見出し画像

ドイツでの新たな挑戦

初めまして。

9月からドイツのプロサッカーチーム (1.FC Nürnberg) で分析官として働いている桝谷 至良です。

6月にイギリスの大学を卒業し、4年間の大学生活を過ごしたリバプールを離れ、ニュルンベルクに引っ越してきました。

Liverpool John Moores University 
BSc Science and Football 

分析官とは?という方のために簡単に説明しておくと、毎週のリーグ戦で試合に勝つために、対戦相手の映像を分析し、コーチや監督に相手の特徴を伝えるのが仕事です。

“分析”と一言でいっても、攻撃も守備も、カウンター、プレッシング、ビルドアップ、セットプレー、etc…

これらの色々な要素が複雑に関係し合って、勝敗が分かれるスポーツなので、分析の仕事も同様、多岐に渡ります。

つまりは、コーチや監督、時には選手に、チームが勝つために必要な情報を伝えてサポートする。選手が良いパフォーマンスを発揮できるように準備や対策を考える。また、何が良くなかったのかを振り返り、次の試合に向けて修正していくことも究極のミッションになります。

1.FC Nürnberg, ドイツでも歴史あるクラブの一つ。


さて、この記事の本題に入ります。

幸運なことに僕はサッカー産業が世界一盛り上がっているイギリスのイングランドで、4年間の大学生活を送ることができました。(本当はフットボールと言いたいけど、日本人の方にとってはアメフトと混同して伝わりづらいのでサッカーと書きます…。)

サッカーに興味がある方は分かると思いますが、僕が4年間住んでいたリバプールという街は、イングランドの中でもサッカーがアツい地域なので、これ以上ない環境で本場のサッカーに浸かっていました。

日本の高校を卒業後に渡英してから4年間、本場の地でたくさんの試合を観に行き、プレーし、多くのサッカーファンと議論し、話を聞かせてもらい、勉強し、リアルな現場に心を動かされ、インターンではイングランド2部、チャンピオンシップのチームである Stoke City FC で分析の仕事も経験しました。

人生初のプレミアリーグ観戦 (Everton vs Sheffield United @Goodison Park) で受けた衝撃、数々のチャンピオンズリーグの試合をスタジアムで観戦できたこと、地元のクラブであるエバートンの年間パスでシーズンを通して全てのホームゲームを観に行った日々はかけがえのないもので、今後も忘れることはないでしょう。

リアルなシーンを経験させてもらったことで、大学卒業後もヨーロッパに残ってプロのサッカーチームに関わりたい!という想いを抱くようになったのも、幼い頃からサッカーをしていた自分にとってはごくごく自然な流れでした。

イギリス生活2年目を終えたタイミングと3年目の終わりにスペイン旅行に行った際に書いたnote にも”ヨーロッパのチームで働きたい“、“ヨーロッパで生活したい”という目標が書かれていました…

しかし、現実はネイティブじゃない僕をビザのサポートまでして雇ってもらうことはなかなか難しいことで、席数も限られているというのがリアルです。また、イングランドやドイツなどの強豪国には自国のプライドもあるし、自分のスキルが際立っているわけでもないというのが、目標と現実の大きなギャップでした。

国内ですら人材が溢れかえっているのに、プロとしての経験もない僕が“仕事ください“と売り込んだところで、なかなか厳しいのは簡単に想像できると思います。

”分析官”という役職に限定すると実際にヨーロッパの5大リーグで活躍されている日本人はより限られています。実際に自身の就活では、オファーを貰ってから仕事を開始するまでの 0→1 つまり、コネクションをつくることやチームとの交渉するまでのプロセスですら、かなり苦労しました。

なので、サッカーに限らず、海外に留学したいと思っている方をはじめ、これらの体験談が誰かにとっての1つのサンプルになればと思い、今後発信してみようかと思っています。

長くなってしまうので、別の記事で詳しく発信していこうと思いますが、英語を話せなかった自分が4年間の時を経て、イングランドやドイツの歴史あるクラブに自ら売り込み、ニュルンベルクで仕事を始めるまでにどのような道を辿ってきたか、道中でどのような出会いがあったのか。どのようにして大学生の時にnoteでぼんやりと語っていた一つの目標をなんとか達成するに至ったかというプロセスや経験が誰かの参考になればと思った次第です。

他にも、なぜイギリスに行きたいと思ったのか、4年間どのように過ごして、リバプールという地で何を学んだのか、就活は…卒論は…など、これらのユニークな経験や今後、自分がドイツで戦う上で学ぶことも自身の財産になり得ると思い、今後、積極的に発信していこうと思います。

大学の最終年は特に、自分の考え方や人生そのものを大きく変えてくれる出会いと支えに恵まれました。このような経験や学んだことを発信することで、これからも新しい出会いが生まれればとも思っています。

例えば、大学の最終年では、吉田麻也選手がシャルケでプレーされた1年間、分析の実践的な経験や勉強をする機会を与えて下さり、貴重な経験をさせてもらったこと。板倉滉選手がブンデスリーガや日本代表といったトップレベルのお話を聞かせてくれたこと。

他にも、イングランドやドイツのサッカーチームでの就活のこと、大学でのレクチャーや卒論、リバプール生活の話など、語学のこと、そもそもなぜ日本からイギリスに行きたいと思うようになったのか、そしてニュルンベルクでのこれからのことも。

再現性は低い経験談にはなりますが、誰かの参考になったり、こういうのもあるのか!という記事を発信していけたらと思います。

2022年の夏。ドイツにて。感謝。

まだ引っ越してきたばかりで忙しい日々が続きそうですが、時間を見つけて書いていこうと思うので、お時間のあるときに読んで頂けると嬉しいです。

また、身近な人にも共有して頂けると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?