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極めたら動禅「掃除道」

禅の世界では
1、掃除
2、信心
であって、最初にやるべきは掃除で
信心は掃除ができてからだそうだ。

掃除は心を磨くためのものだから
掃除という行を通して整え、
心を磨いていくという事だ。

「掃除道」は禅寺の僧侶
枡野俊明さんが書かれた本。
この本に書かれているように
丁寧に掃除をすると
仕事力も人間力もついてくるとある。

掃除のサマを見れば
その人がどういう人かわかるという事。
姿勢を見れば
その人がどういう人かわかるのに通じる。

自分を振り返ると
いろいろ心当たりがある。

我が家にはカーペットの類がないから
お掃除は相当ラクな家ではある。

朝は出勤前にざっくり掃除機。
5分もかからない。
帰宅後、玄関からトイレを掃除
これも5分

そうそう、トイレには
烏枢沙摩明王様がいらっしゃるので
掃除をしてからご真言を唱える。

あとはクイックルワイパーで床の水拭き。
ハンディワイパーで埃取り。

帰ってから掃除してお給仕まで
セットにして
とにかく、毎日やらないと
リズムが整わなくて
続けられなくなる事が実際多い。

何でも溜まってしまうと
億劫で仕方がなくなる。
休みの日が掃除で潰れるのも嫌だし、
毎日数分で済ますと、結局ラクだ。

でも、「こうしたらラクだから」
なんてことじゃなく

家にもモノにも感謝を込めて
隅々丁寧に掃除して
場を整え心を整えること。

その為に無駄な物は持たず、
物の住所を決めておき、
綺麗を保って
生活から乱れを遠ざけること。

禅僧の著者だから、
ただのノウハウ本では勿論ない。

作務という、禅僧の重ねごとは
「平常心是道」の実践だと知る。

少し調べたら有名な禅問答とある。

趙州和尚が師の南泉和尚に
「如何是道(道とはどんなものでしょう)?」と尋ねた答えが
「平常心是道(ふだんの心、そのものが道である)」

いつも普段通りに整っている事が
心を普段通りに整えられる事で
しかし、それは実に難しい事。
でも、道は考えていても理解できない。

掃除を家事と捉えず
自分を整え磨き上げる事として
動禅になる境地にまで出来たら
掃除道を実践してます!
と言えるかな。

この本は、読んでよかった。










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