リラクゼーションにおける、施術時間と効果の関係性。
リラクゼーションでは、
60分の施術がボディケアでは全身にあたる。
30分では上半身or下半身。
ササッと急げば一通り全身も触れられる。
90分だと、
全身プラス細かい部位や、疲れている場所を入念にほぐすことができる。
逆に15分だとクイック。
短い時間で効果的に、
受け手の満足感を出せるのは
技量がいる。
ここだけの話、
担当のセラピストが優れた技術者であるかどうかは、60分のボディケアではなく、
30分や15分のボディケアをお願いしたときに分かる。(と、個人的には思っている)
※つまり、セラピストは60分全身の技術が自信を持って行えるようになったら、次は30分や15分で色々なオーダーをこなす練習をして、時間の濃度を上げていくことが必要なのかもしれない。
しかし、見落としてはいけないことがある。
リラクゼーションの場合。
人の心身がリラックスへと向かうには、時間との関係性もあるのではなかろうか。
うつ伏せになって15分ボーッとするのと、60分ボーッとするのでは明らかな違いがある。
15分では、人によっては頭がぐるぐる回転し、休むまでは行かないだろう。
僕はボディケアでは90分ないし75分の施術をオススメする。深いリラックスと、人生における90分の余白。そこから生まれる心身の解放は、日常のストレスやあれこれを忘れさせる。それは一時のもの、かもしれない。しかしながら、緩やかになるから、再度しなやかに張っていける、筋肉も、心も。言い方を変えたら前を向いて人生を過ごしていけそうな気がする。気持ちが上がる。
リラクゼーションは、
時間を買うようにみえるかもしれない。
贅沢だという意見もある。
僕は60分、6,600円で行っている。
1分あたり、110円になる。
1時間6000円の娯楽って何だろう。
映画なら2時間で2000円くらい?
ディズニーランドは1日10000円ほど?
1時間6000円出して頂ける価値について、
僕を含めセラピストは考え続けなければいけないし(世の中にはもっと安いお店も、もっとお高いお店も多々ありますが)日頃当たり前のようにお客さまが来てくださることに慣れてはいけないなと自戒を込めて書いておく。
でも、やっぱり時代はストレス過多。
これだけ物が豊かでもなお、
精神的に不調を訴える人は多く(同時に精神的な不調は、身体の緊張や凝りにもなりうる)、リラクゼーションの必要性を感じている。
フィジカルとメンタル、両方からのアプローチ。分断された社会で孤立していく現代人に、仕事や家庭とも違うサードプレイス的なくつろぎや関わり合いを。
人と人とのつながりは、時間が重ねていくことで深みを増すのかもしれない。
リラックス、が発動するのは
お互いに気心知れていたほうが、
発動までの時間が短い。
セラピストは速くリラックスまで導くことができる。緊張を解く。その技術や心構えも、多くのセラピストに必要となってくるだろう。
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