カナダで何者でもなくなった頃の話

ごきげんようでございます。

本日は、カナダ滞在中に最も心が折れた経験をお話ししようと思います。

それは、ちょうど学校を卒業して、仕事探しを始めた頃のことです。

英文の履歴書を用意して、まずは希望している業界の人事部などに送りました。

しかし、待てど暮らせど、まぁ、返事がきません。

「あれ?このパソコン、ちゃんとインターネット繋がってないんちゃう?」と疑うも、電波はしっかりと受信。でもメールは来ない。

日本では四年制大学を卒業しているし、日本でもエンタメ業界での職歴が8年もあって、その実績は履歴書の片面がびっしり埋められるほど充実したものでした。

カナダに来てから通訳翻訳コースも修了したし、我ながら壮大なレジュメ(履歴書)に仕上がったんです。

でも、なぜか、面接にすらたどり着けない。

いつまでも職なしで過ごすことにも疲れてしまい、当初は希望していなかったレストランのサーバー(ウエイトレス)ポジションに応募し始めました。

「さすがに飲食店ならすぐに仕事が見つかるやろう〜」と考えていたら、思った通り、ローカルレストラン(カナディアンが働く飲食店)で数件の面接にこぎつけることができました。

面接後、店長に「では、採用させていただく場合はまた連絡しますね!」と告げられ、お店を後にした私。

数日間、メールボックスを頻繁にチェックするも、やはり何も受信しないまま。

「あれ?この携帯、ちゃんとインターネット繋がってないんちゃう?」(既視感)

「迷惑メールフォルダに振り分けられちゃったかな?」(杞憂)

「頼むからメール届いてくれ!!!!」(必死)

やっぱり採用連絡が来ない!

誰も私のことを雇ってくれない!!

これは非常にくじけました。

私には学歴もあるし、職歴もあるし、自分としては日本でのキャリアに結構自信があったんです。

それなのに、いまや、レストランですら働くことができない!!

いやぁ、泣きましたね。

「私って、なんの価値もないんだなぁ。」と毎日、残念がっていました。

それでも周囲の人々に励ましてもらったりしながら、面接を受け続け、採用連絡をもらえたのは結局、日本人が働くお店だけでした。

みなさんは、「ワーホリで海外に来た人は、ジャパニーズレストラン(以下、ジャパレス)で働く傾向がある」というのを耳にしたことはあるでしょうか?

私はジャパレスなら比較的簡単に雇ってもらえると思っていたのですが、一口にジャパレスと言っても、中国人経営だったりオーナーが韓国人であるケースもあります。

そこでどうなるかというと、中国人店長は中国人留学生を雇いたがるし、韓国人オーナーは韓国のワーホリ衆を採用したがります。

日本語と拙い英語しか話せない私よりも、それぞれの母国語で会話できる人の方がどう考えてもコミュニケーションが円滑に取れますし、今思えば、当たり前のことです。

そして、無事に仕事をゲットした私ですが、その後も苦労体験が待っていました。

そんな体験談はまた後日!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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