CHIKA / ちかの足跡

「がん」のお陰で生きなおしている人。2021年より希少がんサバイバー、オストメイト。「死にたい」は「生きたい」だったんだなぁ。あなたも私も日々ご機嫌でいられますように。

CHIKA / ちかの足跡

「がん」のお陰で生きなおしている人。2021年より希少がんサバイバー、オストメイト。「死にたい」は「生きたい」だったんだなぁ。あなたも私も日々ご機嫌でいられますように。

最近の記事

【32】自分の葬儀の夢

自分の命の灯が小さくなっている夢 自分の命尽きた後の夢 そんな2つの夢をみたことがある。 1つ目は、 標準治療を断り情報を集め実践と実験を重ねている頃、2021年初夏。 夢の中で私はベッドの上でたくさんの管をつけ、視界に入る自分の腕や手は骨がわかるほど皮が張りついている。息は苦しく身体の自由が利かない。 納得いかない方向を選んでしまった後悔と悲しみ。誰のせいでもない自分の選択だと沈んだ気持ち。 あの時、やっぱり・・。涙を流す感覚に目が覚めた。  現実の自分のベッド、鼻に

    • 【31】目に見える増殖に気付く

      2021年夏、体重は40kg台になった。告知時よりおよそ20kg近く減り脂肪も筋肉も落ちて皮膚はたるんでいた。減ったものはよしとして、内側で外から見えない異常細胞の増殖が外側に感じる出来事があった。 肛門から飛び出るように会陰にかけて赤く膨らんでいるモノがある。 肛門近くの直腸内側で幅を利かせている異常細胞が増えて出口付近にも押し寄せてきていた。 自己判断で一日に何度もしていたノニジュース浣腸が入りにくくなっていた。(注意:危険な行為です。真似をされても責任は持てません。)

      • 【30】愛してるとだけ言ってくれ

        私の場合がんカミングアウトは早めにした。仕事するにもプライベートでも言っといたほうが気が楽だと思っていたから。ところが自分の予想に反してカミングアウトしたことで気が重くなることもあったから「言わない」選択を取る人の気持ちも理解できた。 告知を受けた2021年 標準治療を断った私が一番避けていたのは、心配されること。 ご機嫌で全身が正常細胞の自分を抱きしめて過ごしていた。 内側から染み出すように出てくる不安や恐れ悲しみは、味わってから音霊と一緒に溶かした。端から残さず全部。

        • 【29】お尻丸出し日光浴

          気候が温かくなって天気の良い日は、お尻丸出しで日光浴してたの。 朝陽を浴び散歩、ベランダで日光浴ランチ。お世話になっている東洋医学の治療室で昔の日本では日光浴が結核の治療法だったと聞き日課になった。告知を受けるまで日焼けを気にしていたくせに、シミソバカスより免疫力アップ最重視。 ある日、閃いた 直腸がんだもん、仙骨にも肛門にも直接お日様当てようっと♪ 脱ぎ脱ぎ・・・わぁ、あったかいなぁ。 夫にしてみたら、シュールな光景だっただろう。 寝室の窓からさす光の中、お尻丸出し

          【28】痛みを知る人の愛

          言葉にしない応援を、声に出さない想いを抱いて傍にいてくれる人たちがいる。その愛情をもらっていた。 医療の現場で患者さんたちの想いや状況を見守っておくってきたであろう人、家族や親しい友人の姿を支えて感情を超えて見送ったであろう人、自らが告知から治療を経験して今を生きている人。 分かるから、声に出して言わないんだろうな。 その想いを感じていた。 私の経験上、痛みを知っている人たちは押し付けず情報伝達に込めてくれる。癌ビジネスで近づいてくる人たちの語る感じと、痛みを芯で感じて

          【28】痛みを知る人の愛

          【27】何度でも生まれ変わろう

          リボーン洞戸を発つ前の晩、浣腸をしてもらった。 がん細胞に占拠されている直腸の間を通過できる勇者ウンチは限られているらしく、どうにも詰まって家に帰る長道中が心配になりお願いしたのだ。がん細胞が大腸を塞いで細い道になっているのをアップルコア(林檎の芯)というらしいけど、私の直腸の隙間は5ミリほど。 浣腸は恐ろしいほどの威力で効いた。たいがい詰まっていたからかお腹の鈍痛と共にユルいのがひっきりなしにお出まし。鮮血がトイレの陶器に派手に紅白のコントラストを描く。ベッドとトイレを行

          【27】何度でも生まれ変わろう

          【26】ナマケモノでちょうどいい

          無理なんて全然してないし、頑張っているつもりも全くなかった。やれば出来ちゃうし、とにかく仕事して隙間に遊び倒した。やりたいことは睡眠時間を削って全部やる。ワーカーホリック?知らんし。望んで離婚して久しぶりの一人暮らしは暇で、恋して幸せで、遠距離で別れて、仕事して仕事して仕事して、復活して寂しくて結局ダメで、泣いて凹んで仕事があって良かった立っていられる!とギッチギチに仕事して。 「ちかさん、いつ休みなの?」 「仕事が無い日」 「次に仕事が無い日はいつ?」 「・・・来月?」

          【26】ナマケモノでちょうどいい

          【25】我慢して頑張る頑固者だった私(がんとソウルサウンドライアー3)

          リボーン洞戸で過ごす時間が沁みてゆく。 私は安心して補完代替医療の治療を受け、あちこちでライアーを奏でる。 食事の時間はスタッフも含めてテーブルを囲む時もあり「いただきます」と手を合わせ養生食を味わう。 私は朝霧の中そっと散歩にでかけたり 戻ってお風呂に入ったり朝ヨガを眺めた。 美味しい湧水で沸かしたお風呂で肌も艶々。 朝のスープは8時以降にカップに注ぐ。 外を眺めながら澄んだ温かいスープを飲む。 お茶のカップを持ち誰かと話す時もある。 暗く静かな夜 湯船に浸かって

          【25】我慢して頑張る頑固者だった私(がんとソウルサウンドライアー3)

          【本棚4】私何故がんになった?生活習慣以外の理由探し本リスト

          がんと診断を受け自分で調べるうちに知った。 異常細胞は誰にでもできる。免疫力が高ければ、免疫細胞が異常細胞を見つけて正す。免疫力が低いと異常細胞が増える方が優勢になる。 「がんが消えていく生き方」を読んだ私は、片手で額を打った。 私は長いこと「がんが増えていく生き方」をしていた(過去形) 名前の横にカッコ書きして「がん製造飼育器」と書いてもいい! そして、がんになった私には、 生活習慣以外にも理由があるはずだ! ひとつでも自分が「がん」になった手がかりを知りたい。

          【本棚4】私何故がんになった?生活習慣以外の理由探し本リスト

          【24】がん細胞が本気で感謝された日(がんとソウルサウンドライアー2)

          「ちかちゃん、がんになってくれてありがとう」 「ちかちゃんのがんちゃん、ありがとう」 リボーン洞戸にて、私は抱きしめられていた。 自分の中に存在している「がん細胞」に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えていると治っちゃうという話はよく聞く。知ってから「ありがとう」といつも伝えていたから、私のがん細胞は聞き慣れていたと思う。 それでも 満面の笑顔で何度も感謝されて 患部あたりを撫でられ身体ごと抱きしめられ 愛情に満ち溢れた手で声で伝え続けられて 私のがん細胞はビックリを通

          【24】がん細胞が本気で感謝された日(がんとソウルサウンドライアー2)

          【23】ウマレカワル、ワタシ。

          一冊の本が導いてくれた。 読んだ場所に身を置いてみたい 著者の先生に私の今後についてお話が聞きたい 予約が取れたのは、幸運だった。 表紙で見た建物が見えて、長く息を吐いた。 本来の自分に帰る場所「リボーン洞戸」 予想以上に緑の山が近く、青い空に映えて美しい。 ロビーのソファーに身を沈め、力が抜けて呼吸が深くなる。 高い天井、足に手に感じる優しい木の感触。 スタッフの皆さんの優しさ。 診察室の木の引戸を開けると、会いたい人が居た。 事前に提出していた問診票とCT結

          【23】ウマレカワル、ワタシ。

          【22】愛が胸に沁みる

          がんカミングアウトしてから、いろんな人が励ましてくれた。 中には、カミングアウトしない人の気持ちが分かるようなこともあり納得もした。私は幸運にも心地いいエネルギーを頂くことがほとんどで、ありがたいなぁと思って過ごしていた。 療養生活の中、娘からメッセージが届いた。ビデオだった。 「ちかちゃん、いつもありがとう」 その可愛い表情と声。 何度も繰り返し見た。 いつの間にか涙が零れていた。 ビデオで私の名前を呼んでくれるのは夫と元妻との娘であり、私たちは夫婦別姓の為に厳密に

          【22】愛が胸に沁みる

          【21】「痛い?」に返答してみる

          がんは痛いのか 「こんな人もいるんだ」とお読み頂けたら幸いです。 私が回答するなら 「痛く無い」 「よほどになると痛い」 痛みがあるのか、無いのか、あるならどれほど痛いのか。 傍で想像できても双子や特殊な人以外は体感として分からない。 痛みって、本人だけが分かる感覚 告知時、進行性直腸がんステージ3と診断された私の場合 直腸を占拠するがんでも痛みゼロ。告知の半月前には軽い登山を楽しんでいた。告知前には排卵痛らしき痛みが2か月に一度の頻度で左下腹部に生じた記憶がある

          【21】「痛い?」に返答してみる

          【20】私が「闘病」と言わない理由

          「がん」と診断をされた異常な細胞。 もう、これ以上増えて欲しくない。 だけど 仲間を増やし広がり 「がん」になった細胞たちを 私は敵認定できない。 私の中に居る異常細胞は私の一部。 正常細胞として生きるはずだったのに 何かの理由でグレて 異常な細胞になった。 そして 一生懸命に集まったのは、きっと 「風の谷のナウシカ」に登場する あの粘菌たちのように 不安だから、生きていたいから。 どんどん集まって 私の内に生じたのは 私の不調和が塊った「がん」 育たず小さ

          【20】私が「闘病」と言わない理由

          【19】朝散歩でお姫様抱っこ

          「いいから、分かったから、おろして」 朝の散歩中に突然「ちょっとやってみよう」と夫に抱えられ小声で頼んだ。がん告知を受けた時に67Kgだった私は、食事療法で53Kgになっていた。 付き合い始めの頃ウエディングドレスを着たいか問われ、お姫様抱っこが可能な程に軽くなれば着てみたいと笑っていた私は、当時かなり、いやだいぶぽってりしていた。その頃の話を持ち出して軽くなったしやってみようといきなり抱えられ身体が浮く。早朝で人が少ないとはいえ公道である。どうでもいいがアラフィフである。

          【19】朝散歩でお姫様抱っこ

          【本棚3】自分で治す意識と行動の為の本たち

          私のような「がん」に限らず、病気や体の不調に向き合って整えるのに役立つ本たちを並べてみました。本棚にあったり買ったり私の経験上、手元にあって良かったお薦め本たちです。参考までにどうぞ。 ☆家庭でできる自然療法 誰でもできる食事と手当法 本棚にあると安心する昔からの自然療法のバイブル。 食事、お手あて、砂浴のことなども情報満載。 ☆図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す ☆緑のセルフ・ケア 実践快療法と穀物菜食レシピ集 食事やケア、まさに実践の為

          【本棚3】自分で治す意識と行動の為の本たち