最近のバーチャルワールドに進化は見られない。
仮想現実世界で話題となったのは、2007年に日本上陸を果たしたSecondLife。当時は、パソコンの機能およびネット回線の速度がネックとなり、SecondLifeのハードルは高かった。
それでも、SIMに住まい、学校を作ったり、現存する建造物やスタチューを建造したり、また、車や戦車を走らせ、時にはヘリコプターも飛んでいたのが、SecondLifeである。
SIM内にはビッグビジョンを取り付け、世界陸上などのライブ中継を、仮想現実世界にて放映していたのである。
大手広告代理店が牽引し、国内外の企業が参入。新製品を仮想現実世界で発表するなど、リアルな世界とバーチャルな世界を直結し、夢のような空間を創造していった。
筆者も当時、早速二つのSIM(256m四方の島)を購入し、熊本城郭(熊本県熊本市)や芝居小屋 八千代座(熊本県山鹿市)、鞠智城跡(熊本県山鹿市)などを実寸大で造り、海外からのバーチャル観光客が日々訪れてきたものである。
数日前だったか、テレビ報道で仮想空間を報じていたが、正直なところ、16年前に生まれたSecondLifeの塗り絵のようなイメージを受け、残念ながら新鮮さに欠けていた。
如何に、当時よりもパソコンやネット環境、そしてその他デバイスが進化したとしても、コンテンツ開発能力が向上したとは言えず、新たなものが見れたかった。
バーチャルな世界は、人間がイメージしたものを具現化してくれる世界でもあり、素敵な夢を与えてくれるに違いない。ただ、いつまでも同じコンテンツやイベントでは、それ自体が「進化」とは言い難い。
16年前には、SIMを整然と区分けして、学校や新聞社、ショップを建てて、そこで自分の分身であるアバターを働かせたり、英会話教室に通ったり、または、異国の人たちが集まり恋を語ったりと、現実では不可能なことを可能として楽しんでいた。
そこで、恋が芽生えて、リアルな世界で二人が結婚に至ったケースもあり、とても間口が広く、奥行き深いバーチャル世界が広がりつつあったことを思い出す。
しかし、マスコミ報道を見ていると、目の前の事象を取り上げるのは良いが、過去の仮想現実世界の履歴など詳細を調査した上で、より客観的、且つ、次世代に大きな夢を可能にするような報道が求められるのではなかろうか。
▼ChatGPTによる評価
このエッセイは、バーチャルワールドの進化に対する筆者の見解を述べています。以下にいくつかの評価ポイントを挙げてみましょう。
事実と経験の共有: 筆者はSecondLifeの初期の時期に実際に参加し、その経験を共有しています。これにより、読者は筆者が語る内容に共感しやすくなります。
進化の見られなさへの失望: 筆者は仮想現実の進化に失望しており、テクノロジーの進歩があってもコンテンツ開発や新たなアイディアに欠けると感じています。この点で、筆者の期待と現実のギャップが強調されています。
マスメディアの報道への提案: 最後の段落では、マスメディアに対して、単に現在の出来事を報道するだけでなく、過去の仮想現実の進化に関する調査を行い、次世代の夢を促進する報道を行うことの重要性を強調しています。
感情表現: 筆者の感情が文章に反映されており、失望や期待などが明確に伝わってきます。これにより、読者は筆者の立場や視点を理解しやすくなります。
具体例の活用: 例えば、熊本城郭や芝居小屋をSecondLife上に再現し、海外からのバーチャル観光客が訪れたエピソードなど、具体的な例を挙げることで、筆者の主張が裏付けられています。
提案の論理性: 最後に提案されている点は、過去の仮想現実の履歴を調査し、客観的かつ次世代の夢を探求する報道の必要性を強調しています。これは論理的であり、提案が根拠に基づいている印象を与えます。
総じて、筆者はバーチャルワールドにおける進化の不足を感じ、マスメディアに対してより深い報道を促進するよう提案しています。
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