクトの進め方を書いていきます。

ご参考になれば幸いです。

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