千咲/習慣美人研究家

修して験する修験道5年生。大津市瀬田川左岸在住。 日々の勤行から始めて、いろいろ続けら…

千咲/習慣美人研究家

修して験する修験道5年生。大津市瀬田川左岸在住。 日々の勤行から始めて、いろいろ続けられるようになりました。 書き綴ることも続けられるかなと思い立ち、書く人1年生。 続けることが、人生を変えてゆく様を験じて記して行きます。

最近の記事

修行と神通力

最近、修行をしたいという希望者が増えた。 「修行すると霊力がつきますか?」 などど聞かれるが、そんな実感は無い。 ただ、修行場でお札などを作る際に 呪を書いたり、押印したりする肝心な部分は 大先達がしないと、神通力が違うという。 神通力を辞書で引くと「超人的な能力」とある。 霊力や魔力のようなもので、 科学では判明できない特殊能力のことだ。 でも、大先達だから特殊能力者というわけではない。 一番弟子の大先達は24年間、修行されているが 霊能力があるなんて聞いたことは無い

    • いのちの神様 丹生川上神社(下社)にて

      龍神祝詞を初めて読んだ時 そうか、この世は龍神の働きで出来たのかと 人々がなぜそんなに龍神が好きなのかがわかった。 龍神祝詞にはこうある。 「大宇宙根源の御祖の御使にして 一切を産み 一切を育て 万物をご支配あらせたもう王神なれば」 7月末日、今年再びの女人大峯登拝で 丹生川上神社下社を早朝に訪れた。 由緒書きをじっくり読むと ご神徳にこうある。 「大気を浄化し 万物育成化育の根源たる水を主宰遊ばされ 地球上のありとあらゆる物証の上に はかりしれない恩恵を垂れ給い 守

      • 手にしたカードを受け入れて生きる

        「配られたカードで勝負するしか無いのさ それがどんな意味であれ」 スヌーピー名言でよく知られた言葉だが これを作家の伊集院静氏が 「いい言葉だねぇ」と言った。 伊集院氏が気に入りそうな言葉だと思った。 確かに、人生は どんなカードが配られたからと言って 言い訳にならない。 そう言う意味では、 初めからギャンブルで 初めからゲームなのかもしれない。 容姿も才能も家柄も 時代も地域も国も 気に入らないからと投げ出せないゲーム 『ピーナッツ』の作者の チャールズ・モンロー・

        • 宇宙は物質ではなく精神だ

          久しぶりに「思考のパワー」(ブルースリプトン著)をめくっていた。 ちょっと難しくて、目が寄って来るから 何度も開いては閉じ・・・ 尊敬する荒谷卓先生の書斎で 「これは面白いよ」と教えていただいた本で 10年ほど前に刊行されている。 この本は ”意識の力が細胞を変え 宇宙を変える” と銘打っているのだが ずっと読み進めると終わりの方に 思考のパワーではなく 心のパワーについて書かれている。 現実を作るのは心の情報だというのだ。 「宇宙は物質ではなく精神だ 楽しんで生きよ」

          光る君へ〜世界最古の女流文学について思うこと

          石山寺で「光る君へ」展が開催中。 遠方から来てくれた友人夫婦と出かけて来た。 「源氏物語」は世界最古の 女流文学というだけで 内容的には、壮大な昼メロドラマ 「あさきゆめみし」という漫画に始まり 田辺聖子が訳した源氏物語も読んだ。 今にして思えば 性愛的で感情的で 素直と言えば素直だけれど なんだか魂に響かないお話だった。 登場人物がやたらに多いが スカーレットみたいに惹かれる女性は出てこない。 そんなことを思いながら 見目麗しい俳優さん達の写真を楽しんで来た。

          光る君へ〜世界最古の女流文学について思うこと

          「時は金なり」の深い意味

          時間はお金くらい大事だよ、 とありきたりに理解しても もちろん正しい。 でも今日はワケあって深読みする。 本当は「時は金なり」って言葉 好きじゃない。 時間は命だ。 命は生きている残り時間。 お金の価値はこれに比べたら劣る。 お金は時間があれば生み出せる。 例え時給1000円でも 時間が永遠にあるなら、一生で1兆円も可能。 ただ、限りある命の時間で お金がどれだけ入るかが切実だから 自分の器の大きさが問題になる。 器に見合ったものしか入らない。 自分の器は大局観に現れ

          「時は金なり」の深い意味

          自分へのインタビュー

          紙とペンを持って 波動の高い自分にインタビューしよう! と、夏至か満月の日に ノート術師匠が言った。 「波動の高い自分」というのがみそ。 それをしようと思ったら いい感じの波動が高そうな 場所や音楽 好みのお茶(コーヒー) 好きな服着ておめかししたり とにかく、 モーニングページ書く時間帯の スマホで顔認証されない自分じゃダメだ 紙とペンを持って、 自分の頭の中にこもって 波動の高い自分に出会うこと。 風の時代は 双子、天秤、水瓶と 二つ同時進行で大丈夫だそう。 時

          自分へのインタビュー

          これをしておくと揺るがない

          自分の価値観 自分のルールを守れているか これが自分を信用する上で 必ず必要だと思う。 自分が自分を信用できないなら 誰も自分を信頼してくれないからだ。 銀行であろうと潰れる 警察であろうと裏切る 東大を出ても犯罪を犯す 学校であろうと信用ならない バブルが崩壊した頃に始まり リーマンショックの頃には 社会の化けの皮が剥がれて 巨大組織は一つも信用ならなくなった。 大きな流れとしては 江戸時代の様に フリーランスで開花する人の 循環型経済圏になっていく、と思われる。

          これをしておくと揺るがない

          入浴は蘇りの生活習慣

          禊をしないと ケガレる。(氣が枯れる) 大丈夫、日本人は毎日入浴していて これは神話に伝わる蘇りの手法。 キリスト教世界では バプテスマといって 水に沈められる儀式。 日本は本来、神仏習合だから 古神道の作法に則って禊ぎさえすれば 清まりました、 新しく生まれ変わりました、 と云うわけでは無い。 その前に、懺悔が肝心だと思っている。 ざんげ じゃなく さんげ と読む。 朝晩の勤行であげる「懺悔文」が 罪深い私には毎回沁みる。 原因の三毒 貪(とん)=貪る事 瞋(じ

          入浴は蘇りの生活習慣

          ニーチェと古神道

          「ツァラトゥストラかく語りき」を読み始めた。 これがなかなか進まない。 まるで子供の頃から読み続けた聖書の様だ。 聖書にも難解な詩篇がある。 でも、古神道の教えにつながり ハッと思うところがたびたびある。 影のできないくらいの真っ昼間を 「大いなる正午」と表現した。 大いなる正午は影をも包括している。 光と影の二元論の否定のことじゃ無いのか。 だとしたら、 わざわざ善悪二元論の生みの親のような ゾロアスター教の教祖の名前で語るなんて、 イカれててイカしてる。 いや、これ

          日本のカレーが一番美味い

          宇宙生命論(RIATブログ)を勉強していると これまでの常識が覆される。 古神道では三千年瞬きの如しというが この瞬きひとつくらいの歴史観が 師匠の表史観と全く違う。 一緒に神社を巡っていて困るのはそこ。 表宗家にRIATの事を言うと 全く否定しない。 「勉強したらええやんか うまいことMIXしたら ええとこどりで一番良くなるのが日本や。 日本のカレーが一番美味いし ナポリタンも美味いねん。」 日本はそういう国だから 神道と仏教、儒教(禅)も習合して 人類史上 最高の

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          剣山登拝〜徳島に魅了されました

          今年は6月の登拝修行が剣山で 人生初、徳島入り。(忘備録です) 今回、発酵食ヴィーガンの宿 「古見茶屋」さんに前泊。 お水は全てこだわりの浄水器 「ガイアの水135」だし 夕食も、翌日のお昼のおにぎりも 潔斎中の身にはたまらない美味しさだった。 夜遅くに兵庫県から 神楽教室と講演会を終えた 宗家夫妻が宿に着き お向かいの男性部屋から漏れ聞こえる 宗家のガラガラ声を子守唄に入眠。 朝、中部から来る車が アクシデントに見舞われ 待つ間に①天磐座神社へ参拝。 垂れ幕の菊花紋、

          剣山登拝〜徳島に魅了されました

          見事なひと〜その2「ハイヒールを履いて生まれてきたような女」

          御年90歳、ロミ山田さんが YouTubeに登場していた。 メイク動画だ。 22万回再生されていた。 ロミ山田さんはブロードウェイで 2度主演されたミュージカル女優さん。 歌と踊りができることが どんなに若さの秘訣になるかわかる。 7年前、83歳のライブのポスターがこちら 関西の小中一貫校から 国立音大を出てアメリカ留学と 裕福なお育ちのようだ。 「母と子の喧嘩の仕方」 という、息子さんを題材にした 感情教育の著作を出されているが その息子さんを難病で亡くされ 治療

          見事なひと〜その2「ハイヒールを履いて生まれてきたような女」

          「無我」をこう言う。「自分とか無いから」

          いや、最初の一行目で吹き出した。 それから何度も膝を打ち、 頷き過ぎて目が冴えてくる程 面白かった。 東大卒こじらせニート しんめいPさん著 「自分とか無いから」 「空」と「縁起」 これがとてもわかりやすく 面白く表現されている。 先に東洋思想を学んで 最近ニーチェを読み始めたのだが ニーチェの一言 「神は死んだ」で 要するに西洋文明の終わりの始まりで それから100年もそれを咀嚼していたのか と、思っていた。 このタイミングで こんなおもろい天才の 東洋思想本が出て

          「無我」をこう言う。「自分とか無いから」

          極めたら動禅「掃除道」

          禅の世界では 1、掃除 2、信心 であって、最初にやるべきは掃除で 信心は掃除ができてからだそうだ。 掃除は心を磨くためのものだから 掃除という行を通して整え、 心を磨いていくという事だ。 「掃除道」は禅寺の僧侶 枡野俊明さんが書かれた本。 この本に書かれているように 丁寧に掃除をすると 仕事力も人間力もついてくるとある。 掃除のサマを見れば その人がどういう人かわかるという事。 姿勢を見れば その人がどういう人かわかるのに通じる。 自分を振り返ると いろいろ心当たり

          極めたら動禅「掃除道」

          ご先祖様が喜ぶ食事習慣

          食べることひとつとっても 意識次第でそれは先祖供養になる。 無性に何か食べたくなる時 もしかしたら、それはご先祖様の 意識かもしれないのだ。 昔は食事中にしゃべると叱られた。 行儀が悪いというのだが、 食事中は、飢えて亡くなったご先祖様へ 回向(冥福を祈る)するという慣わしが 残っていたんじゃないかと思う。 高野山で修行僧をしていたある方は 食事中は一切話をしない。 下位層に落ちてしまった先祖の御霊や 今も戦争や飢饉で食べられない人達の 代わりに食しているという思いが

          ご先祖様が喜ぶ食事習慣