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【29】お尻丸出し日光浴

気候が温かくなって天気の良い日は、お尻丸出しで日光浴してたの。

朝陽を浴び散歩、ベランダで日光浴ランチ。お世話になっている東洋医学の治療室で昔の日本では日光浴が結核の治療法だったと聞き日課になった。告知を受けるまで日焼けを気にしていたくせに、シミソバカスより免疫力アップ最重視。

ある日、閃いた
直腸がんだもん、仙骨にも肛門にも直接お日様当てようっと♪

脱ぎ脱ぎ・・・わぁ、あったかいなぁ。

夫にしてみたら、シュールな光景だっただろう。
寝室の窓からさす光の中、お尻丸出しでゴロゴロする妻。

ふざけてはいない、エロさの欠片もない、大真面目である。

「おはようって・・・ケツっ!!!」

夫、起き抜けにキレのあるツッコミ。
さすが関西方面の生まれ、あっぱれ。

言いたいことは山のようにあっただろう。病院に行こうと説得を試み全て撃沈してきた夫。妻の気持ちが変わるチャンスを伺い、機嫌が良いように隙を見る。なるようにしかならないと腹をくくり胃を痛めていた可能性もある、しかし妻は意志を通し夫を慮るつもりゼロ。(たいがい酷い)

2021年コロナ禍にがん告知を受けた私は、進行性と診断されても「抗がん剤で小さくして患部を取り除く手術」というのが嫌で、東洋医学的な全体性を重んじたホリスティック医療へ傾倒していた。当時は「ホリスティック」という言葉をぼんやり捉えていただけだったけど。自然療法・補完・代替療法から養生の日々を過ごしていた。

真っ白なお尻が日焼けで黒くなった頃、SNSで「肛門日光浴」が流行っていると聞いた。私は知らずに最先端を走っていたらしい。

↓ ↓ ここからきていた ↓ ↓

↑ この、生きてるだけでファンキー♪ってフレーズ好き

外で全裸は気持ち良さそう。でも、さすがにね。

フィンランドでスモークサウナから裸で外に出て海や湖に入るのは最高だったけどココは日本。家の中でも全裸日光浴は憚られる。クレヨンしんちゃんから山田孝之さん主演「全裸監督」へのイメージ移行は困る。私は既に近所の目というリスクを背負い、お尻丸出し日光浴を続けていた。その後、腸にいい発酵100%カカオに縁がありカカオ浣腸で肛門日光浴へと移行するけど浣腸エピソードはまた改めて。

告知当初60Kg台だった体重は4か月過ぎたこの頃に20Kg減。お腹やお尻の皮がたるみ、屋敷しもべ妖精ドビー(Harry Potter)のようで我が身体ながらちょっと気持ち悪かった。


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